赤ちゃんの下痢が水っぽいとき

赤ちゃんの下痢が水っぽいとき

赤ちゃんの下痢

消化器官が未熟な赤ちゃんのうんちは、正常でもゆるく水っぽいものです。そのため、最初はゆるいうんちか下痢かどうかを判断するのは難しいかもしれません。

 

下痢かどうか区別がつかないときは、赤ちゃんの体調から考えます。赤ちゃんが元気で食欲旺盛なら、気に留めることはありません。しかし、おむつから漏れ出てしまうくらい、ゆるく水っぽいうんちの場合は何らかの原因で下痢になっていることがあります。

 

今回は、赤ちゃんの下痢になる原因とその対処法についてご紹介します。

 

水っぽい赤ちゃんの下痢の原因

赤ちゃんが水っぽい下痢をする原因は何でしょうか。

 

【細菌やウイルスが原因】
下痢の主な原因は、細菌やウイルスによる胃腸炎です。赤ちゃんが細菌やウイルスに感染することで、胃や腸が炎症を起こし、消化が悪くなって普段より水っぽい下痢になっている可能性があります。
嘔吐や発熱などその他の症状を見て、早めにかかりつけ医を受診しましょう。

 

【抗生物質の服用が原因】
風邪の後で下痢をする場合、風邪薬で処方された抗生物質が原因になっている可能性があります。

 

腸内はビフィズス菌などの善玉菌の腸内細菌が栄養の分解をして消化吸収を助けています。風邪などで処方された抗生物質は、悪い菌やウイルスとともに、腸内の善玉菌も殺してしまうため消化吸収が悪くなり、下痢をしてしまうのです。

 

あまり長く続くようなら、抗生物質の服用について医師に相談しましょう。風邪の後で下痢になっても、食欲があって元気ならしばらく様子を見て問題ありません。

 

病院を受診する目安

下痢の症状が続き、以下のようなその他の症状があるようなら、病院を受診するようにしましょう。受診するときは、気になるうんちを写真で撮って医師に見せると良いでしょう。言葉では上手く伝えられない症状を、明確に医師に伝えることができます。併せて、赤ちゃんの下痢がいつ始まって、何回くらいしているか、赤ちゃんの食欲やご機嫌はどうだったかなどを伝えるようにしましょう。

 

【下痢の症状チェックリスト】
下痢とともにこんな症状があるときは、すみやかに病院に行くようにします。

 

・食欲がなくぐったりしている
・発熱している
・嘔吐がある
・うんちの色が異常(白、赤、赤黒い)
・呼吸がゼーゼーいう
・蕁麻疹が出ている
・ある物を食べるといつも下痢する

 

【緊急性の高い症状】
赤ちゃんはよく水っぽい下痢をしますが、中には緊急に処置が必要な下痢もあります。このような下痢の場合は、夜間や休日であっても救急病院を受診しましょう。

 

・イチゴジャムのような血便が出ている
・多量の血便が出ている
・生後3ヶ月未満、または体重5kg未満の乳児で、1日6回以上水のような便と嘔吐が続く
・活気がなくぐったりしている
・目が落ちくぼみ、泣いても涙が出ない。皮膚や口、舌が乾いている

 

赤ちゃんの水っぽい下痢の対処法

赤ちゃんが水っぽい下痢をしたときは、お尻のケアだけでなく、下痢の処理方法にも気をつけるようにしましょう。

 

【①水分補給をこまめにさせる】
赤ちゃんの体に水分や塩分、糖分が不足しないようにこまめに補給してあげます。母乳やミルクを飲んでいるなら飲ませ続け、離乳食を食べる時期であれば、消化の良い野菜スープなどを飲ませてあげましょう。
一度にたくさん摂取できないようであれば、数回に分けて少量ずつで構いません。

 

【②お尻のケアをしっかりする】
水っぽい下痢は、肌への刺激が強いので、赤ちゃんが下痢をしたらすぐにおむつ交換をしましょう。下痢でお尻がかぶれやすくなりますので、できればおしりふきではなくシャワーなどのお湯でお尻をやさしく洗って清潔にしてあげると良いです。
お尻を洗った後は、タオルでやさしく押さえてしっかりと水分を吸いとり、おむつかぶれ予防をしましょう。ワセリンを塗っても良いかもしれません。

 

【③二次感染に注意する】
下痢の原因がわからないときや感染症の場合は、下痢を処理するときに二次感染しないよう注意が必要です。

 

感染症にかかって下痢をしたときは、うんちの中に細菌やウイルスがまだ生きているので、処理をするママやパパにうつってしまわないよう慎重に処理をします。
汚物はすぐにビニール袋に包み、床にこぼれた場合は新聞紙など吸水性のあるもので拭き取り、消毒をします。処理をする際は、なるべく使い捨てのビニール手袋などを着用し、マスクをするようにします。
汚れた衣服は、他の衣服やタオルと一緒に洗濯機で洗わずに、一度漂白してから別にして洗うようにしましょう。

 

まとめ

赤ちゃんの体調が悪いと、ママはとても不安になりますよね。普段から赤ちゃんのうんちの状態をよく見ておくことで、万が一のときも慌てずに対処することができるでしょう。今回ご紹介した受診の目安を参考に、下痢だけでなく全身状態もチェックし、適切な対応を心がけてください。

この記事を書いたライター

月子
月子

親の病を機に九州へ舞い戻る一児のママライター。 おかしな方言の使い方をする子どもに笑い、癒されながら、バタバタ過ごす毎日です。 趣味は料理とベランダ菜園。育てたものはおいしく食べています! 心がほっとするような、楽しく役立つ情報をたくさんお届けしていきたいです。

赤ちゃん成長ナビとは?

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビでは、生後まもなくから1歳になるまでの赤ちゃんの月齢別成長度合いや育児のポイントについて紹介しています。
生まれたばかりの赤ちゃんがいる新米ママはもちろん、もうすぐで赤ちゃんが生まれてくるプレママや将来的に赤ちゃんが欲しいと考えている方に、妊娠・出産・子育てに関する情報をお届けすることで、安心して赤ちゃんと向き合えるお手伝いをしたいと考えています。

[適用テンプレートファイル名]single.php