赤ちゃんのよだれかぶれの原因と症状
赤ちゃんは生後3ヶ月くらいになると、よだれが出てくると言われています。
その頃から気をつけたいのがよだれかぶれです。
「よだれかぶれ」はよだれが皮膚に触れて起こる接触皮膚炎の一種です。
症状としては湿疹を伴う炎症で、かゆみや赤み、カサカサやジュクジュクする場合があります。
また、ひどくなると水ぶくれのような湿疹が出ることも。
赤ちゃんは口や口周り、喉の筋肉が未発達でよだれをうまく飲み込めず、口から溢れた状態になってしまいます。
離乳食が始まる頃になるとお腹が空いて、さらによだれの量と頻度が増えるため、よだれかぶれが起きやすいと言えるでしょう。
よだれかぶれは口の周りだけではなく、よだれがかかる部位であればどこにでも起こる可能性があります。
また、「よだれかぶれ」なのでよだれだけが原因と思いがちですが、実際にはよだれの他に、離乳食や母乳・ミルクが口の周りに付着したままになって起こる場合もあります。
赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄いため、このような外部からの刺激に常に弱い状態と思っておいて良いでしょう。
日頃から予防をしてよだれかぶれを防ぎ、症状が出てしまった場合は悪化させないようにしたいですね。
そこで今回は、赤ちゃんのよだれかぶれの予防方法と対処方法についてご紹介いたします。
赤ちゃんのよだれかぶれの予防方法
よだれかぶれはよだれ以外にも、皮膚についた汚れが原因で炎症が起こります。
そのままにしておくと、汚れの上からさらによだれが付着し悪化してしまうことも。
よだれかぶれを予防をするには、どうすれば良いのでしょうか。
【予防方法①強くゴシゴシ拭かない】
よだれや口の周りの汚れをこまめに拭き取ることは大切です。
ただ、その拭き方にも注意が必要です。
ゴシゴシと拭いてしまうと強い刺激を与えてしまうため、それが炎症の原因となってしまうことも。
よだれや汚れを拭き取る際は、皮膚を傷つけないように清潔なガーゼで優しく行いましょう。
ソープ剤は使用せず、水洗いをするのも良い方法です。洗ったあとゴシゴシ拭かず、押し拭きをするようにしましょう。
【予防方法②保湿する】
よだれや汚れを拭き取ったら、保湿剤や病院から処方された薬を塗りましょう。
また、よだれや汚れなどが付着する前、離乳食や授乳の前にも保湿剤を塗っておくと直接的な接触から皮膚を保護してくれます。
お風呂上がりはもちろん、日頃から保湿することを心がけましょう。
【予防方法③濡れたスタイは取り替える】
よだれが出る時期になると、ほとんどの赤ちゃんがスタイを着けているのではないでしょうか。
よだれを吸収してくれるからといって、ずっと付けっ放しにしている方はいませんか?
よだれで濡れていたり、離乳食が付着しているスタイを着けていると、それがよだれかぶれの原因になることも。
スタイを使うのであればこまめに取り替えて、肌に優しい綿を選ぶようにしましょう。
赤ちゃんのよだれかぶれの対処方法
よだれかぶれが起こったら、どのように対処するのが良いのでしょうか。
【対処方法①清潔にしてこまめに保湿を】
よだれかぶれが起こってしまったら、基本的には予防する方法と同様です。
清潔な状態にして、こまめに保湿と保護をするようにしましょう。
かぶれてしまった患部は、皮膚表面のバリア機能が弱くなっている状態です。
その皮膚表面をしっかり保湿で保護をして、症状が悪化するのを防ぎましょう。
【対処方法②患部に汚れがつかないようにする】
先述したように、よだれかぶれにはよだれ以外にも、離乳食などの汚れが付着して起こる場合もあります。
皮膚表面のバリア機能が弱くなっている状態は、患部に異物が侵入しやすい状態とも言えます。
そのため、よだれかぶれに離乳食や母乳・ミルクが付くと、成分が体に侵入し、それが異物とみなされ抗体を作ってしまうことも。
患部にはよだれ以外の汚れも付着したままにならないように適時水洗いをしたり拭き取ったりして、注意しましょう。
【対処方法③病院を受診する】
上記のような対処方法、日頃からの予防方法を行っていれば、そこまで悪化することはありません。
ですが、赤みがひかないときやかゆみがあるなど、症状が長引いたり悪化した時は病院を受診しましょう。
病院を受診した際は多くの場合、保湿剤やステロイド剤を処方されます。
かゆみが強い場合には、一時的にかゆみ止めの内服薬を処方されることもあります。
また、長引いたり口の周り以外にも症状がみられる場合は、よだれかぶれが原因ではない可能性もあります。
このように心配な場合にも、病院を受診するようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのよだれがたくさん出て、困っている方は多いかもしれません。
よだれの付着を放ってしまうと、よだれかぶれの原因に。
また、便利だからといって濡れたスタイを付けっ放しにするのもNGです。
よだれがつきそうな部位は常に清潔にして、よだれかぶれを予防するようにしましょう。
よだれが大量に出るのは赤ちゃんの頃だけで、成長に従って量も減っていきます。
赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートなので、普段から保湿もしっかり行ってあげましょう。
かゆみがひどい場合や長引く場合はそのままにせず、病院を受診するようにしましょう。