赤ちゃんがおもちゃをわざと落とす…どうして?
赤ちゃんにおもちゃなどの物を持たせると、持たせた瞬間から落としたり、投げたり…
それを見て楽しそうにしていることありませんか?
この行動は赤ちゃんの時期には、よくある行動の一つ。
ママにとっては、おもちゃをわざと落とされると、おもちゃが壊れるのが心配だったり、床が傷ついたり、投げたついでに他のものが壊れたりなどが心配になりますよね。
何故、赤ちゃんはおもちゃをわざと落とすことがあるのでしょうか。
今回はこの理由とともに、いつまでこのような行動が見られるのか、またできる対処法などをまとめました。
赤ちゃんがおもちゃをわざと落とす理由
赤ちゃんがわざとおもちゃを落とすのにはどのような理由があるのでしょうか。
実はわざと落とすのにも、時期によって違いがあるようです。
【生後8ヶ月頃のおもちゃをわざと落とす理由】
おもちゃをわざと落とすという行動が見られるのは、個人差はありますが、生後8ヶ月前後から見られることが多いです。
この時期は、手指が発達したり、ある程度の重さの物なら持ち上げる力も付いてくる時期。
おもちゃをつかみ、反対の手に持ち替えをする過程などで、たまたまおもちゃが落ちて、おもちゃが予想に反した動きをすれば、赤ちゃんはそれに興味津々です。
一度落とし方が分かると、おもちゃを落としたらどうなるのか、実験をしているような気分になる子も。
「手を開くと、物が落ちた!」
「落ちたら面白い音が鳴った!」
「力を入れて落とすと、大きな音がした!」
など。
これらは赤ちゃんにとっては新しく、楽しい発見の連続です。
ママにとってはただ、わざとおもちゃを落として、そのおもちゃが嫌いで遊びたくないのか、ママを困らせるためのいたずらだろうかと思える行動に見えるかもしれませんが、そうではないことがほとんどです。
【1歳頃からのおもちゃをわざと落とす理由】
1歳を過ぎると、またわざと落とす理由が変わってくることがあります。
それは他者とのコミュニケーションが取れるようになるこの時期ならではのこと。
おもちゃをわざと落とすことで、ママが顔色を変えたり、声を出したりなどの反応を楽しんでいるという子も出てきます。
自分がこのような行動をすることで、相手がどのように反応するかを見て、コミュニケーションの取り方を学んでいるのです。
また、自分がおもちゃを落とせば、ママがいつも同じ反応をとってくれることに、安心感を持つ赤ちゃんも。
そのため、わざと落として、その反応を見たくなってしまうのかもしれません。
おもちゃをわざと落とすのはいつまで?
赤ちゃんがわざとおもちゃを落とすのには理由があることが分かりました。
この行動はいつ頃まで続くのか気になるところですよね。
わざとおもちゃなどの物を落とす行為は、わざと落とすことに飽きたり、落とすのが良くないことだと理解し始めると、徐々に少なくなってきます。
飽きるのが先なのか、落とすことがいけないことと理解するのが先かは個人差が大きいところですし、ママがどのように接するかによっても辞める時期も異なってきます。
しかし、いつまでも続ける行動ではありません。
少しずつ理解できることも増えていけば、落として遊ぶことも少なくなってきますよ。
おもちゃをわざと落とすときの対処法
おもちゃをわざと落とすのも成長の一過程ではあるのですが、それでも落とすと危ないおもちゃもありますし、床が傷ついたり、大きな音が出るのは嫌ですよね。
そんな時は対処法を考えていきましょう。
【おもちゃ(物)は落として遊ぶものではないことを教える】
まず大切なのは、おもちゃ(物)は落として遊ぶものではないことを教え、正しい遊び方、使い方を教えてあげましょう。
落とす行為を叱るのではなく、正しい遊び方ができたら褒めるといいですね。
また、赤ちゃんが落としてしまったとしても、過度に反応せず、冷静に低い声で「ダメ」いうのもいいでしょう。
反応しすぎると、逆に反応が面白く、更に落とす行動をとる赤ちゃんもいるからです。
【床には防音マットを敷いておく】
落とすことで床が傷ついたり、おもちゃ自体が壊れる、大きな音が出ることが気になる場合は、防音マット等を敷き、その上で遊ばせるようにしましょう。
赤ちゃんも落として遊ぶことが十分にできれば満足して、落とすのではなく、違う遊び方をするようになるかもしれません。
【落としても平気なおもちゃを渡す】
何でも落として遊ぶことにハマっている時期には、あえて落としても大丈夫な布製のおもちゃを揃えたり、軟らかいボールなどを渡すといいでしょう。
赤ちゃんもストレスなく遊べるでしょう。
まとめ
おもちゃはわざと落とすのには理由がありますが、落とすことで割れたり欠けたりして、危険な場合もあります。
正しい遊び方を少しずつ赤ちゃんにも教えていきましょう。
ただし、落としたことを感情的に叱るのは逆効果になってしまうことがあります。
赤ちゃんにとって成長過程でもあるので、床にマットを敷くなどの対策をしておけば、わざと落とされるのがストレス、困るという感情から、「成長しているんだな」と大らかな気持ちで受け入れてあげられるかもしれませんよ。