人見知りの赤ちゃんにどう対応する?
初対面の人や久しぶりの相手の前で、抱っこを拒否したり大泣きしてしまう赤ちゃんの人見知り。何とかしたいと思っているママもいるのではないでしょうか。
個人差はありますが、人見知りは生後6ヶ月くらいから2歳くらいまでの時期に起こることが多いようです。
人見知りの理由としては、家族とそれ以外の人の見分けが付くようになったこと以外にも、恐怖心や好奇心が芽生えてきたことなどが挙げられます。
赤ちゃんの成長のあかしともいわれますが、ママとしては、なるべく赤ちゃんを泣かせたくないし、ニコニコしてみんなにかわいがってもらいたいですよね。
そこで今回は、人見知りの時期の赤ちゃんが泣いてしまう時の対処法、また、なるべく泣かせなくするためのコツをご紹介します。
①ママが焦らずリラックスする
気を使う相手と会う時に「人見知りで泣かれると困るな~泣かないでね~」とママが心配に思うこと、ありますよね。
また、赤ちゃんが相手を拒絶したり大泣きしだした時に、ママがあせってしまうこともよくあることです。
でも、いつも自分を守ってくれるママが心配そうにしていたり動揺していたりすると、その不安感を感じ取った赤ちゃんは、さらに不安な気持ちでいっぱいになるのです。
不安な気持ちの時に現れた相手には、警戒心や恐怖心を抱きやすいもの。
逆に、ママがドーンと構えてリラックスしていれば、赤ちゃんも安心して徐々にその状況に慣れていくでしょう。
同様に、ママが仲良く楽しそうにしている相手に対しては、赤ちゃんも「この人は怖くない人かな?安心していいのかな」と認識してくれるようになるでしょう。
すぐに打ち解けることは無理でも、時間がたつにつれて、また、何回か会ううちにだんだん慣れていきます。
おうちに帰ったあとにも、「今日は〇〇と会って楽しかったね。大好きだって言ってたよ。また一緒に楽しく遊ぼうね」と声をかけてあげるのもおすすめの対処法ですよ。
②いろいろな人や場所に慣らしておく
初対面や顔を覚えていないほど久しぶりの相手がいきなり目の前に現れて自分に近づいてくると赤ちゃんは身構えてしまいます。
また、人見知りは「知らない人」だけでなく「知らない場所」とセットになっているケースもあります。
知らない場所で緊張しているところに、知らない人が表れて話しかけられると、さらに緊張してしまうのですね。
そこで、家でママやパパとだけ過ごすのではなく、少しずついろいろな場所に出かけていろいろな人と触れ合う機会を作ってみてはどうでしょうか。
いつものお散歩コースを少し変えてみる、初めての公園に出かけてみる、育児サークルや体験レッスンに参加してみるなどして、いろいろな場所でいろいろな人と会う機会を作ってあげましょう。
育児サークルなどに参加する場合は、少し早めに到着して、人が少ないうちにその場所に慣れておきましょう。
いきなり大勢のいる場所に入っていくと、余計に緊張して逆効果の場合もあります。
③急に近づかないようお願いしておく
赤ちゃんは人見知りして泣きながらも、相手のことをちらちら見たりしていますよね。怖いけど気になる、という感情なのでしょう。
そこで、いきなり抱っこしたりするのではなく、少し距離を取ったところから声だけ聞かせたりして存在を気付かせ、相手に興味を持たせてから近づいてもらうようにしましょう。
また、赤ちゃんは人の「目」に恐怖を感じることがあるようです。
人見知り中に誰かと会う時は、赤ちゃんの顔をのぞき込んだり目を合わせたりせず、さりげなく目線をそらしながら声をかけたり近づいてもらうようお願いしましょう。
赤ちゃんの手や抱っこされたあんよあたりからまずタッチしてもらうと良いですね。
④人見知り中ということを伝えておく
人見知りは、程度の差こそあれ育児経験者ならたいていの人が経験することです。会う予定のある人には、事前に「今、人見知りの時期なんです」と伝えておきましょう。
特に、おじいちゃんおばあちゃんはかわいい孫に人見知りされるとショックを感じてしまうもの。ママとしては気まずい思いをすることもあるかもしれません。
それとなく、パパが人見知りした頃の話など思い出話を振って、話をそらすのもひとつの手です。
帰省する前にテレビ電話などで何度か顔合わせをして、優しく手を振ったり名前を呼びかけたりして顔なじみになっておくと良いかもしれません。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは、時期の長短はありますが一過性のもの。
赤ちゃんの性格やママの育て方に問題があるわけではなく、赤ちゃんがいろいろなことを経験し、心身が成長していく過程のひとつなのです。
保育園や幼稚園に通うようになったり、近所のお友だちと遊んでいろんな人と触れ合ううちに自然と治ってきます。気が付くといつのまにか人見知りが終わっていた、ということもあるでしょう。
なんとかしたい!と深刻に考え過ぎず、「指しゃぶりの時期」「はいはいの時期」と同じように「人見知りの時期」と捉えて、人見知りの時期を乗り越えてくださいね。