予防接種のスケジュール
赤ちゃんの予防接種は、ワクチンによって接種する月齢や回数、間隔が違います。あらかじめワクチンの効能や接種時期を整理して、効率的に接種できるようスケジュールを立てましょう。ただし、スケジュール優先ではなく、あくまでも赤ちゃんの体調を優先するようにしてください。
スケジュールを立てる際に重要なのは「接種間隔」です。ワクチンは「生ワクチン」と「不活化ワクチン」に分けられますが、次の予防接種まで開けなければならない間隔は以下の通りです。
◎生ワクチン:原則として4週間(中27日)以上
◎不活化ワクチン:原則として1週間(中6日)以上
同じワクチンを続けて接種する場合も間隔が違ってきます。
たとえば、B型肝炎(不活化ワクチン)の1回目と2回目の間は4週間以上、ヒブワクチンは3~8週間以上空けなければなりません。
出産直後は赤ちゃんのお世話に手いっぱいで、予防接種のことまで手が回らないかもしれません。1ヶ月検診を機会に、医師や保健師にスケジュールを相談してみるのも良いでしょう。 予防接種の予定が分かるアプリもありますので、アプリなどを利用するのも良いです。
予防接種を受ける際に準備するもの
赤ちゃんの予防接種に際して準備するものを確認しておきましょう。
【予診票(接種券)】
予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。公費での助成がある定期接種では予診票(接種券)が必要です。郵送で届く場合が多いようですが、届かない場合は自治体の予防接種担当窓口に問い合わせてみましょう。
B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンは生後2ヶ月から接種可能です。赤ちゃんが2ヶ月になる前に予診票(接種券)を入手しておきましょう。また、来院後に記入しようと思っていても子どもの面倒を見ながら書くのは大変です。当日慌てないように、前日までの時間がある時に家庭で必要事項を記入しておくと安心です。
【接種日時、接種場所の確認】
定期接種はかかりつけ医で接種可能です。自治体にもよりますが、接種日時や場所が指定されることがあります。接種指定日に都合が悪い場合は、振替可能かどうか自治体の窓口に確認しましょう。
任意接種はかかりつけ医で接種するのが一般的です。通常の診察時間内に実施する医院もあれば、曜日や時間帯が決まっている医院もあります。予約が必要かどうかも確認しておきましょう。
【持ち物】
当日の持ち物は以下の通りです。
・母子健康手帳 ・予診票(接種券)
・健康保険証や乳児医療証など
・予防接種料金(任意接種の場合)
・おむつ
・着替え(ミルクを吐き戻す場合があります)
・タオルケット(服を脱がせた状態で順番を待つ場合があります)
【その他の持ち物】
ほかにも、赤ちゃんによっては以下のものを用意すると良いでしょう。
・おもちゃ
・ミルク
・赤ちゃんの飲み物
【注意事項】
その他、注意事項は以下の通りです。
・当日の体温を測り、37.5度以上ある場合は延期しましょう。
・ロタワクチンは経口ワクチン(口から飲む)なので、げっぷなどで吐き戻さないように母乳やミルクは接種時間の2~3時間前までに済ませましょう。