赤ちゃんに多いケガ
日々成長する赤ちゃん。
できることが多くなるのは喜ばしいですが、その過程では転倒したり、好奇心から危ないところに手を出してしまったり…ケガをしそうな場面も多くあり、ママはハラハラしていることでしょう。
気を付けていても、赤ちゃんは予想外の行動をとってしまうことがあります。
万が一ケガに繋がった場合、すぐに応急処置を取り、場合によっては通院が必要になるケースもあります。
応急処置の知識をしっかり身に着け、病院に行く目安も押さえておきましょう。
赤ちゃんの転倒によるケガ
おすわりやつかまり立ち、あんよ、よじのぼりなど、赤ちゃんの成長過程では欠かせない行動も、しっかり安定しないうちはケガにつながる危険性があります。
環境を整えつつ、ケガのないようしっかり見守ってあげたいですね。
赤ちゃんは頭が重いので、転倒すると頭からぶつかっていくことが多々あります。
まずは、ぶつけた部分の傷の状態を確認しましょう。
出血がなくたんこぶができているようなら、冷たいタオルで冷やして様子を見ます。
おでこ・頬など髪の毛が生えていない所でしたら、嫌がらないようなら冷却シートを貼って様子を見てもいいでしょう。とる
次に、膝などをすりむいていないか全身も確認します。(すり傷の応急処置については、後に記載しています。)
【受診の目安】
・元気がなくボーっとしたりぐったりしている
・嘔吐を繰り返す
・意識がない
・幹部患部からの流血が多い
・幹部患部が凹んでいる
などの症状や、明らかに赤ちゃんの様子がいつもと違う場合は、すぐに受診をしてください。
赤ちゃんが指を挟んだ時のケガの応急処置
赤ちゃんは興味本位で引き出しを開け閉めしてしまいます。その際、扉に手を挟んでしまうこともあるでしょう。大人でも、指を挟むととても痛いですよね。
まずは、患部を流水や濡れたタオルで冷やします。
赤みや熱が引くようでしたら、そのまま様子を見ましょう。
【受診の目安】
・指が動かない
・指が腫れている
・しばらくしても痛みが引かずに泣く
・爪が割れる
などの症状がみられる場合、受診をしてください。(整形外科、皮膚科など。)
流血を伴う赤ちゃんのケガ
外傷をともなうケガをしてしまった場合の応急処置です。
それぞれシチュエーション別に見ていきましょう。
【ペットに噛まれる】
飼っているペットに噛まれてしまうことがあります。
まずは、水道水でよく洗い流します。
動物に噛まれた場合は、傷の状態に限らずすぐに通院し、医師の診断を仰いでください。
【友達に噛まれる】
お友達と一緒に遊んでいる時に、ケンカやトラブルではないのに、好奇心や遊び心から相手のお友達に噛まれてしまうケースもあります。
すぐに流水で洗った後、濡れたタオルで患部を冷やしますが、強く揉みこまないようにしてください。(揉みこむと歯型が消えるように見えますが、悪化したり内出血が広がります)。
歯型が深くえぐれるような傷を伴っていたり、顔など目立つ場所にできた場合は、跡が残らないよう特に注意し、通院してみましょう。
【家庭ですりむく】
転んだ拍子に家庭内ですりむいてしまった場合、流水で患部をきれいに洗い流しながら冷やしてあげましょう。
傷薬を塗るか、モイストヒーリングタイプの絆創膏を貼って様子を見ます。
【外ですりむく】
患部に砂が入っている可能性があります。
流水でしっかり洗い流してください。
状態がひどい場合は、たかが擦り傷と思わず、受診をして患部の砂をきれいにとってもらってください。
傷跡を保護するための保湿剤や軟膏が処方されます。
砂が残ってしまうと、細菌が入り込み傷が悪化したり、傷跡が残ります。
【切る】
ママも気を付けているかと思いますが、ハサミや剃刀などで切ってしまうと、出血の多い傷ができてしまいます。
ガラスや、割れた皿などで切ってしまうことも。
ハンカチやタオルなどで傷口をしっかり押さえ、止血をします。
傷口がパックリと開き深い場合、出血がなかなか止まらない場合、破片が流しきれているか不安な場合は、受診してください。
【鼻血】
ぶつかった拍子に鼻血が出てしまった場合、鼻血を飲み込まないように座った体勢にし、なるべく下を向かせます。
ティッシュなどで鼻をつまんで、血が止まるまで様子をみましょう。
鼻にティッシュを詰めると、赤ちゃんの小さな鼻は血が溜まってしまうので、避けましょう。
【刺さる】
小さな「とげ」などが刺さり、痛みを伴うケガ。
幹部を見て、とげが皮膚から出ているようであれば、毛抜きで抜いて患部を流水で洗い流してください。そして消毒してください。
とげが皮膚に入り込んでいる場合、ママが抜いてあげるのが難しく、無理に抜こうとすると赤ちゃんに痛い思いをさせることがあります。
取れないと思ったら無理はせず、皮膚科で抜いてもらいましょう。
赤ちゃんがヤケドをした時の応急処置
ストーブやケトルのお湯などを転倒させる赤ちゃんのヤケドは、気を付けていても起こりうるケガです。
万が一ヤケドをしたら、まずは流水で患部を冷やします。
服を脱がせると皮膚が一緒についてしまう危険性があるので、服は着たまま冷やしてください。
(万が一皮膚が剥げると、完治まで時間がかかります。)
軽めのヤケドでしたら、タオルで巻いた保冷材や缶ジュースなどで冷やして受診します。
小さくても跡が残ることがあるため、必ず通院して医師の診察を受けてください。
ヤケドの範囲が広い場合は命に係わるため、すぐに救急車を呼んでください。
十分気を付けていても、意外なところで起こってしまうのが、赤ちゃんのケガです。
万が一ケガをしてしまっても落ち着いて応急処置ができるよう、しっかり覚えておきましょう。