目次
赤ちゃんを災害から守る
災害大国である日本では、毎年、各地で様々な自然災害が起きていますよね。
赤ちゃんは、自分の命を自分で守るということはできませんから、日頃からママやパパが、赤ちゃんを災害から守るために、しっかり備えておく必要があります。
万が一に備えて、一体どんなことを心得ておけば良いのでしょうか。
今回は、赤ちゃんがいる家庭における「防災対策」についてご紹介します。
①赤ちゃんのための防災グッズを用意
赤ちゃんの場合は、おむつやミルク、離乳食などお世話に必要なものがたくさんありますよね。
大人と違って空腹を我慢することはできませんから、日頃から防災グッズを入れている避難袋の中に、赤ちゃんのお世話に必要なものを入れておきましょう。
【赤ちゃんに必要な防災グッズ】
・ミルク
・離乳食
・おむつやおしりふき
・着替えセット
・バスタオルやタオルケット
・母子手帳や保険証のコピー
・おもちゃやおやつ
など。
これらは、定期的にメンテナンスをし、成長に合わせて必要なものを入れ変えていきましょう。
②赤ちゃんを連れての避難ルートの確認
万が一のときは、赤ちゃんを連れて安全な場所へ避難しなければなりません。
赤ちゃんを連れての避難は大変危険ですから、そうならないのが一番ですが、自宅にとどまっていることが危険であることもありますよね。
そんな時のためにも、あらかじめ安全な「避難ルート」を確認しておきましょう。
近隣の防災マップなどを確認しながら、一度自分の足で赤ちゃんを連れて歩いてみるといいかもしれません。
また、赤ちゃんを連れての避難は、ベビーカーを使えないことがほとんどです。
ベビーカーを押しても、がれきや倒木で進めないことがあるからです。
基本的には、赤ちゃんを抱っこをして逃げることを想定しておくと良いでしょう。
避難をする際は、必ずしも両手が使えるとは限りませんから、抱っこ紐があると安心ですよ。
③赤ちゃんの安全なスペースを確保
赤ちゃんが普段過ごすことの多い場所が、安全であるかをいま一度確認してみましょう。
・強風で窓ガラスが割れて赤ちゃんがケガをする危険はないか
・地震の際に、落下物や転倒物がないか
など、赤ちゃんの周りに危険が潜んでいないか、チェックしてみてください。
また、赤ちゃんが1人でお部屋で寝ている際に災害に遭ったとき、すぐに駆け付けられるよう、廊下や階段などの導線を確保することも大切です。
転倒しそうな家具は、しっかり固定しておいたり、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼っておいたりすることも忘れずにやっておきましょう。
④在宅避難のための備蓄をしておく
赤ちゃんのいる家庭の場合、避難所に身を寄せるよりも、自宅が安全であれば「在宅避難」をした方がよいこともあります。
慣れない場所だと、赤ちゃんも落ち着きませんし、ママも周囲の人に気を遣って疲れてしまうからです。
在宅避難をすることが想定される場合は、日頃から「ローリングストック」をし、災害時に物資が不足してもある程度暮らしていけるよう備蓄しておくようにしましょう。
買いだめをしてしまうと、食べきる前に賞味期限が切れて、結局廃棄することになりますよね。
そうではなく、普段食べているようなものを、少し多めにストックをし、食べたらまた補充をする…というようなイメージで無駄なく備蓄することが大切です。
離乳食がスタートしている赤ちゃんであれば、普段から、ストックしている市販の離乳食を食べさせ、味に慣れておくと良いかもしれません。
⑤家族と避難場所を共有しておく
災害時に、家族全員が自宅にいるとは限りませんよね。
万が一、パパが不在のときに災害が起こった場合のことを考え、避難場所を共有しておくと良いでしょう。
災害が起こると、電話やメールは使えませんから、離れている家族と連絡をとることが難しくなります。
「自宅にいなかったら、ここにいるから」と、常に共有しておくことで、お互いの安否が確認しやすくなるかもしれませんね。
もし赤ちゃんと災害に遭ったら…?
災害とは、いつどこで起こるか分からないもの。
もし、災害が起こったら、赤ちゃんがいるママは何に気を付けたらいいでしょうか?
【①赤ちゃんを守る姿勢をとる】
地震が起きたときは、まずは赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんの頭を守るような姿勢をとりましょう。
その上で、ママもテーブルの下など、安全な場所に避難します。
【②ママが落ち着いて行動する】
ママが不安になると、赤ちゃんにも伝わってしまうもの。
いつも以上に泣いたり暴れたりしてぐずってしまうこともあるでしょう。
また、母乳育児中のママの場合、過度なストレスによって母乳の出が悪くなることもあります。
これらを防ぐには、ママが落ち着くことが大切ですよ。
まとめ
赤ちゃんがいる家庭では、非常時に備えて普段から、防災意識を高めておくことが重要です。
万が一のときにも、慌てず落ち着いて行動ができるよう、日頃からシミュレーションをしておくといいですね。
余裕があれば、地域の防災訓練などにも参加するといいでしょう。
備えあれば憂いなし!
赤ちゃんの命を守るため、防災対策について見直してみてください。