乳幼児健診は受けないといけないの?
赤ちゃんの健康・発育の様子を定期的にチェックし、予防接種の進みや病気の早期発見を目的として行われる乳幼児健診。
しかし、小さな赤ちゃんを連れて長時間の健診へ向かうというのは大変で億劫に感じることもありますよね。働いているママはわざわざ休みを取らなければいけないことも。
赤ちゃんの成長の様子を相談できる心強い場であるのですが、相談したことで逆に、
「育児にダメ出しをされた」
「見当違いなアドバイスをもらって傷ついた」
などと感じた経験をお持ちもママも少なからずいるようです。
以上のことから、「乳幼児健診は面倒、嫌な思いをするから行きたくない…」と思ったことのあるママもいるでしょう。
しかし、最初に述べた通り、乳幼児健診は受けた方が良いと言えます。
それは、乳幼児健診を受けるメリットはたくさんあり、反対に受けないことによって発生するリスクがあるからです。
もし、健診に行くことに悩んでいるママは、乳幼児健診を受けるメリットや受けない場合のリスクについて、1度目を通してみて下さい。
乳幼児健診を受けるメリット
乳幼児健診を受けることで、以下のようなメリットがあります。
【赤ちゃんの成長を診てもらえる】
赤ちゃんの心身の発達、運動、言葉、視覚、聴覚など、ママでは気が付きにくい成長の様子を専門的な視線から診てもらえます。
赤ちゃんの成長には個人差も大きいですから、もしかしたら発達が早い・遅いは当然あります。
しかし、遅いからダメだと言われるわけではなく、それらが個人差で収まる範囲なら問題はありませんが、気になる範囲であれば同時にアドバイスをもらえます。
調乳や食事、遊び方など、日常生活の中でできることはないか教えてもらい、ママの育児の参考になることも多いでしょう。
【病気の早期発見につながる】
内科、歯科、整形外科などの医師の視点から、赤ちゃんに病気がないか診てもらいます。
万が一疾患があった場合、健診で早期に発見・治療を開始できます。
【ママの相談に乗ってもらえる】
ママの心身の健康状態や育児の環境(パパの協力やママの負担など)についても、乳幼児健診では相談に乗ってもらえます。
必要に応じて自治体の支援を受けられるきっかけとなるので、心配事があったら相談してみましょう。
【ママ同士の交流や情報収集の場になる】
健診では似た月齢の赤ちゃんを持つママやパパが集まるので、交流の場にもなります。
もちろん、交流するのは強制されるわけではなく、きっかけ作りに過ぎません。
無理に頑張る必要はないですが、同じくらいの子を持つ方と少し話をするだけでも、育児の息抜きになりそうですね。
他にも、自治体で行っている子育て支援、育児のイベントなどの情報などが、健診の場で入手できることがあります。
乳幼児健診を受けないと発生するリスク
ご紹介したように乳幼児健診には多くのメリットがありますが、受けないことで発生するリスクもあります。
【赤ちゃんの病気に気付けない】
健診には、医師による問診があります。
万が一赤ちゃんに疾患があっても、それが見つけられず、疾患の治療につなげられない危険性も。
【予防接種の見落とし】
予防接種は適切な時期に受けることで効果を最大限に発揮できるものですが、受ける予防接種も多いので、忘れて受けていないという場合も。
健診では予防接種の進みを確認してもらえることが多いですが、その確認がないと忘れたまま過ごしてしまう可能性が高まります。
【発達の遅れの見落とし】
健診で赤ちゃんの様子を見てもらったり、ママとの問診を通して赤ちゃんの発達の様子を相談できますが、健診を受けないとその機会も見逃します。
毎日赤ちゃんを見ているので大丈夫と思うかもしれませんが、発達の遅れは専門家でなければ気が付かないケースもあります。
乳幼児健診に行かないとどうなる?
万が一健診へ行かなかった場合は、以下のような対応を取られることがあります。
【電話連絡】
無断で健診へ行かなかった場合、自治体の職員から電話があります。
電話では、赤ちゃんとママの様子を聞かれたり、次回の乳幼児健診を受けるよう促されます。
【自宅訪問】
自治体によっては職員が、自宅へ訪問することがあります。
何度電話をしても連絡がつかない、訪問しても不在という場合は、繰り返し訪問するケースもあるようです。
【虐待の疑い】
乳幼児健診へ行かないことによって、虐待やネグレクトを疑われる可能性があります。
赤ちゃんの身の安全を確認するため、児童相談所などに連絡がいくケースもあるようです。
まとめ
赤ちゃんやママの体調不良、仕事の都合などによって乳幼児健診が受けられない場合、必ず自治体へ電話などで相談しておきましょう。
次回の乳幼児健診の日程に案内してもらったり、自治体によっては個人病院での健診へ切り替えてもらうこともできます。
中には健診を受けたことで、育児の心配事が増えた、嫌な思いをしたという方もいるでしょう。
心ないアドバイスで傷ついた場合、その点を改善して欲しいことを自治体に伝えたり、パパに代わりに行ってもらう、またはかかりつけの小児科での健診に切り替えられるか相談するなどの方法はあります。
赤ちゃんの健やかな成長のため、乳幼児健診は受けるようにしましょう。