赤ちゃんの乳児湿疹とアトピーの違いは?

乳児湿疹とアトピーは違うもの?

赤ちゃんの肌荒れ。かゆそうにしているとかわいそうですよね。

赤ちゃんの肌を清潔にしていても、保湿をしっかりとしていても、このような肌トラブルは起こってしまうことがあります。

 

かゆみのある赤ちゃんの湿疹と言えば「乳児湿疹」と「アトピー性皮膚炎」などを思い浮かべる方も多いと思いますが、この2つの湿疹の違いって具体的にご存じですか。

今回はこの2つの湿疹について、違いや対処法などをご紹介します。

 

乳児湿疹とアトピーの違いは?

多くの赤ちゃんが、悩まされる「乳児湿疹」と「アトピー性皮膚炎」。ここでは、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い、湿疹の特徴を見ていきましょう。

 

【乳児湿疹】

乳児湿疹は、生後2週間頃から生後6ヶ月頃までの母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんにできる湿疹の総称です。

生後2週~2ヶ月頃に多く見られ、出現場所は、主にほっぺや口周り、おでこです。

ホルモンの影響により皮脂が過剰に分泌されることで、以下のような湿疹ができることがあります。

 

・赤いポツポツした湿疹

・黄色いかさぶたのような湿疹

・フケのようなもので覆われた湿疹

・膿がでる

 

上記のように様々な湿疹がありますが、適切にケアを行っていくと、生後6ヶ月頃には自然に治っていくことが多いのが乳児湿疹です。

 

乳児湿疹の症状とはどんなもの?

 

【アトピー性皮膚炎】

アトピー性皮膚炎は、早ければ生後2〜3ヶ月頃から発症します。アトピー性皮膚炎は、頭や顔から始まり背中やお腹、手足にまで湿疹が広がっていきます。

アレルギー性の皮膚炎で、以下のような湿疹や症状が出やすいです。

 

・強いかゆみのある湿疹

・左右対称に広がっている湿疹

・良くなったり悪くなったりを繰り返す

・皮膚がカサカサしている

 

生後3ヶ月を過ぎても痒みを伴う湿疹を繰り返す、皮膚がカサカサしている、乾燥で耳の付け根が切れるなどの症状があれば、アトピー性皮膚炎の可能性があります。

赤ちゃんの肌は、大人よりも薄く外部刺激に敏感で肌のバリア機能が弱いです。

ですので、かゆみや炎症を起こしやすくかきむしりにより皮膚が傷つき、そこからアレルゲンが入ることでアトピー性皮膚炎を発症すると考えられています。

 

乳児のアトピーの原因と対処法

 

乳児湿疹とアトピーの見分け方は?

赤ちゃんの湿疹が乳児湿疹なのか、アトピー性皮膚炎なのかどちらなのか悩むママもいるでしょう。

しかし、乳児湿疹が出ることが多い低月齢の間は、アトピー性皮膚炎であるのかが見分けがつきにくいものです。

 

ひとまずは乳児湿疹に対するケアを続けながら、なかなか湿疹が治まらない場合は、再度受診するのが良いでしょう。

 

乳児湿疹とアトピーの対処法は違う?

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の対処法は、基本的にどちらも同じです。

自宅でもできる対処法をご紹介します。

 

【皮膚を清潔に保つ】

皮膚には、汗やほこりなどの多くの汚れが付着します。

肌に汚れがついたままにすると、その刺激でかゆみや炎症がひどくなってしまいます。

お風呂で体を洗う際に、しっかりと泡立てた石鹸で刺激を与えないように優しく洗い流しましょう。

湿疹を頻繁に触ったり、強くこすると悪化するので注意して優しく洗ってあげましょう。

 

【保湿をする】

赤ちゃんは肌が乾燥しやすいので、沐浴後にワセリンやベビーローションなどの保湿剤などを塗ってケアをしましょう。

 

保湿ケアすることで、乾燥により低下している皮膚バリア機能を回復させ維持します。皮膚炎やかゆみの発生を抑えることができますよ。

ただ、すでに赤みが強かったりジュクジュクとしていたりする場合は、保湿剤がしみ悪影響を及ぼすことがあることもあるので、受診をするようにしましょう。

 

【ミトンをつける】

かゆみで顔や体を書き壊して傷をつくってしまうことがあります。

この掻き壊しから湿疹の悪化や慢性化を招く恐れがあるので、ミトンを付けたり、こまめに爪を切り搔きむしっても傷を作らないようにするのも対処法の1つです。

 

【衣服や布団を清潔にしておく】

直接肌に触れる衣服や布団は常に綺麗なものを使用しましょう。

洗剤や柔軟剤で肌荒れをする赤ちゃんもいるので、低月齢のうちはベビー用の洗剤で洗濯するとより安心です。

ほこりやダニなども気を付け、こまめな掃除や喚起をして清潔な環境を心がけましょう。

 

【小児科または皮膚科を受診】

湿疹が広がっている、かゆみが続くことで機嫌が悪くなる、眠れなくて体調不良に繋がる場合もあります。

自宅でケアをしても治らない場合は病院に行くのがいいでしょう。

 

病院では、消炎作用のある非ステロイドの薬や保湿剤が処方されます。

症状がひどい場合には、ステロイドの入った薬を処方されますが、医師の指示に従い使用方法を守ればそれほど心配はいりません。

 

湿疹だけの場合は、受診を後回しにしてしまうこともあるかもしれませんが、皮膚の深部までダメージを受けていると痕が残ることもあります。

また、湿疹状態が続くと肌が硬くなり薬が効きづらくなり、治癒するまでに時間がかかってしまう可能性もあります。

なかなか治らない場合は、小児科または皮膚科を受診するのがよいでしょう。

 

まとめ

赤ちゃんの肌トラブルで多い乳児湿疹。アトピー性皮膚炎ではないかと心配になるママもいるかもしれませんが、乳児湿疹かアトピー性皮膚炎かを自分では判断することが難しいです。

保湿など自宅でケアを続けながら、なかなか治らないようであれば、一度小児科や皮膚科を受診してみるのがいいでしょう。

この記事を書いたライター

村上あやみ
村上あやみ

5歳、3歳、0歳の三兄弟を育児中のママライター。関西在住で元気いっぱいの息子たちと、笑顔の絶えない家庭を目指し子育て奮闘中!!!幼児・0歳児の子育て経験を活かし、新米ママやプレママさんが安心して育児ができるような記事をお届けします。

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