赤ちゃんのおしりの蒙古斑の正体は?

赤ちゃんのおしりの蒙古斑の原因は?

赤ちゃんのおしりの蒙古斑って何?

赤ちゃんのおしり、またはおしりから背中にかけてある青いあざのような蒙古斑(もうこはん)。

蒙古=モンゴロイド(モンゴル人種)に多い斑という名前にもあるように、日本人の赤ちゃんを含む、アジア系の黄色人種の赤ちゃんの多くに見られるものです。

”メラノサイト”という色素細胞が原因で、この細胞が皮膚の深層にあるときに、それが透けて灰色がかった青色のあざのように見えます。

 

蒙古斑があっても、ケガの後にできる青あざのように痛みを伴うことはありませんし、年齢とともに消失することが多いので気にする必要はありません。しかし、蒙古斑とよく混同しやすい他の青あざもあります。

今回はこの蒙古斑はいつできていつ消えるのかなどの疑問や、蒙古斑と間違えやすい青あざの種類についてまとめました。

 

蒙古斑は消える?おしり以外にできる?

まずは蒙古斑について、代表的な疑問についてご紹介します。

 

【蒙古斑はいつできていつ消える?】
蒙古斑は生まれてすぐの赤ちゃんに見られることが多いですが、生後1週間から2週間ほどたってから現れることもあります。

2歳ごろまでは青みを帯びて残り、その後は成長とともに薄くなり、目立たなくなってくるのですが、その時期には個人差があるようです。

2〜3歳ごろには消える子が多いですが、遅くても12歳ごろまでには消えることが多いでしょう。

 

ただし、まれに成人になっても消えないものもあるようです。この蒙古斑のことを持続性蒙古斑といいますが、特に健康状態に問題があるわけではありません。

どうしても気になるのであれば皮膚科や形成外科でレーザー治療などが可能な場合があります。

 

【おしり以外の部分にもできる?】
蒙古斑はおしりや背中を中心に現れるものだと思われがちが、現れ方には大きく個人差があります。

大きさや範囲、濃さも赤ちゃんそれぞれですし、小さいものが点々とところどころにできることもあります。

 

また、おしりや背中以外の他の部分にもできることがあります。肩や背中、手足などに出る子もいるようで、その蒙古斑は異所性蒙古斑と呼ばれています。

異所性蒙古斑も蒙古斑と同じく成長とともに消えていくことが多いですが、広範囲にわたっていたり、色が濃いなどで消えにくい場合や衣服で隠れず目立ってしまう場合もあります。その場合もレーザー治療で薄く目立たなくさせることが可能です。

 

【赤ちゃんなのに蒙古斑がない!大丈夫?】
日本人などアジア系の黄色人種の赤ちゃんに蒙古斑は多いのですが、中には蒙古斑がない子ももちろんいます。薄い小さいなどでほとんど見えないという場合もあります。大きさも濃さも個人差があるところなので、見えなくても問題は全くありません。

 

また、アジア系の黄色人種の赤ちゃんの多くに蒙古斑があると述べましたが、同じく有色人種であるヒスパニック系の赤ちゃんや黒人の赤ちゃんにも蒙古斑がある子は存在するようです。ただ、肌の色で青っぽい色が目立ちにくくい場合もあります。白人の赤ちゃんの蒙古斑はとても少ないようです。

 

蒙古斑と間違えやすい青あざ

蒙古斑と勘違いされやすい青あざには、主に次のような3つのものがあります。

 

【伊藤母斑】
伊藤母斑は肩から肩甲骨にかけての範囲、また腕に現れる青あざで、蒙古斑と同じく原因は色素細胞です。思春期以降の女性に多いのですが、乳児の頃から現れることもあり、異所性蒙古斑と間違えられることもあります。ただし、一般的な蒙古斑のように、自然に消えることはありません。

 

【太田母斑】
太田母斑は顔にできる青いあざで、目の周り、頬、耳などに多いです。通常、左右のどちらかにできることが多いですが、まれに両方に現れる場合もあります。茶色がかったところがあるのも特徴のひとつです。

伊藤母斑と同じで、思春期に濃くなったり、20代から40代で初めて発症することも珍しくありません。

男女差のない蒙古斑に比べ、女性に多いのが特徴です。出生時期に発症するのは珍しいですが、赤ちゃんの頃からあるものは早期型の太田母斑と呼ばれ、これも自然に消えることはありません。

目立つようであれば医療用の化粧品で隠したり(カバーメイク)、またレーザー治療も可能な場合があります。

 

【青色母斑】
青色母斑の特徴で、蒙古斑や他の伊藤母斑や太田母斑と異なる点は、しこりがあるという点です。また、若干色むらがあり、褐色系の斑点が混じっていることもあります。

自然に消えることもなく、1cm以上の大きなしこりがある場合は悪性化することもあるため、医師の診察を受けることをおすすめします。手術によって切除をすることができます。

 

まとめ

日本人の赤ちゃんの多くがおしりや背中に蒙古斑が現れますが、大きさや濃さなどは赤ちゃんそれぞれです。大きくても、色が濃くて目立っても、いつかは自然に薄く消えていくので、ほとんどの場合は心配はいりません。

 

しかし、異所性蒙古斑など目立つ部分に濃くあったり、他にも蒙古斑と間違えられやすい青あざもありますので、気になる場合は医師に相談してみましょう。多くの場合、健康状態に異常はないですが、目立たなくさせる治療も可能です。

この記事を書いたライター

おかだ うみ
おかだ うみ

2人の男の子を育児中のママライター。うどん県出身、お蕎麦の美味しい北陸在住。趣味はカフェ巡り、キャンプ、音楽鑑賞。子どもたちとの些細なできごとを100%楽しめるような毎日にしたい!と日々模索中。その中で学んださまざまな情報をお届けできたらと思っています。

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