乳児の「沐浴」とは
生まれたばかりの赤ちゃんはパパやママと一緒にお風呂に入ることはできません。抵抗力がついていないため、感染症にかかる恐れがあるからです。乳児期の赤ちゃんは、まだ首がすわっておらず、肌も繊細なため、「沐浴」と言って専用のベビーバスに入れて、優しく汚れを洗い流してあげましょう。
今回は、沐浴のやり方や注意点について詳しくご紹介します。
乳児の沐浴に必要なもの
沐浴に必要なものは以下のとおりです。
慣れないうちは、必要なものを各お部屋に事前に準備しておき、なるべく手際よく進められるようにしましょう。
・ベビーバス
・沐浴剤(お湯に薄めて使用します。)
・ガーゼタオル大・小サイズ(赤ちゃんの顔を洗ったり、赤ちゃんの体にかけて使います。)
・バスタオル
・ベビーローションなどの保湿剤
・着替え
・おむつ
・湯温計
乳児の沐浴のやり方
生まれたばかりの小さな赤ちゃんを洗うのは、ドキドキしてしまいますよね。赤ちゃんに泣かれてしまうのではないか、お湯の中に落っことしてしまうのではないかなど、緊張してしまうママも多いでしょう。まずは基本的な沐浴のやり方をご紹介しますので、しっかりと理解しておきましょう。
【①温度を確認する】
ベビーバスにお湯を入れたら温度を確認します。赤ちゃんにとっての適温はだいたい38度くらい。湯温計や手を使って適温になっているか確かめましょう。
【②お湯に入れる】
赤ちゃんをお湯に入れるときは足から入れます。赤ちゃんが落ちたりしないように頭と首の後ろ、お尻の3つをしっかり支えてあげましょう。また、赤ちゃんの耳に水が入らないように、頭と首の後を支える手の指で耳を閉じるのを忘れないようにしてください。また、赤ちゃんが不安にならないようにガーゼタオルを体にかけてあげましょう。
赤ちゃんが不安で泣き止まないようであれば、お湯の量を少し減らしてあげるといいと思います。
【③顔から洗う】
赤ちゃんを洗う手とは反対の手で赤ちゃんの頭と首の後を支えます。そして、ガーゼタオルを濡らして絞り、顔から洗い始めます。赤ちゃんの肌は繊細なので強くこすらず、軽く拭くようにしましょう。洗うときも耳に水が入らないように指で閉じておいてください。
【④頭を洗う】
次に頭を洗います。汗をたくさんかいている時は、ベビー用石けんを使用しても良いです。指の腹で優しく洗い、洗った後は泡をしっかりと洗い流すようにします。
【⑤体の前面を洗う】
洗う順番は、首→脇→手→腕→お腹→足の順番で洗います。汗や汚れが溜まりやすい、首や脇はしっかりと洗いましょう。手や足の指先も入念に洗い、性器は優しく洗ってあげてください。
【⑥背中を洗う】
次に、赤ちゃんをうつ伏せにして背中を洗います。手で赤ちゃんの脇の下を持って支えましょう。洗う順番は、首の後ろから背中、おしりの順番です。赤ちゃんの顔がお湯につかないように注意しましょう。
【⑦洗い流す】
最後に赤ちゃんが上を向くように元の状態に戻し、お湯につけて軽く洗い流します。
【⑧バスタオルで拭く】
ベビーバスから出たらバスタオルで包むようにしながら十分に水分を拭き取りましょう。水が残らないように脇の下などをきちんと拭いてあげてください。その後、湯冷めをしないように速やかに用意しておいた服を着させます。この時、ベビーオイルやベビーローションで保湿をすると、赤ちゃんのお肌を乾燥やおむつかぶれから守ってくれます。
乳児の沐浴の際の注意点
沐浴は、以下のような注意点をふまえ、正しく行いましょう。
【沐浴の時期】
生後1ヶ月くらいまでは沐浴を行います。一般的には、生後1ヶ月健診の際に、医師の許可が得られた場合に沐浴を卒業し、大人と一緒にお風呂に入ることができるようになります。パパやママが、1ヶ月を過ぎても大人と同じお風呂に入れることに不安がある場合は、無理に入ることはありません。赤ちゃんの体調なども考えながら徐々に慣らしていきましょう。
【沐浴の頻度】
赤ちゃんは汗をかきやすく、うんちやおしっこを毎日します。そのため、1日に1回は必ず沐浴をするようにしましょう。うんちやおしっこで汚れてしまった場合は、1日に数回沐浴しても構いません。
【沐浴の時間】
体力がない赤ちゃんにはお風呂が負担になります。そのため、10分程度で済ませるようにしましょう。赤ちゃんがのぼせないよう、よく観察しながら沐浴を行います。沐浴をするタイミングは、毎日同じ時間に行うと生活リズムが整い易くなるのでおすすめです。
【沐浴の温度】
お湯の温度は季節によって変えましょう。夏場は38〜40度で、冬場は40度くらいが適温です。お湯を入れてから着替えなどの準備をすると、温度がぬるくなってしまうこともあります。沐浴する前には、湯温計だけでなくママの手で温度を確認するようにしてください。
まとめ
まだ小さい赤ちゃんの沐浴は、慣れない内は不安を感じるママが多いです。ママとパパで協力しながら、2人がやりやすい沐浴を見つけ、赤ちゃんが気持ちよくなれる沐浴を行ってあげてください。