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赤ちゃんの衣服とホルムアルデヒド

赤ちゃんの衣服と「ホルムアルデヒド」

赤ちゃんの服を購入する際、「ホルムアルデヒドを防ぐためにビニール袋を開けないでください」などといった注意書きを目にしたことがあるママは多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの服を購入する機会がなかった頃は、「ホルムアルデヒド」という言葉自体聞いたことがなかったというママもいるかもしれませんね。
注意書きがされるくらいだから、赤ちゃんにとっては危険な物質なのかしら?と不安に感じてしまうと思います。

そこで今回は、赤ちゃんの服とホルムアルデヒドについて、以下で詳しくまとめました。

 

ホルムアルデヒドとは?

【ホルムアルデヒドとは】

ホルムアルデヒドとは、衣類の皺や縮みなどを防ぐために使われている物質で、ホルマリンとも呼ばれています。
ホルムアルデヒドは、刺激の強い物質で、濃度の高いものに触れると皮膚トラブルが生じたり、アレルギーが出たりすることもあります。

 

ホルムアルデヒドの濃度は、基準値が決められており、特に皮膚が弱い生後24ヶ月以下の赤ちゃんを対象とした服は、大人の服よりも厳しい基準が設けられています。

これは、デリケートの赤ちゃんの肌や体に配慮したための数値です。

また、ホルムアルデヒドは、服以外にも家具や壁などといった様々なものに使用されています。

 

【ホルムアルデヒドが赤ちゃんに及ぼす影響】
ホルムアルデヒドは、大人にとっても非常に刺激の強い物質です。
大人以上に皮膚や体がデリケートな赤ちゃんが、ホルムアルデヒドを含んだ衣服を着用したり、舐めたりすると以下のような症状を引き起こすことがあります。

 

・接触性皮膚炎
・咳やくしゃみ
・よだれ
・鼻水
・目のかゆみや目やに
・のどの痛み

 

咳やくしゃみなどといった分かりやすい症状もあれば、目のかゆみやのどの痛みといった、一見分かりにくい症状もあります。

赤ちゃんは、自分の不調を言葉で伝えることができません。
そのため、このような症状が起きていても、気づくのが遅くなってしまい、結果としてアレルギーへ繋がってしまうこともあります。

ホルムアルデヒドのアレルギーになると、シックハウス症候群も引き起こしやすくなってしまうため、注意が必要です。

 

赤ちゃんをホルムアルデヒドから守るには

【梱包された衣服を選ぶ】
ホルムアルデヒドは、他の衣服などからも移りやすい性質があります。
そのため、ビニール袋などで梱包されたものを選ぶと、他の衣服などから移る心配が軽減され、安心です。

 

赤ちゃんの肌着などが梱包されているビニール袋に、「ホルムアルデヒド防止のため開けないでください」などといった注意書きがよく見られるのはそのためです。

 

もちろん、すべての服が梱包されているものを選ばなければいけないというわけではありません。
肌着など、赤ちゃんの肌に直接長時間触れるものは、なるべく梱包されたものを選ぶと良いでしょう。

 

 

【着用する前に必ず洗濯をする】
ホルムアルデヒドは非常に水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、赤ちゃんへ着せる服は、購入後は必ず1度洗濯をしましょう。

洗濯をすることで、服に含まれるホルムアルデヒドの95%は流すことができるとも言われています。

赤ちゃんの服はもちろん、ママやパパの服も同じようにまずは洗濯をすると、より一層安心ですね。

 

 

【他の衣服と分けて保管する】
先述したように、ホルムアルデヒドは非常に移りやすい性質があります。
他の服からの移行を防ぐことができるため、赤ちゃんの服は大人用のものと分けて保管すると良いですよ。

赤ちゃんの服自体はとても小さく、場所も取らないので、小さなチェストや衣装ケースを新調しても良いですね。

 

 

【日本の基準に適したものを選ぶ】
近年では、海外のベビー服を個人輸入して赤ちゃんへ着せているママも多くいます。
海外のベビー服は、日本にはないデザインや色づかいのものがあり、とても可愛らしいですよね。

 

しかし、海外のベビー服と日本のベビー服では、ホルムアルデヒドの含有量が異なることがあります。
個人輸入だと、日本のお店に並んでいるものとは違い、自己責任になってくるので注意が必要です。

どうしても海外の服を個人輸入して着せたいという場合は、洗濯をしっかりと行うなど、他の対策を欠かさずに行うようにしましょう。

 

まとめ

私たち大人はもちろん、赤ちゃんにとっても有害なホルムアルデヒド。
大切なわが子がつらい思いをしないためにも、しっかりと対策をしたいものですね。

 

冒頭でも触れましたが、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物は、衣服に限らず、タンスやテーブルなど家具の塗料や接着剤に使われていることもあります。

気にし過ぎてしまうのはあまり良くありませんが、心配な場合は、赤ちゃんの服を収納するタンスなどを、低ホルムアルデヒド仕様のベビーダンスに変えるなどの対策をしてもいいでしょう。

 

今回ご紹介したホルムアルデヒドについて、極端に神経質になるのではなく、知識として知っておくと、赤ちゃんの健康を管理する上で役立つかもしれませんよ。

この記事を書いたライター

小橋 まな
小橋 まな

2歳の娘を育児中のママライター。出産前は子供がとても苦手だったのに、今では娘を溺愛しすぎてたまに我に返ることもあるほどです。育児休暇後職場復帰の予定が、実父の体調不良をきっかけに退職し在宅ライターの道へ。心配性で神経質になってしまった0歳児育児の過去の自分を振り返り、ママたちが安心して育児ができるような記事をお届けしたいと思います。

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