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モンテッソーリ教育は赤ちゃんも可能?

赤ちゃんにもモンテッソーリ教育は可能?

自立を育てるモンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育は、イタリアの医師であり幼児教育者でもあったマリア・モンテッソーリによって20世紀初めころ考案された教育法です。
現在では140以上の国々で実践されており、日本でも一部の幼稚園や施設でその教育理論が取り入れられています。

 

著名人の中にもモンテッソーリ教育を受けた人がいます。
マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、オバマ前アメリカ大統領、日本では将棋の藤井聡太七段…そうそうたる顔ぶれを見ると、どんな教育法なのか興味がわいてきませんか?

 

そして、モンテッソーリ教育は、赤ちゃん時代からでも取り入れていくことができます

 

【日本の教育理論との違い】
従来の日本の教育理論では

 

・大人がカリキュラムを考える
・子どもは先生や親から教えを受けていろいろなことを習得する

 

という考え方が主流ですよね。
学校でも、教科書の内容を先生から教えてもらって学習します。

 

しかしモンテッソーリ教育では、

 

・子どもがやりたいことを探す
・大人はあくまでもサポーターに徹する

 

と考えられています。相対的評価もありません。

 

【自立と環境】
モンテッソーリ教育では、「子どもの自立を育てる」ことを大切にしています

 

たとえば、赤ちゃんは言葉も話せませんし、自分でミルクを飲むこともできません。
でも視力や聴力、筋力などが発達してくると、興味を持ったものを見つめたり手を伸ばして触ろうとするようになります。

 

これは、大人から教えられたことではありません。赤ちゃんが「自分でやりたい」と感じ、学び成長しようとする力です
モンテッソーリ教育では、この力を伸ばすことで自己肯定感が高まり自立した子どもが育つと考えられています

赤ちゃんのためのモンテッソーリ教育

マリア・モンテッソーリは「人間は生まれた時から人格が育ち始め、特に最初の3年間はその発達が顕著である」と考えていました。
確かに、0歳からの3年間の赤ちゃんの身体的、精神的発達は目覚ましいですよね。

 

赤ちゃんがこの大切な3年間を過ごすのに重要なポイントのひとつが「環境」であるとモンテッソーリ教育では考えられています。
大人は、赤ちゃんの「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、成長や発達の段階に応じた環境を準備してあげます
これが赤ちゃんの人格形成の手助けになるのです。

 

モンテッソーリ教育を取り入れた幼児施設では、このような自立を促す様々な工夫や環境が整備されています。

 

「近くにモンテッソーリ教育を取り入れてる幼稚園がないわ」
「うちの子は0歳だから、まだ早いかな」
と考えるママもいるかもしれませんね。

 

でも実は、自宅でもモンテッソーリ教育を取り入れることができるのです。そして、0歳児からのスタートでも早すぎることはありません

決まった場所で決まったことをする環境

自宅でモンテッソーリ教育のメソッドを取り入れようと考えているママは、次のようなことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

【自宅に4つのエリアを作る】
赤ちゃんの日常生活は、「寝る」「ミルクを飲む」「おむつ替え(ケア)」「遊ぶ(活動)」の4つに分けることができます
自宅で、それらが行われる場所に注目してみましょう。
授乳の場所ひとつとってみても、ママのベッドの中だったり、リビングのソファだったりと、決まっていないおうちが多いと思います。

 

モンテッソーリ教育では、自宅にこの4つの日常生活のためのエリアを作ることを推奨しています。
いつも決まった場所で決まったことをする環境を与えてあげることにより、赤ちゃんは安心し、生活の流れを把握できるようになるのだそうです。

 

〈睡眠のエリア〉
赤ちゃんが睡眠をとるエリア。
柵のあるベビーベッドよりも、視界が遮られないマットレスや布団がおすすめだそうです。

 

〈授乳のエリア〉
母乳やミルクを与えるエリア。
ソファやママのベッドなど、いつも同じ場所で授乳します。
ママの代わりにパパがミルクをあげる場合でも、いつもの場所であれば赤ちゃんは安心して「もうすぐミルクがもらえるな」と思えるそうですよ。

 

〈お世話のエリア〉
おむつ替えや着替えを行うエリア。
そばにおむつ替えセットや洋服を入れておくカゴやチェストなどを用意しておきます。
いきなり服を脱がされると赤ちゃんでもびっくりして不快に思うそうです。
お世話のエリアが決まっていれば、「今からおむつをきれいにしてもらえるな」「ここに来たらお着替えだな」とわかるようになってくるそうです。

 

〈活動のエリア〉
赤ちゃんが起きているときに過ごすエリア。
マットや布団を敷いて、成長に合わせたおもちゃを用意します。
モンテッソーリ教育では、ねんねの時期であっても「眠る」「と「活動する」エリアは分けて考えられています。

まとめ

幼児教育として有名なモンテッソーリですが、自宅でも、0歳の赤ちゃんからでもその教育メソッドを取り入れた環境を作ることができるのですね。
毎日過ごす場所のエリア分けすることで、赤ちゃんにそこで起こる出来事を意識づけることから始めてみましょう。

 

自宅でできるモンテッソーリの教育メソッドについては他のコラムでも紹介していますので、興味を持ったママはチェックしてみてくださいね。

この記事を書いたライター

北村 美涼
北村 美涼

関西在住、1男1女を持つワーキングママです。 産休、育休、フレックス、時短、在宅、テレワーク、といろいろな勤務体系経験済み! ハワイとたこ焼きと太陽の塔が大好き!どれも私のパワーのみなもとです。

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