赤ちゃんの成長と麦茶
夏の暑い季節、大人はのどを潤すためや熱中症予防のため、麦茶を飲みます。
麦茶はミネラル分が多くカフェインが入っていないので、気兼ねなくたくさん飲むことができて水分補給に最適です。
それでは、体温も高く大人より汗をかき、熱中症になることもある赤ちゃんの水分補給はどうすれば良いでしょうか。
赤ちゃんものどの渇きをいやし熱中症予防のために、しっかりと水分補給しないといけません。
赤ちゃんが麦茶を飲めるくらい成長して、母乳やミルクだけではおしっこの量が減ったり濃くなるようであれば、麦茶を飲ませます。
では、赤ちゃんはどのくらい成長すれば麦茶を飲めるようになるのでしょう。
この記事では麦茶で水分補給が必要な月齢はどのくらいなのか、大人の麦茶を飲めるのかなど、ママの疑問にまとめてお答え。
赤ちゃんのための麦茶の作り方から与える温度や量、注意点までご紹介します。
赤ちゃんはいつから麦茶が飲める?
ベビー用とラベルに書いてある市販のペットボトルの麦茶に記載されている対象年齢は、生後1ヶ月からとなっています。
ですから、赤ちゃん専用の麦茶であれば、生後1ヶ月から飲ませても良いのだと分かります。
しかし、だからといって赤ちゃんは生後1ヶ月から必ず麦茶を飲まなければならないという訳ではありません。
【赤ちゃんに麦茶は必要?】
生後1ヶ月を過ぎたら、麦茶は飲んでも大丈夫ですが、赤ちゃんが母乳やミルクしか飲んでいない時期は、母乳やミルクで十分な水分補給ができます。
この時期は基本的に水分が不足することはなく、麦茶などをあえて水分補給のために飲ませなければ、ということはありません。
月齢の小さな赤ちゃんの場合、麦茶を飲ませてはいけないということではありませんが、無理に麦茶を飲ませる必要性もないということです。
ただし、離乳食を始めた後、母乳やミルクだけではおしっこの量が減ったり濃くなってきた場合は、白湯や麦茶などで水分補給するのがおすすめです。
水分補給によって、赤ちゃんの熱中症や便秘の予防にもつながると考えられるからです。
では、大人が飲んでいる麦茶とベビー用では、どこがどう違うのでしょうか。
赤ちゃんが飲むための麦茶とは?
大人の麦茶と同じ大麦でできている赤ちゃんの麦茶は、もちろんカフェインも入っていません。
ほうじ茶や緑茶やウーロン茶にも含まれているカフェインは、大量摂取すると動悸・めまい・興奮・不眠・震え・下痢・吐き気などを引き起こすことがあります。
小さな赤ちゃんに、カフェインは与えたくないものですね。
赤ちゃん用の麦茶は、大人が通常飲む麦茶より味をマイルドにして用意するのがおすすめです。大人用と違う点は、苦みの薄さになります。
小麦と大麦は違いますが、小麦にアレルギーがある赤ちゃんは、同じ麦類なので、飲ませる前に医師と相談しておくと安心です。
【作り方】
赤ちゃん専用のペットボトルの麦茶は価格が高めなので、ある程度飲むようになれば、家で煮出すベビー用の麦茶パックを使ってみましょう。
大人のみんなの麦茶と一緒にパックで作る場合は、作った後、赤ちゃんの分だけ味がマイルドになるよう白湯で2倍に薄めるようにします。
【注意点】
水出し麦茶は、沸騰させ冷ました白湯を使って作る場合は大丈夫ですが、塩素が入っている水道水をそのまま生水で使うのはやめておきましょう。赤ちゃんの未熟な内臓に、塩素が負担をかけるかもしれません。
赤ちゃんが飲むための麦茶を作る時は、水出し麦茶用の水も、大人用麦茶を薄める水も、水道水をそのまま使うのではなく必ず10分以上沸騰させて、塩素やトリハロメタンを除いて冷まし、白湯にしてから使うようにしましょう。
パックで煮出す麦茶は、傷みやすいため冷蔵庫で保管し、翌日には飲みきるようにします。冷凍保存は、解凍後に再沸騰させてからまた冷ますことになり手間がかかるので、あまりおすすめできません。
赤ちゃんが麦茶で水分補給する方法
赤ちゃんに麦茶を水分補給として飲ませる時は、すぐにたくさん飲ませてはいけません。赤ちゃんに初めて与える時は、アレルギーなどに配慮し、小さじ1杯から与えるようにします。
赤ちゃんが好んでたくさん飲むようなら、量を増やして構いません。
【赤ちゃんの麦茶の飲ませ方】
母乳育児をしていた赤ちゃんは、慣れない口当たりの哺乳瓶で飲むことを嫌がるかもしれませんので小さなコップで飲ませるようにします。
ミルクを飲み慣れた赤ちゃんは、哺乳瓶に抵抗がないため、哺乳瓶に麦茶を入れて飲ませでも大丈夫でしょう。
【赤ちゃんに与える麦茶の温度】
赤ちゃんの麦茶の温度は、ミルクの温度調節と同じく人肌が良いです。あまり冷やした麦茶は、赤ちゃんがお腹を冷やす可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
麦茶の温度は、白湯で調整すると上手に簡単にできますよ。
まとめ
生後1ヶ月を過ぎた赤ちゃんは麦茶を飲めますが、水分補給で与えるのは、生後5~6ヶ月の離乳食期からで良いでしょう。
赤ちゃんには味を薄めてマイルドにした麦茶を好みの方法で飲ませます。麦茶が好きでないようなら、無理に与える必要はありません。
麦茶を作る時の塩素やトリハロメタンの除去や保管時の雑菌の繁殖には気をつけるようにしましょう。