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海外と日本は育児方法が異なる
育児の方法については、日本でも様々な考え方が存在していますよね。
古くからの慣習や文化なども影響し、未だにその考え方が根強く残っていることもあります。
時にはそれが煩わしいと感じてしまうママもいるかもしれません。
そこで今回は少し視野を広げ、海外の育児についてご紹介します。
日本とは全く異なる考えややり方で驚いてしまうママもいるかもしれませんが、参考になる部分もあるかもしれません。
具体的にどんな違いがあるのか、次節から詳しく解説していきます。
海外の育児①赤ちゃんから親と別室で寝る
海外ドラマや映画を観ていてご存知の方も多いかもしれませんが、海外では子どもが小さいうちから親と別室で寝かせることが当たり前。
それは赤ちゃんであっても同様です。
添い寝文化が定着している日本にとっては考えられないことかもしれませんが、実は最近日本でも取り入れられている「ねんねトレーニング」と同じこと。
赤ちゃんのうちから1人で眠る習慣がつくことで、ママが夜泣きから解放されるというメリットがあるんですよ。
ただし、SIDS(乳幼児突然死症候群)の危険もありますから、ベビーモニターなどを設置し、赤ちゃんの様子をこまめに観察することも大切です。
海外の育児②パパの育休取得が当たり前
フィンランドやノルウェーなどの北欧の国では、パパが育休取得をすることは「当たり前」なんだそうです。
日本だとパパの育休取得率はたったの1割程度(※)なのに対し、海外では8割という国もあります。
パパも育児や家事に参加するのが当たり前ですから、働くママも産休育休を経て、仕事に復帰しやすくなりますね。
また、将来の基盤をつくる大事な乳幼児期を家族で過ごせるというメリットもあるでしょう。
日本ではママと子どもの絆は深まっても、なかなか接することができないパパとの絆を深めるのは時間を要しますから、なんとも羨ましい環境ですよね。
※厚生労働省HP「令和2年度雇用機会均等法調査」結果報告の公表より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r02/07.pdf)
海外の育児③シッターサービスの充実
日本では保育園の利用が一般的ですが、海外ではシッターサービスが非常に盛んです。
シッターサービスを利用するのはママやパパの仕事のときだけではありません。
ママやパパが食事に出かけるから…映画を観に行くから…などの理由でももちろん利用可能。
当たり前のようにシッターサービスを取り入れているので、決して後ろめたいことはないのです。
育児中だからと言って、ママやパパが自分たちの時間を犠牲にせず、それぞれの生活を尊重するという考え方から来ているのかもしれません。
場合によってはシッターサービスの利用に給付金が出る国もあるそうなので驚きですね。
海外の育児④愛情表現が豊か
海外の育児では、愛情表現がとても豊か。
わが子に向かって「I love you」などと言うのは当たり前ですし、ハグやキスと言ったスキンシップも多いです。
日本人はもともとこのような感情を表現するのが苦手ですから、なかなか真似をしようと思っても海外のようにはいかないかもしれませんが、「褒める育児」という意味では手本にしたいですよね。
小さな子どもにとって、分かりやすいスキンシップや言葉での愛情表現はとても大切です。
子どもの自尊心が育ち、自己肯定感が高まるというメリットがあります。
海外の育児⑤完全ミルク育児
日本では親子の愛着形成のため、完全母乳育児を推奨している病院が多いですよね。
しかし海外では、完全母乳育児に囚われず、ママの体調や生活スタイルによって完全ミルク育児をすることも決して珍しくありません。
なかなか思うように出ない母乳にストレスを感じながら育児をするよりも、ママが笑顔で元気に過ごせることの方が尊重されているようです。
海外の育児⑥ベビーフードの充実
日本では離乳食を手作りするのが当たり前、市販のベビーフードを利用するなんてちょっと後ろめたさを感じる…というママも多いですよね。
しかし海外では、離乳食にベビーフードを取り入れることの方が多く、もっと簡単に離乳食というものを捉えているようです。
手作りにこだわるよりも、もっと赤ちゃんとの食事を楽しむということに力を入れているので、市販のベビーフードのバリエーションも豊かなんだそうですよ。
海外の育児⑦自立性を重んじる
日本ではどちらかというと強調性を重んじる文化ですが、海外では幼い頃から自立性を重んじます。
たとえ小さい子どもであっても「どうしたい?」と必ず意見を聞くのだとか。
ママやパパが何でも子どものことを決めてしまう日本とは大きく異なりますよね。
1人での人間として尊重されることで、子どもも充実感や満足感を得ることができるのかもしれません。
まとめ
日本と海外では、生活スタイルや文化、価値観が大きく違うのですべてを取り入れるのは難しいかもしれませんが、海外の育児で「いいな」と共感できる部分があれば参考にしてみるのもいいでしょう。
日本もママが育児しやすい社会になっていけば、少子化に歯止めをかけることができるかもしれませんね。