生後3ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後3ヶ月の平均身長】
男の子:57.5~66.1cm
女の子:56.0~64.5cm
【生後3ヶ月の平均体重】
男の子:5.12~8.07kg
女の子:4.84~7.53kg
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
生後3ヶ月の赤ちゃんは、新生児の頃と比べると体重がおよそ2倍に増え、体つきもしっかりして、安定して抱っこできるようになります。
また、首がすわりだし、縦抱っこをしても首をまっすぐに保てるようになります。
胴の筋肉もしっかりしてくるので、寝かせておくと横向きになろうとしたり、下半身だけをねじったり、寝返りをしようとし始めるのも生後3ヶ月くらいからです。
腹ばいにすると、腕で体を支えて頭をしっかり持ち上げられるほど、体や腕の筋肉も発達してきます。
【手指・情緒の発達】
生後3ヶ月になると、新生児の頃に見られた「モロー反射」などの原始反射は徐々に見られなくなるでしょう。
その一方で、自分の手や指に興味を持ち始め、ハンドリガード反応をする赤ちゃんが多くなります。
これまで以上に手指や視力、情緒が発達し、好奇心も旺盛になってくるため、機嫌が良いと声を出して笑ったり、おもちゃを握って振り回し、口に持っていって舐めたりすることもあります。外出先では、周りをキョロキョロ見回し、外の世界に興味を示す子もいるでしょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの生活
【睡眠】
生後3ヶ月頃から、赤ちゃんは徐々に起きている時間が長くなってきて、夜にまとまって眠れるようになります。なかには朝までぐっすり眠る赤ちゃんもいるようです。
新生児の頃から比べると、まとまって寝てくれることでママも休息をとりやすくなるでしょう。
朝はカーテンを開けて日の光を浴び、日中は公園や児童館などに出かけて、夜は部屋を暗くして静かな環境で寝かせるようにし、意識的に昼夜を区別できるような環境を整えてあげてください。
【授乳】
生活のリズムが整ってくると、おっぱいやミルクの授乳回数や飲む量も安定し、決まった時間に飲むようになります。また、新生児の頃に比べて胃が大きくなるため、1度に飲む量も増えてきます。
昼夜問わず授乳をしていた新生児期に比べて、授乳の間隔が空くので、ママも少し楽になってくるでしょう。
また、生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、満腹になる感覚を覚えるので、自分の適量を飲めるようになってきます。
しかしその一方で、今度は遊び飲みや飲みムラをすることもあります。遊び飲みを始めたらダラダラ飲ませず、赤ちゃんの様子を見て切り上げるようにしましょう。
【お散歩】
天気の良い日はできるだけお散歩に出かけ、赤ちゃんに色々な刺激を与えてあげましょう。短いお買い物も一緒に行けるようになりますが、まだ免疫力が弱いので、人混みや遠出は避けるようにします。
生後3ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【スキンケア】
生後3ヶ月頃になると、皮脂の分泌が減ってきて乾燥してきますが、口に手やおもちゃを入れるため、よだれが口の周りにつき、口周囲や顔まわりに湿疹ができやすくなります。
よだれや汚れがついたら拭き取り、時には水洗いをし、保湿をしっかりするスキンケアをしてあげることが大切です。
【スキンシップ】
新生児の頃に比べ、色々なことができるようになってきた生後3ヶ月の赤ちゃん。更なる発達を促すために、遊び方を工夫してみると良いでしょう。
赤ちゃんが握りやすいぬいぐるみやタオルなどを「ちょうだい・どうぞ」と言って渡したり、もらったりを繰り返して遊んだり、プレイマットのように様々な仕掛けのあるおもちゃを与えたりして赤ちゃんの反応を見ましょう。
最初のうちは、赤ちゃんとの遊び方がわからないママも多いと思いますが、繰り返し遊ぶことで赤ちゃんの反応がわかるようになります。
赤ちゃんが喜ぶ遊び方を見つけて、日々の成長を楽しみましょう。
【健診】
生後3~4ヶ月健診が受けられる時期です。
日ごろから何か不安な点がある場合は、この機会に医師に相談すると良いでしょう。お住まいの地域によっては集団健診となり、同じ月齢のママと知り合いになれる良いチャンスでもあります。
男の子のママ、女の子のママそれぞれ様々な悩みや不安を話し合ったり、育児情報を交換し合ったりと、ママにとっても有意義な時間になるでしょう。