赤ちゃんが飲める水には種類がある
母乳やミルクで十分水分補給できている赤ちゃんですが、離乳食やおやつを食べるようになると、授乳以外にも水分補給を考え始める方もいるのではないでしょうか。
また、赤ちゃんが熱を出したり下痢をしたりしている時、汗をかく暑い季節にも脱水症状になってしまわないよう水分補給はしっかり行いたいですよね。
そうして赤ちゃんに水分補給をしたいと考えた時に、気になるのが水の質。
体や内臓が未熟な赤ちゃんには、実は「飲める水」と「飲めない避けたほうが良い水」があるのです。
今回は、赤ちゃんが飲むことができる水の種類や注意点について紹介したいと思います。
赤ちゃんが飲める水の種類は何?
市販されている水は、硬水と軟水に分けられます。
水なのに何が違うの?と思われるかもしれませんが、カルシウムやマグネシウムなど、ミネラル成分の含有量に違いがあります。
WHO(世界保健機関)の基準では、水1ℓあたりのミネラル含有量が120mg/L以上が硬水と定められており、それ以下が軟水と定められています。
赤ちゃんが飲むことができるのは、ミネラルの含有量が少ない、軟水と言われる水です。
硬水だと、ミネラル成分が多く含まれているため、消化・吸収する際に、赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまうため、まだ赤ちゃんは飲むことができません。
また、日本の水道水はほとんどの地域では軟水が使われています。
(中程度の硬水が使われている地域も一部ありますが、ミネラル含有量は軟水の基準となっています。)
そのため、粉ミルクは軟水で作ることを推奨されていることも多く、硬水で作ると、溶けにくくなる場合もあります。
この他、水中にある不純物やミネラルをほぼ取り除いた、ピュアウォーターという水もあります。
赤ちゃんが飲む水を購入する際は、必ず加熱殺菌済みの軟水か、ピュアウォーターを選ぶようにしましょう。
もし、どれを購入したらいいのか悩むようでしたら、パッケージに赤ちゃん用の水と書かれているものでしたら、間違えることはありません。
【間違えて赤ちゃんに硬水を飲ませてしまったら?】
購入する水を間違えて、赤ちゃんに硬水を飲ませてしまったというママ。
赤ちゃんがお腹の中で消化する際に、内臓に負担はかかってしまうかもしれませんが、1度だけでしたら、健康に重大な影響を与えるような被害は考えにくいので、心配しすぎる必要はありません。
下痢をすることは考えられるので、赤ちゃんのお腹の様子や体調をよく見ながら過ごしていきましょう。
ですが、毎日硬水を飲ませるなど、継続して飲み続けるようなことは避けるようにしてあげてくださいね。
赤ちゃんに水道水を飲ませる場合
水道水には、カルキという成分が含まれています。
水質基準以下の含有量なので、大人が飲む分には体に影響はありませんが、赤ちゃんがそのまま飲んでしまうと内臓に負担をかけ、下痢などの症状が現れる可能性があります。
赤ちゃんに水道水を利用して水として飲ませる場合は、一度このカルキを抜いてから与えるようにしてください。
水道水は10分煮沸させれば、カルキを抜くことができます。
煮沸した後適温まで冷ましてあげましょう。
赤ちゃんの水はウォーターサーバーを使っても
ウォーターサーバーがあれば、すぐに飲める水やお湯が出るので、赤ちゃんがいるお家に1台あるととても便利です。
ただし、メーカーによって水の質や硬度が違うため、赤ちゃんが飲めるものを選ぶようにしてください。
ピュアウォーターは癖がないので大人も飲みやすく、赤ちゃんにも安心して飲ませることができます。
天然水を選ぶ場合は、先述したように赤ちゃんも飲める軟水を選ぶようにしましょう。
また、赤ちゃんがいる家庭にウォーターサーバーを置く場合は、チャイルドロックは必須です。
やけどの事故を防ぐためにもチャイルドロックがついているか確認してくださいね。
赤ちゃんの水はいつまで気を付ける?
赤ちゃんに飲ませる水に気を付けていくにしても、都度水を購入したり水道水を煮沸するというのは、意外と大変。
いつまで水を用意しなければいけないのかが気になりますよね。
赤ちゃんが水道水を飲めるようになる目安としては、離乳食を開始する6ヶ月頃からとなります。
そのころになれば、体も大分成長していますし、様々な食材も口にしていく時期です。
水道水も飲んでみてくださいね。
まとめ
母乳やミルクで水分補給が十分な時期には、無理に水を飲ませる必要はありません。
しかし、離乳食が進み、水分補給をさせてあげたい場面になった時、赤ちゃんが飲める水の種類を把握しておくということは、とても大切です。
万が一飲めない避けた方が良い硬水や水道水を飲ませてしまっても、過度に心配する必要はないと言えますが、継続して与えてしまうと、赤ちゃんの体に負担をかけることがあります。
赤ちゃんが飲む水は、「軟水」「ピュアウォーター」を選ぶといいことを覚えておき、水分補給が必要になった時には、用意してあげてくださいね。