予防接種後の過ごし方
予防接種後の過ごし方は、基本的には医師の指導に従います。予防接種はママも赤ちゃんも疲れるものです。接種後はすぐに家に帰りたいところですが、ワクチンに対する強いアレルギー反応が出た時のことを考えて、接種後30分間は安静にして接種した施設内で待機するか、すぐに医師と連絡が取れるようにしておきましょう。
接種箇所は揉まずに軽く圧迫する程度にしましょう。あとで腫れたり固くなったりすることがありますが、これは揉んだ場合も同様です。
その後は、普段の生活と同じように過ごして構いません。入浴も差し支えありません。ただしベビースイミングなど激しい運動は避けるようにしましょう。
生ワクチンは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応に注意しましょう。また、母子健康手帳の予防接種のページにきちんと記入押印されているか確認しておきましょう。
予防接種の副反応とは
ワクチンを接種することで体に免疫反応を起こし、感染症を防ぐのが予防接種の目的です。しかし、まれに発熱や腫れ、脳炎など免疫反応以外の反応が発生することがあります。これらを「予防接種の副反応」といいます。
【副反応の症状】
副反応にはさまざまな症状があり、比較的軽度の副反応としては、局所反応(接種箇所の腫れ、赤み、痛みなど)やアレルギー反応などがあります。重篤なものとしては、アナフィラキシー反応、急性脳炎、けいれんなどがあります。
【副反応が出た時の対応】
予防接種した医師にすぐに連絡し指示を仰ぎましょう。症状の出た状況を時系列で説明できるようにメモなどを取っておくと役に立ちます。入院などの措置が取られる場合もありますが、落ち着いて行動しましょう。
以下の症状が出たときはすぐに受診しましょう。
・38度以上の発熱があり、ぐったりしている
・2日以上発熱が続く ・呼吸困難やけいれんを起こす
・意識がはっきりしない
・吐き気がある
・じんましんが出て呼吸が荒い
・接種箇所がひじを超えて腫れが広がっている
以下の症状の場合は少し様子を見ましょう。症状が続く場合や心配な場合は自己判断せず、受診しましょう。
・発熱しているが元気であり、1日で下がる
・接種箇所が腫れている、触ると熱を持っている (→保冷剤などで冷やしてあげると良いでしょう)
・なんとなく元気がないが食欲はある
もし、発疹や水泡ができている場合は、日中の診療時間内に受診しましょう。
【救済制度】
ワクチンが原因とは断定できない場合がありますが、もし予防接種による副反応と確定した場合は、定期接種であれば予防接種法に基づく救済制度、任意接種であれば医薬品医療機器総合機構による救済制度を受けることができます。
詳しくは自治体の予防接種担当窓口に相談しましょう。