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赤ちゃんが左利きで成長するとどうなる?

赤ちゃんが左利きで成長したら?

赤ちゃんが自分の手をじっと見つめていたり、確認するように動かしたりしている姿を見たことありませんか?

 

これは「ハンドリガード」と呼ばれるもので、自分の手を認識し始めた時期にみられる発達のしぐさのひとつです。

やがて、その手を口に持っていって指しゃぶりを始める赤ちゃんもいますよね。

 

赤ちゃんのハンドリガードや指しゃぶりを観察していて

 

「あれ?また左手使ってる。もしかして左利き?」

 

と気になってしまうことがあるかもしれません。

 

日本では、人口における左利きの割合は全体の約10%程度だといわれています。

幼稚園でいうと、クラスのお友達の中に2~3人、という感じですね。

そのような環境の中で、左利きとして成長するとどうなるのでしょうか。

 

また、そもそも赤ちゃんが左利きかどうかはいつ決まるのでしょうか。

左利きだった場合、矯正して直すべきかどうかも合わせて、見ていきましょう。

 

 

左利きかどうかはいつ決まる?

赤ちゃんの利き手はいつ頃決まるのでしょうか。

実は、利き手は生まれつき決まっていると考えられています。

 

おもちゃなどを「はい」と渡したときに赤ちゃんが出すほうの手が利き手のように思えますが、実は1歳までの赤ちゃんは利き手を意識していない状態です。

 

単純に、自分の右にあるものは右手で取る、左側に差し出されたものは左手で受け取る、そんな感じなんですね。

 

ハンドリガードや指しゃぶりに関しても、特に利き手優先ということはないようです。

確かに、両方の指をいっぺんにしゃぶっている赤ちゃんもいますよね。

 

右手、あるいは左手をよく使う赤ちゃんであっても、2歳ころまでは成長とともに、たまたまよく使う手が変わることがあるそうなんです。

4歳頃になると周囲から見ても利き手が判断できるようになると考えられています。

 

 

赤ちゃんの利き手は遺伝する?

赤ちゃんの利き手は、ママやパパからの遺伝が関係しているかも?と気になります。

 

「うちの家系には左利きがいないから、赤ちゃんが左利きになることはないと思うけど」

「私が左利きだから、赤ちゃんにも遺伝するのかな」

 

 特に、ママやパパが左利きの場合、赤ちゃんに遺伝するのかどうか気になるかもしれませんね。

 

実は、ママやパパの利き手が赤ちゃんに遺伝するかどうかは、まだはっきりと解明されていません

右利きの両親の子どもが左利きの場合もありますし、左利きのママの子どもが左利きになるとは限らないのです。

 

ただ、遺伝子というのは近い世代だけで受け継がれるものではないので、祖父母あるいはもっと上の世代から左利きの遺伝子を受け継いだ、という可能性もあるかもしれませんね。

 

 

左利きで成長するデメリットは?

右利きの人が多い社会の中では、いろいろなものが右利きに便利になるように作られています。

例えば

 

・はさみや彫刻刀、パソコンのマウス

・スープお玉やティーポット

・駅の改札や自動販売機のコイン投入口

・トイレのレバーや冷蔵庫のドア

 

など。

さらに、

 

・文字の線は左から右なので書きにくい

・お箸を持つ手が反対なので、食事中左隣の人とひじがあたる

・左利き専用品を別途用意する必要がある

 

など、デメリットとまでは言えないかもしれませんが、何かと不便ではあるようです。

 

 

成長に合わせて左利きは直すべき?

以前は、左利きの子どもを右利きに矯正することは珍しいことではありませんでした。

今でも、赤ちゃんが左利きとわかると「今のうちに右利きに矯正したら」とおばあちゃんおじいちゃん世代からアドバイスをもらうことがあるかもしれません。

 

右利き優先の世の中で不便な思いをさせないように、物心つく前に矯正させようと周囲の大人たちは考えたのでしょう。

 

しかし最近は、左利きを矯正しないという流れもあるようです。

というのも、生まれつき決まっている利き手を本人の積極的な意思(スポーツに有利である、など)以外で矯正した場合、無意識にストレスとして感じて次のような問題が起こってしまう可能性があるからです。

 

【自分に劣等感を持つ】

利き手である左手を使っていると

 

「左手はだめでしょ、右手を使いなさい」

 

といつも注意を受けることになります。

また、もともと利き手ではないので初めのうちは右手をうまく使うことができないでしょう。

 

大人からはいつも「だめ」と注意を受け、友だちのように右手を上手に使えない状態が続くと、自分に劣等感を感じてしまうようになることがあります。

 

【親や教師へ不信感を抱く】

周囲の大人たちは決してそんなつもりはなくても、いつも注意を受けている子どもからすれば

 

「自分のことを嫌っているから、いじわるで左手を使わせないんじゃないか」

 

と感じてしまうことがあります。

この思いが、やがて親や教師への不信感につながってしまうことがあります。

 

【自己評価が低くなる】

注意を受けたくないあまり、大人の前では右手を使い自分ひとりの時はラクな左手を使う、といった「使い分け」をする子もいるでしょう。

これを「ずるい自分」と感じ、自己評価が低くなってしまうこともあります。

 

 

 これらは極端な例かもしれません。

しかし最近は、個性のひとつとして子どもの利き手を尊重する家庭も増えています

 

 

まとめ

赤ちゃんの左利きは決して「間違っていること」ではありません

成長に合わせて赤ちゃんの利き手を矯正するかしないか。

ママやパパがきちんと話し合って決めてあげてくださいね。

この記事を書いたライター

北村 美涼
北村 美涼

関西在住、1男1女を持つワーキングママです。 産休、育休、フレックス、時短、在宅、テレワーク、といろいろな勤務体系経験済み! ハワイとたこ焼きと太陽の塔が大好き!どれも私のパワーのみなもとです。

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