赤ちゃんの体に発疹ができる病気とは?

赤ちゃんの体に発疹ができる病気とは?

赤ちゃんの体に発疹ができる病気とは?

赤ちゃんは皮膚がとても薄く、バリア機能が未熟なため、大人に比べて刺激を受けやすいと言われています。そのため、「かぶれ」や「あせも」ができやすいのです。
このように、肌荒れや外部からの刺激によって起こる「湿疹」とは異なり、何らかのウイルスや細菌が原因で起こる「発疹」の場合は注意が必要です。
発疹のなかでも特に熱を伴う場合は、周りに感染を起こす可能性がありますので気を付けましょう

 

赤ちゃんの体に発疹ができる病気な主なものは下記のとおりです。

 

・手足口病
・水ぼうそう
・突発性発疹
・風疹
・溶連菌感染症
・はしか

 

今回はこれらの病気について詳しくご紹介します。

手足口病

手のひらや、足の裏、口の中などに発疹ができます米粒くらいの大きさの水膨れができるのが特徴です。お尻や膝周辺に水泡ができることもあります。
酷い場合は、口の中の水膨れが破れて痛むので、食べたり飲んだりするのを嫌がることがあります。また足の裏にも発疹ができることがあるので歩くのを嫌がることがあります。

 

また、発疹以外にも発熱を伴うことがありますが、熱は1~3日程度で落ち着くでしょう。

 

発疹そのものは、1週間程度で治ることが多いですが、回復後も2~3週間はおしっこやうんちと一緒にウイルスが排出されるので、おむつ替えの際は十分注意してください
発疹がなくなった後も指先の皮がむけたり爪が剥がれたりすることがありますが、特に対策や治療法はありません。

 

手足口病は、夏に流行し、主に生後6ヶ月~5歳児くらいまでの乳幼児にかかりやすいと言われています。稀に大人も感染しますので気を付けましょう。
複数のウイルスのが原因で、それぞれの感染力が強いため、1度感染しても繰り返しかかることがあります。

水ぼうそう

水ぼうそうはヘルペスウイルスの感染によって、手のひらだけでなく体中に発疹がでる病気です。
主に冬から春にかけて流行することの多い病気です。

 

飛沫感染・接触感染する病気で、潜伏期間は約2週間と言われています。
初めの2~3日は体中に赤い発疹が現れます。多くの場合、発熱やかゆみを伴います

 

かゆさのあまり、かきむしってしまうと、水疱が潰れてウイルスを含んだ液体が出てきてしまいます。これに触れるとそこから感染してしまう可能性があるので注意しましょう
水疱はおよそ1週間くらいでかさぶたになりますので、そうなれば保育園などの登園も可能です。

 

2014年から定期予防接種となっていますので、予防のために1歳になったら忘れずに受けるようにしましょう

突発性発疹

突発性発疹とは、生後6ヶ月~1歳ぐらいの赤ちゃんがかかりやすい病気です。
39度台の高熱が3~4日続き、熱が下がると同時にお腹を中心に細かく赤い発疹が全身に広がります。かゆみはありません。

 

原因は、ヒトヘルペスウイルス6型と7型の2種類あります。
発疹を伴う症状がほとんどですが、稀に下痢の症状が出ることもあります。激しい下痢ではありませんが、脱水症やおむつ交換の際は注意しましょう

風疹

風疹は、はしかに似ている病気で別名「3日はしか」と呼ばれています。症状は、発疹や発熱ですが、3日程度で治まります。比較的軽い症状ではありますが、稀に合併症を引き起こすこともあるため、しっかりと治療しましょう。

 

主に春から初夏にかけて流行します。感染経路はくしゃみや咳などの飛沫感染です。
現在では、定期予防接種の1つとなっていますので、1歳になったら麻疹ワクチンと同様に忘れずに受けるようにしましょう。子どもだけでなく、大人も感染します。特に妊娠中に感染すると、胎児に影響を及ぼす危険があるため注意が必要です。

溶連菌感染症

溶連菌感染症とは、A型B溶血連鎖球菌という細菌によって起こる感染症です。

 

2歳~10歳の子供に感染しやすいですが、大人も感染します。2歳未満の赤ちゃんは非常に稀な病気です。
主に飛沫感染・接触感染し、潜伏期間は約2~5日と言われています。

 

大きな特徴は、発熱・のどの痛み・腹痛・発疹で、酷いと舌の表面に赤いぶつぶつができます。(いちご舌)
のどの痛みが強いため、食事を受け付けないこともあるでしょう。脱水症に気を付けて、水分補給はこまめに行ってください
しっかりと抗生剤を飲むことで完治しますが、症状が治まったからと言って薬を飲むのを止めてしまうと、合併症薬を引き起こす危険があります。医師の指示通りに飲むようにしましょう。

はしか

はしか(麻しん)は非常に感染力が強い病気です。咳やくしゃみによる飛沫感染が主となります。

 

生後6ヶ月未満の赤ちゃんはママからの免疫があるためかかりにくいのですが、それ以降の年齢の子供は予防接種をしていないと100%感染してしまいます。
発熱、咳や鼻水などの症状が出て、一旦熱が下がり傾向かと思われた時に赤く発疹同士が繋がった細かい発疹や目の充血などが見られます
1歳になったら麻しんワクチンを受けて、しっかりと予防しましょう

まとめ

発疹の出る病気は様々なので、発疹の状態やその他の症状をよく観察して、適切な対応をするようにしましょう。
かゆみを伴う発疹の際は、かきむしってしまわないよう冷やしてあげると少し楽になります

 

また、水ぼうそうや麻疹風疹など予防接種を受けることで防ぐことができる病気もあります。1歳になったら速やかに予防接種を受けるようにし、受け忘れがないよう注意してくださいね。

この記事を書いたライター

西村 みどり
西村 みどり

信州在住。 3歳の娘と猫2匹と暮らしています。 フルタイムで働きながら、空いた時間でライターを勉強中。 休みの日に娘と公園に行ったりするのが楽しみです。

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