乳幼児のおむつ
乳幼児は、新生児期でおしっこやうんちの回数が1日平均10〜13回ほどになり、ママは常におむつ替えばかりしている気分になるかもしれません。
回数が多くママにとって大変なおむつ替えですが、単なるお世話ではなく、赤ちゃんとのスキンシップやコミュニケーションがとれる大切な時間でもあります。
そんなおむつ替えに欠かせないおむつには布おむつと紙おむつがあります。ママがどちらのおむつを使うか検討できるようにメリットとデメリットを挙げて比較してみましょう。
乳幼児布おむつと紙おむつの違い
乳幼児の布おむつと紙おむつは、布と紙という素材の違い以外に何が違うのでしょうか?
【乳幼児布おむつのメリット】
・こまめにおむつ替えをするので、スキンシップが増える
・最初だけ準備に費用がかかるが総額では経済的
・購入の手間がかからない
・買い置きの心配やサイズアウトの心配がない
・洗濯をして繰り返し使える
・使い捨てではないのでゴミが出ない
・おむつはずれの早い子が多い(ただし個人差がある)
【乳幼児布おむつのデメリット】
・紙おむつと比較するとおむつ交換の回数が多い
・洗濯をする手間がかかる
・小さく折りたためないため外出時の荷物がかさばる
・上手におむつしないと漏れやすい(吸収ポリマーがないため)
・外出時は使用後も荷物として持ち帰らないといけない
・紙おむつと比較するとオムツかぶれをしやすい
【乳幼児紙おむつのメリット】
・使用後は包んで捨てるだけなので後始末が楽
・テープで貼るだけなので替えるのが簡単
・使い捨てなので洗濯の手間がない
・コンパクトにたたんであるので外出時の荷物がかさばらない
・吸水性や保水性が高く漏れにくい
【乳幼児紙おむつのデメリット】
・布おむつと比較して費用がかかる
・吸水性や保水性が良い
・赤ちゃんの不快感や刺激が少なく泣いて知らせるのが減る
・使い捨てなので、ごみの量が多くなる
布おむつと紙おむつのコスト比較
紙おむつは使い捨てで便利ですが、洗濯して繰り返し使える布おむつに比べて費用がかかります。詳しく見てみましょう。
紙おむつは、メーカーやサイズなどで違いますがここでは1枚当たり20円で計算します。布おむつは素材によって違いますが、値段が高めのドビー織素材のもの、1枚当たり250円で比較します。(布おむつの種類や特徴の違いは、後で説明します)
布おむつは、1枚当たり250円を多めの50枚用意するとして、おむつが外れるまでサイズアップもないので約1万2,500円かかります。
しかし、布おむつにはおむつカバーが必要で、おむつカバーはサイズアップがありますのでおむつ外れまで15枚ほど必要です。
1枚1,000円のおむつカバーを15枚として計算すると、1万5,000円上乗せされます。
よって、布おむつの場合おむつ外れまでに必要な総額は2万7,500円ほどです。ただ、洗濯にかかる洗剤代や水道代、ママの労力はプラスされます。
紙おむつは、1枚20円の紙おむつをおむつ外れまで平均1日10回のおむつ交換と考えて、月に約6,000円です。これが、おむつ外れまで毎月かかり続けます。
紙おむつは布おむつよりおむつ外れが遅い傾向がありますので、3歳までおむつが外れない場合で21万6,000円ほどかかる計算です。
布おむつの種類と特徴
布おむつには、綿の織り方や形により違いがあります。
【布おむつの素材の違い】
・ドビー織
ドビー織の布おむつは、風合いがしっかりしていてやわらかく厚みがあり、吸収性や通気性も良いです。布おむつとして性能が良いですが、価格が若干高めになります。
・ガーゼ
ガーゼの布おむつは、目が粗めでふわっとしているのが特徴です。ドビー織の布おむつより薄めですが,サラシより少し厚めになります。吸収性は普通にあり通気性は良いです。
・さらし(平織)
さらしの布おむつは、手ぬぐいのような肌触りで、布おむつの中で一番薄めになります。吸収性は3つの中では一番低いですが通気性は遜色ありません。
【布おむつの形の違い】
・輪おむつ
昔ながらの布おむつの形で輪になっているため、洗濯したとき干しやすいです。
・大判おむつ(正方形)
四角の大きな布で、乳幼児の体型に合わせて折り方を変えられるので、体格が大きめの乳幼児でも合わせやすい布おむつになります。
・成形おむつ
ほぼ折りたたまずコツもいらず使えるため、新米ママやぶきっちょなママ向きのおむつです。
布おむつと紙おむつどちらが良い?
結論として、ママは乳幼児に、布おむつと紙おむつとどちらのおむつを使うと良いのでしょうか。
家庭によって考え方が違うので、結論を出すことはできませんが、あえて結論を出すなら「どちらでも良い」ではないでしょうか。
ケースや状況に合わせて臨機応変に使い分けると、布おむつと紙おむつのメリットが活きて、利便性の高い賢い使い方ができるはずです。
外出時や夜は紙おむつを使って、昼間ママがつきっきりでお世話を焼けるときは布おむつを使うなど、ママと赤ちゃんが最も快適な使い方をしましょう。
ママの負担も軽く、乳幼児の肌にも優しい使い方をパパとママで話し合うのもおすすめですよ。