育児ノイローゼになるママは多い?!
「何をするにもつらい」「子どもにイライラしてしまう」「眠れない」など、育児中のママが精神的に不安定になってしまう育児ノイローゼ。正確には症状の違いによって「自律神経失調症」「心身症」「うつ病」などに分けられますが、育児ストレスによってこれらの症状が出ることを、総称して“育児ノイローゼ”と呼ぶようです。症状の程度の違いはあれど、育児中のママの約半数が経験すると言われています。
育児ストレスは誰にでもあるものなのですが、それを我慢してしまうと気付かぬうちに育児ノイローゼになってしまうかも?育児ノイローゼになるとどのような症状が出るのでしょうか。育児ノイローゼを軽く見すぎず、育児ノイローゼになった時に起こりやすい症状やなりやすいタイプについて考えていきましょう。
育児ノイローゼに現れやすい7つの症状
育児ノイローゼになると、次のような症状が現れやすいです。
【症状1.イライラや悲しくなるなど情緒不安定に】
神経が過敏になり、ちょっとしたことでイライラしやすい状態になることが多いようです。通常時は気にしないことが気に障ったり、何でもないことで悲しくなったり。情緒が不安定な状態になります。
【症状2.何もする気が起こらない】
育児はもちろん、家事に対してもやる気が起きず、ぼんやりと過ごしてしまうことがあります。好きだったことに対しても関心がなくなり、生活を楽しめなくなることも。
【症状3.引きこもりたくなる】
人に会うのが億劫だったり、怖かったりという気持ちになり、家に引きこもりがちに。外部との接触が少なくなると、更に症状が悪化してしまいます。
【育症状4.体調が悪くなる】
頭が痛い、食欲がない、耳が聞こえにくくなるなど、体調面に変化が現れる人もいます。
【症状5.子どもがかわいく思えなくなる】
夜泣きで眠れない、お世話で休む暇がないなど、育児のために自分が犠牲になっているというストレスを感じると、子どものことをかわいく思えなくなることもあります。かわいい我が子のはずなのに、とたんに憎くなってしまうことも。ひどくなると、子どもに当たってしまうことも。
また、無気力感から、お世話をしない、食事を与えないなどネグレクトに発展することもあります。
【症状6.眠れない】
赤ちゃんのお世話のために、ぐっすりとよく眠れないことは誰にでもありますが、育児ノイローゼの場合は、寝る時間があっても寝られない状態に陥ります。育児に関する不安が募り、明日になったらまた育児をしなければいけないことへの恐怖があり、不眠状態になるのです。
【症状7.生きていくのがつらい】
育児ノイローゼで怖いのは、自ら命を絶ってしまうほど、生きていくのがつらいと感じてしまうことです。つらい育児から逃れるためには、自殺しかないと考えてしまうなど、追い込まれてしまう場合もあります。
育児ノイローゼになりやすい人は?
育児ノイローゼの主な原因は育児によるストレスです。つまりストレスを抱えやすい人が育児ノイローゼになりやすいのですが、具体的にどのような状況だとノイローゼになりやすいのでしょうか。
【1.子どもと2人きりで毎日過ごすことが多い】
子どもと2人きりで過ごすことが多い場合は、子ども以外と話す機会がなく、育児のことで悩んでも孤立しがちです。愚痴を少しでも吐き出せられれば、ストレスも少し軽減することもありますが、そんな話し相手がいなければストレスは貯まる一方。
【2.ワンオペママ】
いわゆるワンオペ状態だと、ママ1人で必死に育児をすることになり、心身ともに疲れてしまいやすいです。パパなど育児に対して大きな味方となる存在がいつもそばにいてくれれば心強いもの。パパが仕事で忙しい、不仲、両親も頼れないなど、ママ1人で頑張っていては心細く、ストレスを抱えてしまいます。
【3.出産後ずっと体調が悪い】
産後はホルモンバランスも乱れ、体調が悪くなる人も多いのですが、産後何ヶ月も経っても治りづらい方もいます。育児をしたいけれど、体調がいつまでも優れず、思うように動けないと、それが徐々に育児ストレスにつながることもあるようです。
【4.完璧主義】
何でも完璧にこなしたいママも、育児ノイローゼになりやすいと言われています。産後は赤ちゃんのお世話だけでも大変。それに加え、1人で家事などを完璧にこなすのは無理に近いです。それを無理して全て完璧にやろうとすると、疲れが貯まってしまうこともあります。
【5.息抜きの時間が持てない】
ストレスを解消するには、息抜きの時間を持つことがとても大切です。自分の好きなことをしたり、気分転換に出かけたり。しかし、育児に追われて自分の時間が持てない日が続くと、ストレスは解消されず、更に大きくなってしまいます。
その結果、育児ノイローゼの原因となり、体の色んな部分にさまざまな症状が出てしまうかもしれません。
まとめ
育児ノイローゼと聞くと重い症状のようで、自分は大丈夫!もっと頑張らなければ!などと無理をしてしまうママも少なくありません。しかし、育児中でも自分を労わることは大切です。ストレスを貯めすぎないよう、たまには息抜きもしていきましょう。育児ストレスを感じたら、周りの協力を遠慮なく受けてくださいね。ママが休むのも育児のうちです。