赤ちゃんが骨折したら?症状と対処法

赤ちゃんが骨折したら気づきにくい?

「赤ちゃんが骨折をしたら気づきにくい」という話を聞いたことのあるママは多いのではないでしょうか。

 

「骨折」と聞くと、ものすごく痛くて大人であればとても動かすことのできないというイメージがありますよね。
しかし、赤ちゃんの骨折は、大人のものとは少し異なります。
赤ちゃんの骨は大人よりもやわらかいため、折れてしまったとしてもその直後はそこまで強い痛みを感じないとも言われています。

 

しかし、骨折は適切な治療を受けないと、骨がしっかりとくっつかなくなってしまったり、その後の発達に影響が出ることもあります。
そのため、赤ちゃんの骨折に早く気づき、迅速に病院を受診することが重要です。

 

そこで今回は、赤ちゃんが骨折したらどのような症状が出るのか、そして骨折したらどのように対処すればよいのかをまとめました。

 

赤ちゃんが骨折した時の症状

【①ひどく腫れる・熱を持つ】
骨折をすると、患部が大きく腫れたり熱を持つ症状が出ます。
特に手足や指を骨折した場合は、正常な時と比べて倍以上に腫れることも。
骨折したと思われる場所をよく観察し、明らかにおかしいと思ったら骨折を疑っても良いでしょう。

 

【②へこみがある】
赤ちゃんが頭を打って骨折をしてしまった場合は、頭蓋骨にひびが入ったり陥没してしまっていることがあります。
赤ちゃんの頭をそっと触ってみて、へこんでいたり、ぶよぶよとしたいつもと違う感覚があったら骨折を疑いましょう。

 

しかし赤ちゃんの頭は前頭部の「大泉門」という場所が開いています。
赤ちゃんが頭を打った際、この大泉門を「陥没してしまった」と勘違いするママが多いようです。

 

日頃から、赤ちゃんの頭を優しく触ってみて、正常時の頭の形はどのようなものなのかを知っておくことが大切です。

 

【➂嘔吐をする】
骨折をするほど強く頭を打って脳に影響があったり、肋骨などが折れていて内臓を圧迫していると、赤ちゃんが嘔吐をすることがあります。
しかし、赤ちゃんがびっくりして泣きすぎて嘔吐をしている可能性もあるので、嘔吐をしたからと言って必ずしも骨折をしているわけではありません。

 

ただし、赤ちゃんが頭を強くぶつけた後や高いところから落ちた後に3回以上嘔吐をする場合は急いで病院を受診するようにしましょう。

 

【④明らかに変な方向を向いている】
手や足、指などが明らかにおかしい方向を向いている場合は、骨折をしていることがほとんどです。
無理に元の向きに戻そうとせず、急いで病院へ行きましょう。

 

【⑤時間差で泣く】
赤ちゃんが骨折したら、すぐには強い痛みはなく、後からどんどんと痛みが出てくることがあります。
そのため、骨折の原因となる事故から時間差で泣いてしまうケースもあります。
高いところから落ちたり、体を強く打った場合はその時だけでなく、しばらく少なくとも24時間はしっかりと赤ちゃんの様子を観察しましょう。

 

【⑥動かせない】
骨折をすると、その痛みで患部を動かすことが難しくなります。
まだ自分の意思で動けない赤ちゃんを判断するのは難しいですが、動き出した赤ちゃんの場合は以下のような症状が見られます。

 

・高いところから転落した赤ちゃんが、はいはいをしたりやつかまり立ちなどができなくなった
・ドアに指をはさんだ後、おもちゃを持てなくなった

 

上記はあくまで一例です。

また自ら動かさなくなった部位を、他の人が触ったり動かそうとしたりした時に泣いた場合は、骨折している可能性もあります。骨折が疑わしい場所が動かせなくなったら、骨折を疑いましょう。

 

赤ちゃんが骨折した時の対処法

先述した通り、赤ちゃんが骨折をした場合の症状には特徴がありますが、それは打撲やねんざをした際の症状ともよく似ています。
それらの違いを素人が見分けるのは非常に困難なため、少しでも心配な場合は病院へ行くようにしましょう。

 

【止血をする(出血がある場合)】
骨折した場所の付近に出血がある場合は、そちらの処置を先にします。
傷口に砂などの汚れがついている場合は洗い流し、布などを当てて止血しましょう。
出血が止まらない場合は、すぐに救急車を呼んでください。

 

【冷やす】
赤ちゃんが骨折をした直後は痛みを感じにくいと言われていますが、ゼロではありません。

また、時間が経つにつれて痛みは増していくため、保冷剤や氷のうなどで患部を冷やすようにしてください。
保冷剤は、骨折や打撲だけでなく、赤ちゃんの発熱の際にも活躍するのでいくつか冷凍庫に常備しておくと便利ですよ。

 

【添木を当てる】
手足や指などが曲がっていて、明らかに骨折しているのが分かる場合は、副木(そえぎ)を用いて患部が動かないように固定しましょう。

赤ちゃんが暴れたり、副木を取ってしまう場合は、無理に固定する必要はありません。
しかし、赤ちゃんの骨は大人と比べてすぐにくっついてしまうので、早急に病院を受診しましょう。

 

【レントゲンのある病院へ】
骨折が疑われる赤ちゃんを病院へ連れて行く際は、レントゲンのある病院へ行くようにします。
小児科だと、レントゲンの設備が整っていないこともあるので、あらかじめ電話などで確認をしておくと良いでしょう。

 

まとめ

赤ちゃんの骨の再生能力はとても高いため、骨折をしても比較的すぐに治ることがほとんどです。
とはいえ、しばらくの間は痛みがあったり、不自由さを感じさせてしまいますよね。
万が一の時の対処法を身に着けておくのはもちろん、日頃から赤ちゃんが骨折をしないような環境づくりをするのも大切ですよ。

この記事を書いたライター

小橋 まな
小橋 まな

2歳の娘を育児中のママライター。出産前は子供がとても苦手だったのに、今では娘を溺愛しすぎてたまに我に返ることもあるほどです。育児休暇後職場復帰の予定が、実父の体調不良をきっかけに退職し在宅ライターの道へ。心配性で神経質になってしまった0歳児育児の過去の自分を振り返り、ママたちが安心して育児ができるような記事をお届けしたいと思います。

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