抱っこひもの事故の原因は?
赤ちゃんとお出かけする時に便利なのが抱っこひも。
自宅でも、家事をする時や寝かしつけの際などに利用するママも多いでしょう。
しかし、この抱っこひもを使用することで起きる事故が多くなっているのはご存知でしょうか。
主に抱っこひもの使用が原因で起こる事故は以下のとおりです。
・抱っこひもからの落下
・抱っこひもによる窒息
・股関節脱臼
・赤ちゃんが頭をぶつける
多くのママがヒヤリとした経験を持っているのが、抱っこひも使用時の赤ちゃんの落下。
赤ちゃんは頭の方が重たいので、ママが抱っこひもを装着している際にかがんだ状態になるとすぽっと抜け落ちてしまうこともあるのです。
また、間違った使い方で赤ちゃんを窒息させてしまうことも多いと言います。最悪の場合、死に至るケースも起きています。
便利な分だけ危険性を把握していないと、不意な事故を起こしかねませんね。
このような事故を防ぐためにも、抱っこひもを使用する際は正しく使うことが大切です。
今回は、抱っこひもの事故を防ぐ対策についてご紹介します。
①抱っこひもはママが正しく装着する
赤ちゃんがすっぽりと抜け落ちてしまわないように、まずはママが正しく抱っこひもを装着することが大切です。
ウエストのベルトは、しっかりフィットするように体に沿わせるように巻き、腰骨の上にくるように装着しましょう。
ここが緩くなっていると、かがんだ時に赤ちゃんが滑り落ちてしまったり、赤ちゃんが暴れたときに落ちやすくなってしまいます。肩紐が緩い場合もよくみられます。
自宅での使用だから、ちょっとの間だけだからと、緩くベルトを巻いていると思わぬ落下事故を招きます。
パパが使った後でベルトが緩くなっていることもあると思うので、必ず毎回ベルトを調節して使うようにしましょう。
また、背中のバックルもしっかり固定されているかチェックが必要です。
赤ちゃんが仰け反りをした時にそのまま落下する危険があります。なるべく赤ちゃんの頭や体に手を添えながら、カチッと音がするまで装着するようにしてください。
②赤ちゃんの顔が見える状態で使う
赤ちゃんは大人が思っている以上に気管が細くなっているので、落ちない様にとベルトをきつく締めすぎると、窒息などの原因となってしまいます。
また、抱っこひものつけ方や抱っこする位置が間違っていることで、すわっていない赤ちゃんの首が曲がった状態になり、窒息するケースもあるそうです。
首のすわっていない赤ちゃんが使用できる抱っこひもであるかどうか、また、付属品が必要であれば、それを正しく付けたうえで抱っこひもを使っているかなど、きちんと確認するようにしましょう。
それに加えて、抱っこひもを付けている時には、赤ちゃんの顔色を定期的に観察するのも忘れないようにして下さいね。
・意識があるかどうか
・呼吸をしているか
・顔が赤くなっていないか
窒息の恐れがある場合には、この3点に異常が見られます。
窒息という状態自体、赤ちゃんにとって経験のないものなので「苦しい」と反応する間もなく、意識を失ってしまうこともあるそうです。赤ちゃんが寝ているように見える場合でも、窒息で意識を失っている可能性があるので、呼吸をしているかどうかも確認して下さいね。
③股を開いた状態で抱っこする
抱っこひもを使用する際には、必ず赤ちゃんが股を開いた状態であることが重要です。
赤ちゃんの関節はとても柔らかいので、横向きに抱っこして固定したり足を揃えた状態で長時間抱っこしてしまうと、股関節脱臼をしてしまう恐れがあります。
赤ちゃんが歩けるようになるまでは、股を開いた状態で抱っこひもを付けるようにしましょう。
少なくとも生後3~4ヶ月にならなければ首がすわらないので、この期間は特に気を付けるようにしてくださいね。
④低い位置で赤ちゃんを乗せ下ろしする
赤ちゃんを抱っこひもに乗せたり、下ろしたりするときは、必ず低い位置で行うようにしましょう。
ベビーベッドの上など高い位置で行った場合、赤ちゃんが暴れて落下してしまう危険があります。特におんぶの場合、背中越しで乗せたり下ろしたりすることになるため、赤ちゃんのことが見えにくく、事故のリスクが高まります。
なるべく抱っこひもに乗せ下ろしするときは、座りながら行うようにしましょう。
⑤説明書をよく読む
初めて抱っこひもを使う時、意外と苦戦するママが多いものですよね。
特に首のすわっていない低月齢の赤ちゃんの場合、「これで正しく装着できているの?」と不安になることもあるでしょう。
抱っこひものメーカー・商品によっても使用方法は異なります。
まずはしっかり説明書を読むこと!
そのうえで、正しく装着することが大切です。
不安な場合は、パパにも手伝ってもらい、しっかり使えているかチェックしてもらいましょう。
また、おんぶの時は、鏡などを使って、赤ちゃんの様子をチェックし、無理のない体勢であるかを見るようにしてください。
まとめ
意外と多い抱っこひもの悲惨な事故。
大切な赤ちゃんを守るためにも、ママやパパが注意して、抱っこひもの正しい使い方を心がけましょう。