赤ちゃんの予防接種後に熱が出たとき

赤ちゃんが予防接種後に熱が出たとき

重大な病気を防ぐために必要な予防接種。

赤ちゃんは生後2ヶ月を過ぎたら、スケジュールに沿って予防接種を打つことになります。

予防接種を受ける前、事前に副反応についての説明などを病院から聞く場合がほとんどでしょう。

ただ、実際に副反応として熱が出ると不安になってしまう方もいるかもしれません。

そこで今回は、赤ちゃんの予防接種で熱が出た時について解説いたします。

 

赤ちゃんの予防接種でなぜ熱が出るの?

そもそもなぜ、予防接種で熱が出るのでしょうか。

 

【副反応の一つ】

熱が出るのは予防接種を受けた後に見られる副反応の一つで、発熱の他に接種した場所が赤く腫れることもあります。

予防接種に使用するワクチンは、感染症の原因になるウイルスや細菌の病原性を弱めたり無毒化したものです。

病気にかかったときに軽症に抑えたり、かからないようにしたりするのがワクチンの役割なので、自然に感染した時と同様に体の反応として一時的に熱が出るなどの症状が見られるからです。

 

【他の原因も】

副反応による熱の場合は生体反応の一つなので問題ありません。

ただし、予防接種後にたまたま風邪を引いて熱が出るというケースも考えられます。

その熱が副反応によるものなのか、それとも風邪が原因なのかという判断は難しいため心配な場合は小児科を受診しましょう。

 

【熱が出やすいワクチンがあるの?】

熱の出やすいワクチンとして、肺炎球菌や四種混合などが挙げられます。

また、赤ちゃんは同時接種する機会が多いですが、同時接種によってワクチンの本数が増えるため熱が出る可能性は高くなります。

ただ、同時に接種したワクチン同士が相互作用を及ぼして熱が出やすくなるということはありません。

 

予防接種で熱が出た時の対処法

「熱が出た」と言っても、軽度な場合と重度の場合とでは症状や対処方法も異なります。

予防接種で熱が出た時、それ以外の症状がある場合の対処法などについて解説していきます。

 

【発熱の症状のみ】

発熱とみなす体温としては、一般的には37.5℃以上が目安です。

また、熱が38℃や39℃以上に及ぶこともあります。

予防接種による副反応の場合であれば、接種した当日の夜や翌日に症状があらわれ、ほとんどは1〜2日経過したら下がります。

生ワクチンの場合は接種4〜12日後に発熱する場合もありますが、その場合も同様に1〜3日以内で軽快します。

発熱以外の症状がなければ、脱水症状にならないようこまめに水分補給をして大人しく過ごしましょう。

 

【入浴しても大丈夫?】

予防接種後、1〜2時間経過しても体調に変化がなければ入浴しても大丈夫です。

ただし、接種後に熱が出ていたり腫れなどの症状があったりする場合は、入浴を避ける方が良いでしょう。

気になる場合は赤ちゃんの体調を見ながら、体をタオルで拭き取る程度にしておきましょう。

 

【病院に行くべき症状】

予防接種の副反応で熱が出た場合、1〜2日経過したら下がる場合がほとんどです。

しかし稀に、発熱でも注意した方が良い重い症状がみられることもあります。

熱による重たい症状として、このような場合が挙げられます。

 

・ぐったりしている

・意識がない

・朦朧としている

・食事や水分補給が摂れていない

・嘔吐や下痢を伴う

・24時間以上熱が続く

 

このような場合の症状が出た際には、急いで病院を受診しましょう。

 

赤ちゃんの予防接種を受ける前の注意点

赤ちゃんの予防接種を受けた際に、熱などの副反応が出るのではと心配になる方も多いのではないでしょうか。

熱が出てから慌てないためにも、予防接種を受ける前に注意したい点についてご紹介いたします。

 

【予防接種の前に相談する】

予防接種の前に案内をもらうことがありますが、読むだけではなく不安な点であればきちんと医師に相談しましょう。

また、予防接種後に重大な副反応が出ることもあるため、接種後は病院にすぐ連絡できるようにしておくと安心です。

 

【発熱している】

当日、すでに発熱している場合には予防接種を受けることができません。

病院によって差がありますが、熱が下がってから1週間以降に改めて予防接種を受ける日を調整してもらいましょう。

 

【発熱以外の症状がある】

予防接種の当日、発熱以外で例えば咳や鼻水がある場合、それだけでは延期にならない可能性もあります。

接種前に医師による診察があるので、受けられるかどうかはその際に判断されることになります。

 

【熱性けいれんを起こしたことがある】

熱性けいれんは赤ちゃんがかかりやすい病気ですが、既往歴がある場合は注意が必要です。

熱性けいれんの既往がある場合は接種要注意者とされるため、副反応や発作などについての対応策をしっかり聞いておきましょう。

 

まとめ

赤ちゃんの体を守ってくれる大切な予防接種。

特に生後2ヶ月から1歳まで、たくさんの予防接種を受けることになり不安が多い方もいるのではないでしょうか。

予防接種によって熱が出た場合、生体反応としての副反応なので心配不要な場合がほとんどなので安心してくださいね。

ただし、もし熱によって重度の症状が見られる場合には、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

この記事を書いたライター

おがわ みなみ
おがわ みなみ

関西在住で一児の母です。 子育てをしながら仕事も両立したいと思い、在宅ライターを始めました。 日々、子供と楽しく暮らせるよう工夫することが大好きです。 新米ママやプレママさんのお役に立てるような記事をお届けします。よろしくお願いします。

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