ママに話題の自然派育児とは?
”自然派育児”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ママになると、さまざまな育児方法があり、自分とは違う考え方をしている方にも出会うことも多いですよね。そんな多数ある育児方法の中、自然派育児も育児に対する考え方のひとつです。
しかし、ワクチンを打たない、添加物の入っているものは避ける、電子レンジは使わないなど極端な例が取り上げられ、ネット上で話題になりがちではありますが、実際にどのようなものかをご存じでしょうか。
今回は自然派育児の特徴と、メリットやデメリットについてご紹介します。
自然派育児の特徴
自然派育児とは、子どもに有害だと思われる次のようなものを、育児の中で排除、拒む傾向のある育児のことを指します。ただし、人によっても何を取り入れているか、どの程度排除しているかは違います。
【化学物質や農薬】
化学添加物をはじめ、農薬が使われているものを排除。外食やスーパーなどの総菜、市販のおやつなどは避け、手作りにこだわるという方も多いようです。食べ物だけでなく、シャンプーやリンスなどの体に対して使うものも、無添加にこだわる方もいます。
【スマートフォンやテレビなどの電子機器】
スマホやテレビなどの電子機器は便利ではありますが、子どもには必要のないものとし、子どもに見せない、使わせないことを徹底している方もいるようです。
また、電子機器から出る電磁波が子どもの成長に影響を及ぼすと考え、電子レンジを使わない、電子機器の周りに子どもを近づけないという方も。
【化学繊維】
着る服はオーガニックコットンにこだわっている、という方もいるでしょう。ポリエステルなどの化学繊維は肌に有害だと考え、自然の素材を使った服を選んでいるという方もいます。おむつも紙おむつではなく、布おむつを使うという方も。
もちろん、肌質により化学繊維は肌に合わなかったり、トイトレに対する考え方もそれぞれなので、オーガニックコットンや布おむつにこだわって使っているママがみんな自然派育児であるというわけではありません。
【現代医学】
よく聞くのが予防ワクチン接種を避ける、輸血などの処置を拒む、というものがありますよね。
予防接種として赤ちゃんの頃に推奨されているものはすでに有効性や安全性が証明されたものではありますが、副作用などを気にして接種をしないことを選択する方もいます。
病気になっても自己治癒力を高めるために病院へ行ったり、薬の服用を避けたりすることも。民間療法などを実践する方もいます。
自然派育児のメリットデメリット
自然派育児はよくインターネット上で批判されることも多いですが、それはどうしてなのでしょうか。メリットやデメリットから、その理由を探ってみましょう。
【自然派育児のメリット】
自然派育児は子どもに”より良い環境を”というママの大きな願いによるものであることです。子どもが大切で、愛おしい存在であるからこそ、有害だと考えるものからできる限り子どもを遠ざける努力をしているのです。子どもにとってママの愛情は嬉しいもの。
また、実際に添加物の健康被害はありますし、スマホやテレビの見せすぎなども社会問題になっています。それらをあとで後悔しないよう、育児に一生懸命になることは悪いことではありません。
【自然派育児のデメリット】
デメリットはよかれと思ってしていることが過度になってしまったり、他人に迷惑をかけてしまったりすることです。夢中で良いと思った育児方法を実践するのはいいのですが、ついついやりすぎてしまい、子どものためという本来の目的を見失ってしまっては元も子もありません。
例えば、肌の調子が悪化したのに薬の湿布を拒む、大病になるまで病院へ連れて行かないなど、悪影響を及ぼしてしまってもこだわり続けるのは危険です。
また、時には周りに迷惑をかけてしまい、トラブルに発展する場合もあります。自分が良いと思って実践するだけならいいですが、他人に自然派育児を強要する、人の育児を否定することはトラブルの元。これが批判されることが多い要因になっているのでしょう。
その他、近年、オーガニックでない食材、製品はありふれており、完全に排除することは難しいですし、学校授業にもプログラミングやパソコンの授業が取り入れられる時代。
家庭内だけで解決するものに関しては問題ありませんが、子どもが社会に出たときに制限が多すぎて生きづらいという状況になるのは避けたいところです。