赤ちゃんが脱水症になった時のサイン

赤ちゃんは脱水症になりやすい

赤ちゃんの体調不良で気を付けたいのが脱水症です。

ミルクや母乳から十分な水分を摂取しているように感じますが、大人と比較すると元々の体の水分量が多く、体重あたりの必要水分量も多く、また水分調節をする腎臓の機能が未熟であるため、脱水症を引き起こしてしまうことがあります。

 

 

脱水症は夏場の暑い時期になると思われがちですが、冬場の寒い時期にも、暖かい部屋で厚着をし汗をかいてしまうと脱水症を引きおこしていることがあるため、注意が必要です。

 

他にも、嘔吐や下痢の症状が続いている時、高い熱が出て汗をたくさんかいている時、肺炎や気管支炎などの激しい咳込みの症状が出ている時は、急速に脱水症になりやすい状態ですので、注意が必要です。

 

このように、赤ちゃんの体は脱水症になりやすいと言えるため、ママは気を付けてあげなければいけないのですが、言葉が話せない赤ちゃんは、体調が悪くても自分でママに訴えることができません。

 

 

脱水の症状を把握しておくことで、万が一赤ちゃんの体調に変化が合った時、いち早く気が付いてあげることができます。

 

赤ちゃんの脱水症の見分け方

脱水の症状には、以下のことが挙げられます。

 

 

【体調の変化】
ぐったりしていて元気がなく、手足を動かさない、寝返りをしない、布団にぐったりと横たわっているなどと言った変化がある場合、赤ちゃんの体調が良くないというサインです。

脱水の可能性もありますし、その他の体調不良の可能性も考えられるため、すぐに病院を受診しましょう。

 

 

【機嫌や顔色が悪い】

ぐったりした様子がなくても、赤ちゃんの機嫌が悪く泣いていたり、離乳食の進みがいつもより悪いといった時は、赤ちゃんが体調不良を起こしていることが考えられます。

顔色は白っぽく血色が消えていたり、青くなっていないか、注意深く見てあげてください。

苦しそうに肩で呼吸をしていたり、ハッハッと口呼吸をしている時も、要注意です。

 

 

【発熱】

脱水症により、乳児は発熱を引き起こすことがあります。

 

 

【おしっこの量】

脱水症になっていると、体の水分が少なくなっている状態なので、おしっこの量も減ってしまいます。

いつもよりおむつ交換の回数が少ないという時は、要注意です。

またいつもより濃い黄色のおしっこの時も気をつけましょう。

 

【体の渇き】

体の水分が足りなくなると、唇がカサカサと乾いてきます。

他にも、体にシワがみられるような症状が見られたり、目の周りにくぼみが見られることがあります。

皮膚を少し引っ張り、戻りにくいようであれば脱水の可能性が疑われます。

赤ちゃんの頭のペコペコとしている部分(大泉門)がくぼんでいるときも脱水の可能性があります。

 

【体重の減少】

赤ちゃんの体重が短期間で急激に減っている場合も、脱水症の症状の1つです。

 

 

【舌の状態】

ママには見分けが難しいかもしれませんが、口の中が渇いていないか見てみましょう。

通常は舌は赤っぽい状態ですが、脱水症の時には赤黒く光沢がない状態になっています。

 

【爪の状態】

赤ちゃんの爪を軽く押してみてください。

脱水症になっていない時は血流が良いので、押した直後に爪が白っぽくなりますが、すぐにピンク色に戻ります。

脱水症を引き起こしていると血流も悪くなるので、爪は白っぽいまま、元に戻るまでには少し時間がかかります。

 

赤ちゃんが脱水症になったら

これらの症状のいずれかが見られた場合は脱水症が疑われますが、家庭で赤ちゃんが脱水の症状が現れた場合、どのようなケアが必要になるのでしょうか。

 

 

【水分の摂取】

なによりまずは、赤ちゃんが水分を摂取することが先決です。

母乳を飲んでいる赤ちゃんでしたら、母乳、ミルクの赤ちゃんならミルクをまず与えましょう。

 

 

嘔吐や下痢を伴う場合、一気に飲ませると吐き戻したり下痢になってしまい、せっかく摂取した水分がすぐに体外に出てしまいます。

スプーン1杯の水分を、10−15分おきなど、時間を空けながら一口ずつ少しずつ飲ませていきましょう。

 

 

【病院を受診】

赤ちゃんがぐったりしていたり、明らかな脱水の症状が見られている、水分をとっても体調が変わらない場合、家庭での水分補給も行いつつ、病院を受診しましょう。

医師の診察で脱水が確認されると、点滴による処置が行われます。

 

赤ちゃんがもともと体調が悪かった場合(嘔吐下痢や咳込みなど)、すでに病院を受診しているかもしれませんが、その後の症状により脱水が進行することもあります。

異常を感じたら、もう一度受診してみることも検討してみてください。

 

まとめ

赤ちゃんの脱水症の見分け方をご紹介しましたが、大事なのは脱水症になる前の「予防」です。

ミルクや母乳から十分な水分摂取ができているとはいえ、季節や赤ちゃんが過ごす環境、その時の体調によっては、水分が不足してしまうということは、起こりうることです。

 

 

状況に応じて、こまめな水分補給を行うようにし、脱水症の予防を心がけていきましょう。

特に、お出かけの時には水分補給を怠ったり、いつもの生活リズムとは異なることで、赤ちゃんが疲れやすい傾向があります。

水分補給を心がけながら、十分な休息を心がけてください。

 

万が一脱水の症状が現れたら、水分補給をしつつ赤ちゃんの様子は注意深く観察していきましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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