赤ちゃんの下痢
赤ちゃんのうんちは、普段でもゆるくやわらかいため、下痢かどうか見分けるのが難しいかもしれません。特に新生児期や月齢が小さいときは、うんちがとてもやわらかいものですよね。
ママが赤ちゃんのお世話を通じてだんだん慣れてくれば、自然と見分けられるようになると思います。けれども、それまでは、下痢をしたかどうか分からないときは、赤ちゃんの機嫌やミルクや母乳の飲み方から体調を判断しましょう。赤ちゃんの顔色がよく、元気で食欲旺盛なら心配ないでしょう。
赤ちゃんのうんちの回数がいつもより多くなり、おむつからうんちが漏れるようなら、下痢と判断して良いでしょう。
赤ちゃんの下痢は珍しいことではないので、下痢をしていても元気で食欲があり、顔色も機嫌も良ければそんなに心配することはありません。ただし赤ちゃんがぐったりしたり、発熱していたり、普段と様子が違う場合はかかりつけ医を受診して相談しましょう。
下痢のときの食事(授乳と水分補給)
赤ちゃんが下痢をしていても食欲があるときは、ママは赤ちゃんに何を与えたらよいか悩んでしまいますね。
赤ちゃんの下痢がそれ以上ひどくならないように、少しでも改善するような食事を与えたいと思うでしょう。
下痢と一緒に赤ちゃんの体内から水分が失われていることも気になります。
赤ちゃんが下痢のとき、離乳前と離乳食開始後では、与える食事は違ってきます。
【下痢のときの母乳やミルクは?】
下痢をしている赤ちゃんが離乳前なら、母乳やミルクを与えましょう。元気よく飲んでいれば、飲みたいだけ飲ませてあげます。赤ちゃんに、母乳やミルクから栄養と水分をしっかり補給させることが大事です。
【下痢のときに与えた方が良い飲み物】
下痢は水分を大量に失うので、母乳やミルクだけでは水分補給が足りないことがあります。その場合は、湯冷まし・麦茶・小児用イオン飲料や経口補水液などを飲ませましょう。
赤ちゃんが下痢の時の水分補給は一度にたくさん飲ませずに、ゆっくり少量ずつ飲ませることが大切です。特に嘔吐があるときは、スプーンやスポイトを使って5分おきくらいで何回かに分けて飲ませましょう。
【下痢のときは控えた方が良い飲みもの】
冷たい飲み物や糖分のあるジュースなどは、下痢をひどくする可能性があるので与えてはいけません。オレンジなどの柑橘類のジュースは下痢を悪化させるため、飲ませないようにしましょう。
赤ちゃんが下痢のときの食事(離乳食)
下痢をしているということは、胃腸の働きも弱っているということなので、胃腸にやさしい食事を赤ちゃんにあげたいですね。
では、具体的にはどうすればいいのでしょうか。
【下痢のとき離乳食はあげてよい?】
赤ちゃんが下痢の時でも、食欲がある場合は離乳食を与えます。食欲がなく嫌がるようなら、無理に食べさせることはありません。赤ちゃんが食べてくれないとママは心配になるかもしれませんが、下痢の時は無理せず様子をみましょう。
【下痢のときに与えた方が良い離乳食】
消化が良いものを少しずつ、温メタ状態で食べさせてあげましょう。
赤ちゃんが下痢をしている時におすすめの離乳食のレシピをご紹介しますので参考にしてください。
・おすすめ離乳食 リンゴと人参のおろし煮
(材料)
リンゴ15g
人参 15g
水 100ml
(作り方)
リンゴと人参をすりおろしたものと水を小鍋に入れて、弱火で少し煮詰めます。
※リンゴと人参の自然な甘さがあり、食べやすく消化に良い離乳食です。
【下痢のときに与えない方が良い食材】
赤ちゃんが下痢の時は、控えた方が良い食べ物があります。胃腸を刺激するものやうんちをやわらかくする場合があるからです。
具体的には、以下のような食材は、赤ちゃんが下痢の時の離乳食には使わないようにしましょう。
・繊維質が多いもの
葉野菜の茎・根菜・海藻類・キノコ類・皮付きの豆類など
・脂肪が多いもの
バター・マーガリン・植物油・脂肪の多い肉や魚・ホワイトソースなど
・乳糖(オリゴ糖)を含むもの
牛乳・ヨーグルト・チーズなど
・糖分が多いもの
カステラ・プリン・ゼリー類・果物の缶詰など
・柑橘類
みかん・オレンジ・グレープフルーツなど
・冷たいもの
冷たい麺・冷製スープ・アイスクリームなど
まとめ
離乳前の赤ちゃんが下痢の時、食欲があれば母乳やミルクを飲ませてください。離乳食を始めた赤ちゃんが下痢になった時は、胃腸にやさしくて消化が良く、うんちをゆるくしない食材で離乳食を作ります。
食欲がないときは無理に食べさせる必要はありませんが、下痢は体から水分をたくさん失うため、水分補給はこまめにしましょう。水分も冷たいものは避けて、量は少しずつ、胃腸や体が冷えないようにゆっくり飲ませます。
また、下痢の時はおむつかぶれしやすいので、こまめに替えたりお尻を洗ってあげたりして、デリケートな赤ちゃんのお尻のケアにも気をつけてあげてくださいね。