新生児ニキビの原因とケアの方法

新生児期に表れるニキビ

生まれたばかりの赤ちゃんの肌はツルツルできれいなイメージがありますが、実は新生児期には湿疹ができたり肌が乾燥したりといった、肌トラブルが起こることがあります。

 

中でも新生児期に気になるのが、新生児ざそうという湿疹。「新生児ニキビ」とも呼ばれ、赤くてポツポツとしたニキビのような湿疹が、おでこや頬を中心に出てきます。

どちらかと言えば男の子に多く見られますが、女の子にもみられることもあります。

 

大人のニキビのように皮脂が詰まった吹き出物ができてしまうため、ママも心配になるかもしれませんが、新生児ニキビは赤ちゃんによくある肌トラブルです。

 

一見かゆそうにも見えますが、かゆみや痛みが出るものでもありませんし、過度に心配しすぎる必要もないものです。
家庭でできるケアで、症状を予防したり緩和させてあげることもできるし、赤ちゃんの成長とともに自然に収まってくるものです。

 

悪いものではないものの、あまりに多く出ていると「病院に連れて行った方がいいのでは?」と疑問に思っているママもいることでしょう。

受診の目安も押さえながら、家庭でのケアの仕方を覚えておきましょう。

 

新生児期ニキビができてしまう原因

新生児期は胎盤から受け取っていたママの女性ホルモンの影響を受け、皮脂の分泌が活発になっている状態。
皮脂が毛穴が詰まることで、ニキビのような症状になって表れてしまうのです。
生後2ヶ月頃になると赤ちゃんへのホルモンの働きも弱くなってくるため、自然と皮脂の分泌は収まってきます。

 

新生児期にできるニキビのケア方法

新生児ニキビは肌を清潔にし、保湿をしっかり行ってあげることで症状の予防や緩和が期待できます。
ポイントを押さえておきましょう。

 

【沐浴を行おう】
新生児ニキビが気になる赤ちゃんの肌を清潔に保つためにも、毎日の沐浴は欠かせません。
皮脂の分泌が盛んになっている状態ですので、石鹸を使って優しく洗い流してあげましょう。

 

この時、石鹸でごしごし洗うよりも、しっかり泡立てたフワフワの泡で、優しく撫でるように洗ってあげた方が、赤ちゃんの肌に負担をかけずに余分な皮脂だけしっかり落とすことができます。

 

目に入っても染みにくいタイプや肌に優しい石鹸を選んであげましょう。皮脂がたまりやすい首回りや関節部分、耳周りや鼠径部も忘れずに洗います。泡は洗い残しがないよう、しっかりすすいであげましょう。

 

汗をかきやすい季節は、皮脂と汗が混ざって赤ちゃんの肌に刺激になることも。

1日2回の沐浴を行っても構いませんが、この後に記載する保湿をしっかり行うようにしてください。

 

【保湿を行おう】
赤ちゃんの肌は大人よりも薄く、皮脂の分泌は多くても、流してしまうと乾燥しやすい状態になります。
肌をそのままにしておくと、乾燥した肌は皮脂の分泌がさらに盛んになってしまい、ますます新生児ニキビが悪化してしまう原因に。

ベビーローションを使った沐浴後の保湿を必ず行うようにしましょう。
しっかり保湿を行うことで、新生児ニキビを予防したり緩和することができます。

 

この時、過度に保湿する必要はありません。肌にベビーローションがまんべんなく行き渡るよう、塗ってあげましょう。

赤ちゃんによっては油脂が原料のベビーオイルで悪化するという子もいるようです。

どちらを使うにせよ、肌にさらなるトラブルが現れるようでしたら使用を中止し、医師の診察を受けましょう。

 

【肌に触れるものは優しいものを】
新生児ニキビが出ている時の赤ちゃんの肌着は綿素材のものを選びます。
汗をかきすぎると皮脂が詰まる原因にもなりますので、赤ちゃんが過ごしやすいよう衣服も調節してあげましょう。

 

赤ちゃんに使うタオルですが、濡れたものは雑菌が繁殖していることも。
清潔なものを使ってあげましょう。

 

新生児ニキビができた時の注意点

新生児ニキビができてしまった時、肌のケア方法として気を付けなければいけないポイントがあります。

 

【こすらない】
ケアの際に、ついゴシゴシこすってしまうことがあるかもしれませんが、赤ちゃんの肌を傷つけてしまう原因になります。
新生児ニキビがさらに悪化してしまうことも。
あくまで赤ちゃんの肌のケアは「優しく行う」ことを覚えておきましょう。

 

【放置しない】
新生児ニキビは皮脂の分泌が収まる生後2ヶ月以降から、自然と収まることが多いです。
だからといって放置しておくと、肌が不衛生になって悪化したり、ぐじゅぐじゅした膿疱状態になってしまうことも。
赤ちゃんの肌ケアはしっかり行うようにしましょう。

 

新生児ニキビの受診の目安

新生児ニキビは自然に治ることが多いものの、以下の場合は受診を検討してみてもいいでしょう。

 

  • 家庭でのケアを続けていても緩和しない
  • 湿疹が増え、見た目がかわいそうなほど増えている
  • ぐじゅぐじゅと膿んできている
  • 湿疹の部位が臭う 
  • 新生児ニキビなのか判断が難しい
  • 赤ちゃんが成長しても減らない
  • ママが気になっていて相談したい

 

など。

受診すると、塗り薬などを処方してもらい様子をみることもあります。

 

新生児ニキビと上手に向き合おう

多くの赤ちゃんが経験する新生児ニキビ。
赤ちゃんの成長とともに落ち着くことが多いので、適切なケアを行いながら、上手に向き合っていきましょう。

ただし、悪化したり新生児ニキビが気になるようでしたら、早めに受診して相談しましょう。

 

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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