育児ノイローゼは誰に相談する?
可愛いはずの赤ちゃんに対して可愛いと思えなくなったり、常にイライラする、無気力、眠れない、などの症状がある場合、もしかしたら育児ノイローゼかもしれません。
「もしかしたら育児ノイローゼかも」と思い当たる節があった場合、誰に相談したら良いのでしょう。
【育児ノイローゼとは】
育児ノイローゼとは、育児困難を抱えるママに現れるイライラ・抑うつ・不安・不眠などの精神的な症状を指します。
病名ではなく、一般的に呼ばれる俗称です。他にも、育児疲れ・育児不安・育児うつ・育児ストレスなどと呼ばれることもあります。
常に赤ちゃんと接することによる緊張、生活サイクルが乱れることによる睡眠不足、慢性的な育児による疲労が原因と言われています。
【育児ノイローゼの対処法】
一般的な対処法としては、
・自分の時間を作る
・預かり保育などを利用し一時的に赤ちゃんと離れる
・相談する
などが挙げられます。
最後に挙げた「相談する」に関して、内容によってはパパ、自分の親、友人には話しにくい場合もあるかもしれません。
そのような場合、子育てを専門とする施設を検討してみるのが良いでしょう。
今回は、育児ノイローゼを相談できる場所についてご紹介いたします。
育児ノイローゼを相談できる場所
育児ノイローゼを放置しておくと、症状がさらに悪化してしまう場合もあります。
また、赤ちゃんに対して虐待やネグレクトを引き起こしてしまう可能性もあり注意が必要です。
そうなる前に相談先に連絡してみることから始めるのが良いでしょう。
【各自治体の保健センター】
各自治体の保健センターでは、妊娠期から子育て期までの様々なニーズに合わせて支援を行っています。
その一つに子育てに関する無料の相談窓口があり、保健師などの専門のスタッフが必要に応じて関係機関と協力しきめ細かい支援をしてもらえます。
また、そのような支援をさらに強化するため近年では子育て世代包括支援センターを設置する自治体も増えています。
お住まいの自治体のホームページから、相談窓口を確認し連絡してみましょう。
【児童相談所】
児童相談所は都道府県、指定都市などが設置する機関で、広く問題に対応するためこども家庭センターなど名称を変えている場合もあるようです。
児童相談所に相談するのはちょっと気が引けるという方もいるかもしれませんが、無料の専用ダイヤルが24時間設置されており匿名でも可能です。
また、赤ちゃんに手をあげてしまったなどママ自身の状態が深刻な場合、無料の全国共通ダイヤル「189」にかけるとお住まいの児童相談所に自動で転送してくれます。
すぐに電話することはなくても、このようなサポート先があると知っておくと安心ですね。
(参考:厚生労働省 「児童相談所虐待対応ダイヤル189について」)
【こころの健康相談窓口】
都道府県と政令指定都市が実施している電話相談窓口です。
全国共通のダイヤル「0570-064-556」に電話をすると、電話をかけた所在地の公的な相談窓口に転送されます。
24時間中ではありませんが、平日の日中と夜間でも対応をしてくれます。
対応できる曜日・時間については都道府県、政令指定都市によって異なりますのでまずは確認しておきましょう。
【子育て・女性健康支援センター】
公益社団法人「日本助産師会」が行なっている助産師による相談窓口です。
妊娠・出産・子育てだけではなく、思春期の悩みや更年期症状など、女性の一生にわたる健康問題を中心にサポートを行ってくれます。
全国都道府県に相談窓口があるため、まずは気軽に連絡してみるのも良いでしょう。
【地域子育て支援センター】
ほとんどの各自治体に設置されている地域子育て支援センター。
身近な地域にある支援センターなので、気軽に相談しやすい場所かもしれません。
どの支援センターでも、保健師や相談員などの専門のスタッフに相談することができます。
相談は予約制だったり曜日や時間が決められたりする場合があるので、お住まいの地域の子育て支援センターを確認しておきましょう。
育児ノイローゼを相談する際の注意点
代表的な相談先5ヶ所をご紹介しましたが、実際に相談する場合、どのような点に注意したら良いのでしょうか。
【一回で解決できない場合も】
電話をする際、どんな相談員か目で見えないため不安に感じる方もいるかもしれません。
相談先のほとんどは子育てに対して受け入れ態勢が整っています。
ただ、実際にかけてみると納得できるサービスが受けられなかったり、求めている答えと違ったりすることも。
その場合は諦めずに他の相談先を検討してみましょう。
【電話だと相談しづらい場合】
相談先のほとんどは最初の段階では電話での連絡が必要です。
ただ、中には顔が見えないとは言え上手く伝えられるか不安、という方もいるかもしれません。
そのような場合はメールでの問い合わせや対応をしてもらえる場合もあります。
ただしメールの場合は対応が遅くなってしまうため、急ぎの場合は電話で連絡するようにしましょう。
まとめ
自分の時間がなく赤ちゃんと常に一緒にいると、どうしてもストレスや疲れが溜まりやすくなりますよね。
それが積み重なると、育児ノイローゼに繋がることも。
そのような場合はご自身で無理に克服しようとせず、公的な相談先を一度検討してみてはいかがでしょうか。