ワンオペ育児って何?
近年では、「ワンオペ育児」と言う言葉が話題になっています。
実家や親戚など身近に頼れる人がいない、場所がないという方も多いのではないでしょうか。
「ワンオペ育児」という言葉は、家事や育児を1人で行っている育児環境、状態を意味します。
夫婦のどちらか1人が仕事などの場合、夫婦のもう一方に家事や育児、大きく負担のかかることを言います。
「ワンオペ育児ママ」「ワンオペ育児離婚」という派生語もあります。
一般的には、ママが「ワンオペ育児」を担っているケースが多いです。
ワンオペ育児になる原因
核家族が増えてきています。
夫婦どちらか、もしくは両方の実家と離れて暮らしている場合、困ったことがあっても、遠方ではなかなかお願いすることができず、必然的にママ1人に負担がかかってしまいます。
ワンオペ育児は、共働き家庭でも専業主婦家庭でも起こっています。
パパは子どもが生まれてからも、夜遅くまで仕事で帰りが遅くなることもあると思います。
専業主婦の場合パパが帰って来るまで、ママ1人ですべてをやらなければいけません。
パパの仕事が忙しいゆえのワンオペ育児です。
最近ではパパも育児休暇をとる人が増えてきています。
しかし、まだまだ休みを取れない風土の職場などもたくさんあります。
そのため、たくさんの原因から、ワンオペ育児に陥ってしまうことになるのです。
・仕事で帰りが遅い
・パパが転勤でいない
・パパの出張が多い
・近くに親戚、両親がいない
・パパが育児に非協力的
共働きの夫婦も多くなってきました。
家事や育児、さらに仕事と、ママはとっても大変です。
ストレスが溜まりすぎると「産後うつ」になったり、離婚の原因となる危険性もあります。
ワンオペ育児を乗り越える5つのコツ
では、ワンオペ育児はどのように乗り越えればいいのでしょうか。いくつかコツをご紹介します。
【①家事は頑張り過ぎなくても大丈夫】
何もやりたくない、気分がのらない、そんな日だってあると思います。毎日完璧に家事をしなくてもいいんです。
今日はここまで掃除しよう。洗濯物をたたむのは子どもが寝てからにしようなどと、出来ないところがあっても良いと心にゆとりを持つことが大切です。
頑張りすぎると疲れてしまいます。手を抜く日を作りましょう。
やるべきことはたくさんあると思いますが、体の疲れを感じる時は休むタイミングと思ってしっかり休みましょう。
無理をすると体調を壊してしまうかもしれません。ママが倒れてしまっては大変です。
【②パパとスケジュールを確認しよう】
子どもの行事や、パパの休みを確認して、協力してもらえることは、頼りましょう。
保育園や学校行事などはパパも参加してくれたら子どもも喜んでくれます。
【③心のリフレッシュ】
託児所を利用したり、子どもが保育園や、学校に行っている間に、美容院や、買い物に行ったりして、時には気分転換しましょう。
ストレスをためるのは良くありません。
育児で悩んだり、困ったときは支援センターなどに相談してみましょう。
【④パパと話し合いの時間を作りましょう】
もし、1人で悩んでいることがあったらパパにも聞いてもらいましょう。その時に大切なのはパパを責めるような言い方はしないことです。
感情にまかせて気持ちを爆発させてしまうと、言いたいことがうまくつたわらなくなってしまうかもしれません。
感謝の言葉を忘れずに、今こんなことがつらい、ここを協力して欲しいなど、具体的にお願いしてみるのは効果的かもしれませんよ。
【⑤自分をほめてあげましょう】
1日の終わりに、「今日も仕事を頑張った」「子どもがケガなく無事に過ごせた」「家事を頑張った」など、自分をほめてあげてください。
交流の場を作りましょう
1人で考え込まないように、自分の気持ちをはき出せる交流の場を作ることも大切です。
育児のことを相談できるママ友や、SNSの中でも良いかもしれません。
不思議と人は、同じ境遇にある人がいると分かったり、話をするだけで安心するものです。
ワンオペ育児に奮闘するママは、意外とたくさんいます。
働いていなければ、子育て支援センターのサークルなどに参加してみるのも良いでしょう。
子どももお友達が出来るし、同じ世代のママ達とも交流できます。
愚痴や、話せる仲間がいると、気分もすっきりして、頑張ろうと元気をもらえるかもしれません。
ただし、無理に交流する必要はありません。
例えばSNSなどでは、簡単につながることができる反面、場合によっては相手の投稿に傷ついてしまったりする可能性もあります。
まとめ
育児は1人で考え込まないことが大切です。
ママは、どうしてもすべて1人で完璧にがんばろうと抱え込んでしまいがちです。
しかし、育児はうまくいかないことも多く、悩んだり、不安になったりすることもあるものだと思います。
そんな時は、託児所や、ベビーシッターなど上手に活用してみてはいかがでしょうか。息抜きも必要です。
子どもにとっては、ママやパパが笑顔でいることが1番うれしいことなので、夫婦でコミュニケーションを取りながら前向きに乗り越えていけたら良いですね。