赤ちゃんの咳に痰が絡む時の対処法

赤ちゃんの咳に痰が絡む

赤ちゃんが風邪を引いてしまった際、痰が絡む咳をすることがあります。
痰は、大人の私たちでも非常に不快な風邪症状の一つですが、赤ちゃんは私たち以上に不快な思いをしています。

 

私たち大人は、痰が絡んだ際に、吐き出すことができますが、赤ちゃんは自分で上手に痰を出すことができません。

そのため、私たち大人が痰を切りやすいように対処してあげる必要があります。

そこで今回は、赤ちゃんの咳に痰が絡む原因とその対処法について詳しくご紹介します。

 

赤ちゃんの咳に痰が絡む原因は?

赤ちゃんの咳に痰が絡む原因は、ほとんどが風邪です。

 

鼻水が出ると、大人なら自分で鼻をかみますが、赤ちゃんは鼻をかむことはできませんよね。
そして、その鼻は喉へと下がってきてしまいます。
喉へ下がってきた鼻水は痰となり、咳に絡むようになってしまうのです。

 

赤ちゃんは大人のように自分で痰を出したり切ったりすることができません。
そのため、常にゴロゴロというような咳をするのも珍しくはありません。

 

赤ちゃんの咳に痰が出る時の対処法

【水分を多くとる】
喉が乾燥している状態だと、痰が張り付いてしまい取れにくい上に不快感が増してしまいます。
赤ちゃんが痰絡みの咳をしている際は、いつも以上に水分を多く与えるようにしましょう。

水分は、母乳や麦茶、湯さましなど赤ちゃんが飲みやすいもので大丈夫です。

 

【部屋を加湿する】
飲み物でのどを潤すのと同時に、部屋そのものの湿度も調節しましょう。
特に冬場は、もともと空気が乾燥しやすいことに加えて、暖房機器の使用でより室内が乾燥しやすい状態です。
加湿器はもちろん、濡れタオルを赤ちゃんの過ごすスペースの近くに干すだけでも十分に加湿効果はありますよ。

 

理想的な湿度は、50~60%。

部屋を加湿すると、喉の潤い効果もありますが、痰や咳の原因となる風邪のウイルスの活性化も防ぐことができるので、適切な湿度を保つようにしましょう。

 

【背中を軽く叩く】
赤ちゃんの背中を軽く叩いたり、さすってあげるのも効果的です。
やり方としては、赤ちゃんにゲップをさせるようなイメージです。

しかし、場合によっては赤ちゃんがミルクを吐き戻してしまうこともあるので、吐き戻し対策を忘れないようにしてくださいね。

 

【縦抱きやおすわりをさせる】
縦抱きやおすわりの姿勢にさせて、赤ちゃんの体を縦向きにさせても良いでしょう。
大人でも、寝ている状態から座ったり、枕を高くしたりすると痰が切れやすく楽になりますよね。
赤ちゃんも、横になっている姿勢のままだとなかなか痰が流れていきません。

まだ自分でおすわりのできない赤ちゃんは、ママの膝の上に座らせてあげても良いでしょう。

 

【鼻水を吸う】
先述したように、痰の原因は鼻水であることがほとんどです。
もし赤ちゃんに鼻水の症状があるならば、鼻吸い器で赤ちゃんの鼻水をこまめに吸ってあげましょう。

 

鼻吸い器は、電動タイプと手動タイプの2種類があります。
ママがチューブを口にくわえて直接吸う手動タイプの鼻吸い器は、手ごろな価格で購入できるメリットの一方で、赤ちゃんの風邪がママにうつりやすいのがデメリットです。

 

電動鼻吸い器は、手動タイプよりも高価ではありますが、しっかり鼻水を吸い取ることができ、風邪がうつりにくいので1つ持っておくと便利かもしれません。

 

赤ちゃん用加湿器のメリットデメリット

 

赤ちゃんが痰を飲み込んでしまっても大丈夫?

ご紹介したような様々な対策をすると、赤ちゃんの痰が取れることもあります。
赤ちゃんの場合は、痰が取れたら咳やよだれと一緒に出すことが多いのですが、そのまま飲み込んでしまうのも珍しくないこと。

 

赤ちゃんが痰を飲み込んでしまっても大丈夫なのかしら?と不安になるママもいるかもしれませんが、本人が苦しそうにしてなければ問題ありませんよ。

 

赤ちゃんの咳に痰が絡む時の注意点

【嘔吐に注意】
赤ちゃんが痰が絡んだ咳をすると、嘔吐をする場合があります。
そのため、赤ちゃんに痰絡みの咳症状が見られる場合は、寝具に防水シーツやバスタオルなどを敷いて、嘔吐の対策をしましょう。

 

また、赤ちゃんは自分の吐しゃ物で窒息してしまうこともあります。寝ているときに嘔吐した場合は、顔を横向きにするなどして誤嚥を防ぎましょう。
寝返りのうてない低月齢の赤ちゃんの場合は特に注意をして、しっかりと様子を見るようにしてください。

 

【綿棒やピンセット、鼻吸い器などで痰を取らない】
赤ちゃんの痰が気になるからと言って、綿棒やピンセットで痰を取るのは絶対にやめてください。
喉の粘膜は傷つきやすく、ますます炎症を悪化させてしまう恐れがあります。

 

また、鼻吸い器で痰をとろうと考えるママもいるかもしれませんが、こちらも同様に行ってはいけません。

 

まとめ

赤ちゃんの痰が絡んだ咳は苦しそうで、見ているこちらもつらいですよね。

 

今回は、様々な対処法をご紹介しましたが、実際はこれらを試しても必ずすっきりと痰が取れるわけではありません。
しばらくするとまた痰が絡んできて長引くこともあるでしょう。

 

痰絡みの咳は、風邪以外にも気管支炎や肺炎、アレルギー性鼻炎などでも出ることがあります。
長引く場合は無理に家庭で対処しようとせずに、かかりつけの小児科へ行くようにしてくださいね。

この記事を書いたライター

小橋 まな
小橋 まな

2歳の娘を育児中のママライター。出産前は子供がとても苦手だったのに、今では娘を溺愛しすぎてたまに我に返ることもあるほどです。育児休暇後職場復帰の予定が、実父の体調不良をきっかけに退職し在宅ライターの道へ。心配性で神経質になってしまった0歳児育児の過去の自分を振り返り、ママたちが安心して育児ができるような記事をお届けしたいと思います。

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