赤ちゃんの睡眠に添い寝は良い?悪い?

赤ちゃんの睡眠に添い寝は良い?悪い?

赤ちゃんの睡眠習慣「添い寝」は日本だけ?

赤ちゃんが寝る時に横でママが添い寝をするのは、よくある微笑ましい光景です。ママも、赤ちゃんがすやすや眠っているのを間近で見ると、幸福感で胸がいっぱいになるでしょう。
日本では、このように古くから「川の字」で寝る文化が定着していますが、海外ではどうなのでしょうか?
ベトナムやタイ、インドネシアなどのアジア諸国では日本と同じような添い寝文化があるようです。しかし、イギリスやアメリカ、カナダなどでは、赤ちゃんと親は別々の部屋で寝るのが当たり前のようです。

 

アジア諸国と欧米の国とでは、「添い寝」の考え方が全く異なるからだと言われています。添い寝を良しとする日本に対し、添い寝はママの睡眠を妨げてしまうなどと言った考え方もあるようです。
今回は、赤ちゃんの睡眠習慣に添い寝が良いのか、悪いのについて考えていきたいと思います。

 

赤ちゃんの「添い寝」のメリット

日本では当たり前のことだと思っていた「添い寝」。赤ちゃんが安心して眠りにつけるようにと添い寝をするママは多いですよね。
まずは、添い寝をするメリットについてみていきましょう。

 

【①赤ちゃんに何かあった時にすぐに対応できる】
赤ちゃんが起きて泣いた時にママがすぐに側にいてくれるのは、赤ちゃんにとって、とても大きな安心感があります。
ママもすぐに赤ちゃんの対応ができることで、余計な心配をすることがありません。

 

②親子の絆が深くなる】
添い寝をすることで、ママと赤ちゃんの肌と肌が触れ合います。すると自然と安心感が生まれ、互いの信頼関係が築きやすくなります。
ママも赤ちゃんへの愛情が深くなり、産後の心も安定しやすくなるでしょう。赤ちゃんも、常にママが側にいてくれることで心が安定します。赤ちゃんの心の安定は、冒険心や好奇心を育み、自信のある子に育てます。

 

【③経済的にも負担が少なくなる】
日本のように、そもそもの居住スペースが狭い場合は、赤ちゃんの頃から親と別室で寝かせる部屋が用意できないこともありますよね。
そうした場合に、ママとパパの布団をくっつけて川の字で寝る方が経済的にも負担が軽くなります。わざわざ赤ちゃん用のベッドや布団を用意しなくても済むからです。

 

赤ちゃんの「添い寝」のデメリット

様々なメリットがある一方で、当然デメリットもあります。以下に、添い寝をするデメリットをまとめましたのでご覧ください。

 

【①寝かしつけに苦労する】
生まれたときから添い寝をして育った子どもの場合、ママやパパが側にいないと不安で眠れないということが多いようです。
4〜5歳になってもなかなか1人で寝てくれず、ママやパパが寝かしつけに苦労するという話はよく聞きます。添い寝をすることで得られる親子の絆や、心の安定がある一方で、子どもの自立心の妨げになってしまう恐れがあります。

 

【②赤ちゃんの睡眠の妨げになる】
寝返りができるようになると、元気な赤ちゃんは寝ている間たくさん動き回るようになります。ところが添い寝をしていると、寝ている場所が狭くなり、自由に動き回れず睡眠を妨げてしまうという説もあるのです。

 

また、赤ちゃんが寝言を言ったり寝言泣きをしたときに、ママが側にいると、心配ですぐに抱き上げてしまうこともありますよね。寝ている最中だった赤ちゃんを誤って起こしてしまうことで、睡眠を妨げてしまうことにもなります。

 

【③ママの睡眠の妨げになる】
添い寝をすることで、赤ちゃんだけでなく、ママの睡眠も妨げられてしまう恐れがあります。
赤ちゃんの生活リズムが整わないうちは、赤ちゃんの睡眠サイクルに合わせて何度も起こされてしまいますよね。まだ育児に慣れないうちは、ちょっとした赤ちゃんの動きや声が気になって、いちいち起きてしまうでしょう。

 

まとまった睡眠がとれないと、日中のママの生活にも影響します。疲れがとれずイライラしてまうこともあるかもしれません。

 

【④事故の危険が高まる】
添い寝をすると、寝返りをうったときにうっかり赤ちゃんのことを押し潰してしまったり、赤ちゃんを押してベッドから落っことしてしまったりと事故の危険も高まります。それだけでなく原因が不明の乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも上がると言われています。育児でどうしても疲れが溜まっているママやパパは注意が必要ですね。

 

添い寝と1人寝のいいとこどり「クリブ」

赤ちゃんの添い寝については、様々な意見があります。
その中で最近日本でも注目されてきているのが、添い寝と1人寝の両方の良い点を合わせた「クリブ」です。

 

クリブ(Crib)とは、アメリカなどでは定番のアイテムで、いわゆるべビーベッドのことです。
ママとパパの寝室に、クリブ(べビーベッド)を持ってきて、赤ちゃんを寝かせます。添い寝ほどママに近づきすぎず程よい距離感が保てるだけでなく、赤ちゃんに異変があった時もすぐにママの目が届くので安心です。

 

寝室のスペースによって実現不可能な場合もありますが、ベビーベッドはレンタルすることもできるため、気になる方は試してみると良いと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?赤ちゃんの添い寝には様々な意見がありますが、メリットデメリットの両方を理解したうえで、赤ちゃんに最も良い睡眠環境を用意してあげてくださいね。

この記事を書いたライター

月子
月子

親の病を機に九州へ舞い戻る一児のママライター。 おかしな方言の使い方をする子どもに笑い、癒されながら、バタバタ過ごす毎日です。 趣味は料理とベランダ菜園。育てたものはおいしく食べています! 心がほっとするような、楽しく役立つ情報をたくさんお届けしていきたいです。

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