お片付けのしつけを始める時期
大人になってからも「整理整頓」は大切な習慣です。その第一歩となるのは、子どものころのおもちゃや絵本の「お片付け」です。 幼いころから習慣づけることで、自然と身についていきます。
お片付けについてのしつけを始める明確な時期というのは、特にありませんが、子どもの発達具合によって少しずつ教えていくようにしましょう。
赤ちゃんにはまだ理解できないから「散らかしておいても大丈夫」というわけではありません。赤ちゃんは日々成長していて、周りをずっと見続けています。ママやパパが、赤ちゃんのお手本となって楽しくお片付けをする姿を見せておくことで、自然と「お片付け」について学んでいくようになります。
お片付けのしつけ方
最初のうちは、ママやパパが赤ちゃんの前で片付ける姿を見せるだけで良いでしょう。
生後10ヶ月ころになると、毎日使ったおもちゃや絵本を片付けているママを見て、徐々に手伝おうとする姿勢が見えてきます。
自分で歩ける1歳前後になれば、本格的なお片付けのスタートです。
片付けるためにおもちゃを元の箱に入れる、絵本を棚にしまうという理解力と、思っている場所に入れられるような手先の器用さが出てくるのが、大体、生後10ヶ月前後と言われています。
最初は子どもだけではできませんから、ママが一緒にお片付けをするようにしましょう。
まずは、赤ちゃんの名前を呼んで、「片付けるね」と声をかけ、目の前で片付けてみせた後、「きれいになったね」と赤ちゃんに伝えます。
また、赤ちゃんが遊ぶのを止めたタイミングで「おしまい、お片付けしようね」と声かけするのも良いでしょう。
このようにして「お片付け」とは何なのかを理解してきたら、お片付けの歌を歌ったり、ゲームにするのも良い方法です。
お片付けをする際に「10数えるうちに、ここにおもちゃを入れよう。10、9、8…」とカウントダウンし、「ブロックさんはここに入れてね」など入れる場所を決めて目標を定めます。
「ママとどっちが早くお片付けできるかな」と競争しても良いでしょう。
このようにして、面倒なお片付けも、楽しいゲームにしていくことで、子どもはやる気を出して自ら進んで片付け始めるでしょう。
上手にできたときは、しっかりと褒めてあげることも忘れないでください。
お片付けしやすい環境づくり
子どもが自分でお片付けしやすいように、収納スペースも工夫することが大切です。
1歳児でも出し入れできるようなおもちゃボックスであるか、子どもにも届く高さの絵本棚かなど、お片付けしやすい環境であるかも確認しましょう。
最近は、絵本ラックやおもちゃラックなど、子ども向けの家具も充実しています。引き出しやボックスに、子どもに見えるようにシールを貼り、「ブロック入れ」「お人形のお部屋」など、イラストを用いて収納場所を示してあげるとより分かりやすいでしょう。