生後1ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後1ヶ月の平均身長】
男の子:50.9~59.6cm
女の子:50.0~58.4cm
【生後1ヶ月の平均体重】
男の子:3.53~5.96kg
女の子:3.39~5.54kg
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
このように、生後1ヶ月の赤ちゃんは、生まれてすぐの新生児期に比べると、体重が増え、全体的にふっくらとして「赤ちゃんらしい体つき」になってきます。
1日に増加する体重は約25~30gと言われていますが、このころは成長の個人差が大きいので、赤ちゃんが機嫌よく過ごして、1ヶ月健診の時に体重の増えが確認できれば、あまり心配する必要はありません。
【運動面の発達】
首はまだすわらずグラグラしていますが、頭は左右に振れるようになり、音がする方向に顔を向けたり、うつぶせにすると顔を横にしたりする子もいます。
体を反ったり、口にこぶしをもっていったり、手足をバタバタと動かせるようにもなってきます。
【視力の発達】
生後1ヶ月の赤ちゃんは、視力が少し発達して、目で物を探せるようになります。
ただし、まだ30~40cmほどの範囲でしか見えないため、赤ちゃんのお世話をする時は顔を近づけてあげましょう。
顔を近づけるとママやパパの顔をしばらく見つめ、アイコンタクトできるようにもなってきます。
加えて左右方向の「追視」ができるようになり、顔の近くで、白や黒、赤などの原色のおもちゃを動かすと、目で追うようになります。動くものに興味が湧いてくる時期でもありますので、この時期はモビールやベッドメリーなどのおもちゃを使って、動きを目で追わせてみるといいでしょう。
(追視がスムーズにできるようになってくるのは生後2ヶ月以降です。)
生後1ヶ月の赤ちゃんの生活
【睡眠】
眠ってばかりいた新生児期に比べ、少しずつ起きている時間が長くなってきます。しかし、まだ授乳や睡眠のリズムが整っていないため、寝ないで夜中に何度か起きることがあるでしょう。
他にも寝ない原因として、
・お腹が空いている
・おむつが濡れて不快
・便秘
・暑い、寒いなど寝る場所の温度や湿度が不快
・げっぷが出ずにお腹が張っている
などが挙げられます。寝ない原因は何か、赤ちゃんの状態を確認してみましょう。
【授乳】
生後1ヶ月にもなると、母乳やミルクを飲むことにも慣れ、1度にたくさん飲めるようになるため、授乳の間隔は少しずつ空いていきます。
授乳間隔はまだ一定しませんが、授乳回数は1日に7~8回で、3~4時間おきくらいのペースになります。
もっと頻繁に欲しがる子もいますので、そんなときは、欲しがるだけ母乳を飲ませて構いません。
【お風呂】
1ヶ月健診で、特に問題がなければ、沐浴を卒業し、大人と同じようにお風呂に入ることができるようになります。
赤ちゃんはのぼせやすいため、長湯は避け、入浴時間は全体で15分ぐらいにしておきます。
また、生後1ヶ月の赤ちゃんは、乳児湿疹ができやすい時期なので、石けんや泡状のベビーソープを使って手でやさしく洗ってあげましょう。
生活リズムをつくるためにも、なるべく毎日同じ時間に入れるようにします。
【外気浴】
生後1ヶ月の赤ちゃんは、そろそろ外気浴を始めても良い時期です。窓を開けて外を見せることから始め、家の周りをお散歩するなど少しずつ外の空気に慣れさせるようにしましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【泣いている赤ちゃんへの対処法】
生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ言葉がしゃべれないため、何でも泣くことで要求します。
赤ちゃんのお世話に慣れてくれば、何を要求しているか何となくわかるようになりますが、何をやっても泣きやまないこともあるでしょう。
そんなときは、赤ちゃんの全身の状態をチェックし、特に異変が無いようであれば、ママは焦らずどんと構え、少し様子を見るようにします。
ママがゆったりした気持ちでいれば、赤ちゃんも安心してだんだん落ち着いてくるでしょう。
【寝ない赤ちゃんへの対処法】
赤ちゃんなのに思っていたより寝ない…という悩みを抱えるママは多いものです。
赤ちゃんが夜間にまとまって寝ないことで、ママがイライラしたり疲れたりすることがあれば、パパや家族に手伝ってもらい、休息をとるようにしましょう。
【スキンシップ】
赤ちゃんは優しく触ってもらったり、声をかけてもらったりするのが大好きです。ママは慣れない育児で大変ですが、赤ちゃんとのスキンシップを大切にしましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだおもちゃで一緒に遊ぶということは難しいですから、普段のおむつ替え、着替えなど赤ちゃんのお世話を通して「きれいにしようね」「お着替えしようね」「気持ちいいね」など語りかけてあげると良いでしょう。