赤ちゃんが鼻づまりで眠れない
赤ちゃんが鼻づまりで眠れない、寝苦しそう。
そんな経験のある方は多いのではないでしょうか。
また、赤ちゃんが日中よりも夜眠る前の方が鼻づまりがひどくなる、という経験がある方もいるかもしれません。
鼻水には鼻から入ったウイルスや細菌、埃や花粉などの異物を外に出す役割があるので、鼻水自体は悪いものではありません。
ただ、鼻水や鼻づまりで眠れない、または寝てもすぐに起きてしまうなどが続くと、赤ちゃんもママも寝不足になってしまい辛いですよね。
そこで今回は、赤ちゃんが鼻づまりで眠れない時の対処法、眠る前になると鼻づまりしやすい原因などについて解説いたします。
眠る前になると鼻づまりしやすい?
赤ちゃんは日中よりも、眠る前の方が鼻づまりしやすくなります。
その理由についてみていきましょう。
【副交感神経が優位になるから】
眠る前に鼻づまりになりやすい理由の一つとして、副交感神経が優位になるからというのが挙げられます。
赤ちゃんだけではなく大人も含め、人間は自律神経の働きにより呼吸や体温、免疫などの機能がコントロールされています。
自律神経には体を活発にさせる交感神経と、リラックスさせる副交感神経があり、この2つがバランスを保ち健康を維持することができます。
夜になると副交感神経が優位になるため、鼻粘膜が腫れ上がり炎症に対しても刺激を感じやすくなり、鼻づまりを感じやすくなります。
【アレルギー反応】
免疫細胞の一つにマスト細胞というものがあり、これが夜や朝方に活性化しやすいため、夜に鼻づまりが起きやすいと言われています。
ダニの糞や花粉などのアレルギー物質が体内に入ると、マスト細胞が刺激されアレルギー物質を外に出そうと活発に動くため、というのが要因とされています。
【空気の乾燥】
赤ちゃんにとって快適な寝室の温度を保つために、暖房や冷房を使う場合が多いでしょう。
ただ、その影響で湿度が下がりすぎて部屋が乾燥している可能性があります。
空気の乾燥によって鼻水が固まり、鼻づまりを起こしているかもしれません。
鼻づまりで眠れない時の対処法
赤ちゃんが鼻づまりで眠れない時や、何度も夜中に起きてしまう場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
【鼻水を拭き取る】
赤ちゃんは自分で鼻をかむことができません。
水で湿らせたティッシュかおしりふきなどで、優しく拭き取りましょう。
拭き取った後は、鼻の下がかぶれないように保湿剤やワセリンを塗ってあげましょう。
【吸い取る】
ティッシュなどで拭き取れないほど奥の方で鼻づまりをしていると感じたら、市販のスポイトや鼻吸い器で吸い取りましょう。
手動タイプや電動タイプなど様々な種類があるので、赤ちゃんのお世話グッズとして準備しておくと安心です。
【鼻を温める】
温かい蒸しタオルなどを鼻の付け根に付近にあてましょう。
ただし、火傷しないように蒸しタオルの温度には注意が必要です。
このように鼻の周りと温めることで、粘膜の腫れが抑えられ楽になります。
また、詰まっていた鼻水がゆるくなり出てきやすくなるでしょう。
【体を温める】
鼻を温める以外にも体全体を温めると、血流がよくなり体温が上がるため、詰まっていた鼻水も出やすくなります。
衣類で温めたり、鼻水以外の症状がないようであれば、入浴をして体を温めるのも良いでしょう。
【部屋を加湿する】
乾燥によって鼻づまりが起きやすくなっている可能性も考えられます。
乾燥していると鼻水から水分が奪われるため、固くなってしまいます。
加湿器をつけて湿度を上げるか、ない場合はお湯を沸かしたり洗濯物を部屋に干したりするなどして対処しましょう。
鼻づまりで受診する際の目安
対処法で一時的には眠れるようになっても、長く続くと心配ですよね。
鼻づまりの症状がある場合、どのような目安で病院を受診すれば良いのでしょうか。
【2週間以上続く場合】
風邪が治っても鼻づまりや鼻水が続くことはよくありますが、2週間以上も同様の症状がある場合は病気やアレルギーの可能性があることがあるため、病院を受診しても良いでしょう。
【鼻水の状態】
サラサラした水っぽい鼻水の出る頻度が高い、黄色っぽい鼻水の色が出るようになり、熱を頻回に出すようだったら病気の可能性があるため受診しましょう。
【全身の状態】
鼻水以外にも、発熱があったり機嫌が悪い、食欲がない、咳がひどいなどの症状があれば受診しましょう。
また、呼吸が苦しそうな場合は緊急性があるため、すぐに受診するようにしましょう。
まとめ
鼻づまりの症状があると、苦しくて眠りにくいですよね。
赤ちゃんはまだ自分で鼻をかむことができないので、眠りやすいよう対処してあげることが必要です。
鼻づまりは風邪のあともしばらく続くことがあるので心配不要な場合が多いですが、他の気になる症状が出てきたら受診するようにしましょう。
まずは対処法を参考にして、自宅でのケアをしっかり行いましょう。