子育てと地域環境
妊娠や出産を機に、引っ越しを検討している家庭は多いのではないでしょうか。
どうせ引っ越しをするならば、子育てをしやすい環境を選びたいもの。
「環境」と言っても、家の間取りなどの住環境、そして地域環境など様々な環境があります。
今回は、その中でも地域環境について、子育てをする上で重視するべきポイントについてまとめました。
子育てしやすい地域環境選びのポイント
【病院の数や立地】
子どもは、大人以上に体調を崩しやすいもの。
そんな時に慌てないためにも、病院が近いというのは子育てをしやすい環境選びに重要なポイントです。
「病院」というと小児科だけに注目するママも多いですが、小児科だけでなく、皮膚科や歯科、耳鼻科なども子どもがお世話になりやすい病院です。
特に歯科や耳鼻科は、通院が長引くことも多いため、通いやすい距離にあると送迎をするママの負担も少なくすみます。
病院は、ママや子どもにとって合う・合わないがありますから、同じ診療科目でも通える距離に数種類病院があると選択肢が広がりますよ。
【幼稚園・保育園・学校との距離】
幼稚園や保育園、学校などとの距離は子育てをするうえでは非常に重要です。
通いやすさはもちろん、災害や体調不良時など、急なお迎えが必要となることもあります。
そのような緊急時に、少しでも子どもを待たせないためにも、なるべく近い場所に住めると良いですよね。
働いているママは、家と合わせて職場からの距離もチェックすると良いでしょう。
また、運動会などの行事も、家との距離が近い方が参加しやすいですよ。
【公共交通機関の充実】
地域性もありますが、車を所有していない家庭は公共交通機関が充実しているかどうかもチェックしましょう。
特に子どもが成長してからは、クラブ活動や部活動などで遠征をすることもあります。
また、高校・大学へ通うようになると、公共交通機関を利用しての通学が必要となるパターンも多いです。
子どもが一人で通学するようになった際、自宅からバス停や駅などが近いと、ママとしても安心ですよね。
【公園の有無】
徒歩圏内に公園があるかどうかも、確認しておくと良いでしょう。
特に庭がない場合、子どもにとって外遊びができる場所は公園のみになってしまいます。
そのため、できるだけ近場に公園があると気軽に遊びに行くことができます。
子どもが成長しても、徒歩圏内に公園があれば送り出すママも安心ですね。
【買い物環境が整っている】
スーパーや薬局など、買い物環境が整っていることも子育てをするうえでは高ポイント。
インターネット通販である程度のものはそろいますが、急に必要になった時などは直接お店に行きたいもの。
・スーパー
・薬局
・赤ちゃん用品店
・書店
などが充実している地域だと、子育てがしやすく感じるでしょう。
安くて新鮮な食材がそろっているスーパーが家の近くにあると、節約にもつながりますね。
また、近隣に大型商業施設があると、そこだけで買い物が済ませられるうえに、子どもが遊べるキッズスペースなども充実していて雨の日の買い物に便利です。
【地域の子育て支援サービスが充実している】
その地域の子育て支援サービスや施設が充実しているかどうかも確認してみましょう。
支援センターや児童館、子育てサークルが充実していると、子ども同士の交流の場となるだけでなく、ママのリフレッシュや情報交換の場としても役立ちます。
また、子育て世帯におむつ券や育児グッズや、ベビー用品の買い物が割引となるクーポン券の配布がある自治体も。
その地域により子育て支援サービスは多様なため、自分が住む予定の地域はどんなサービスが充実しているのかをしっかりと確認してみましょう。
【安全性が高い】
安全性が高い、または治安が良いというのも子育てをするうえでは非常に重要。
「安全性の高さ」というと、例えば以下のようなことが考えられます。
・歩道にはガードレールが設置されているか
・横断歩道には信号が設置されているか
・夜間は街灯がしっかりと点灯するか
・川や池などに簡単に入れないような工夫がされているか
など、いざという時の子どもの安全を守ってくれる工夫がされているかという点が、着目すべきポイントです。
また、交番の有無や街中の防犯カメラの設置状況も確認しておくと良いでしょう。
まとめ
戸建てやマンションなどといった家を購入すと、なかなか気軽に引っ越しすることができないもの。
地域環境の良さは子どもはもちろん、ママにとっても今後の暮らしやすさを大きく左右するため、下調べが可能ならば、事前にどのような環境なのかを調べておくと失敗が少ないでしょう。
もちろん、上述したような条件をすべて満たしている地域を探すのはなかなか難しいかもしれません。
そんな時は、ママの重視したいこと、どうしても譲れないことをピックアップしてみましょう。
また、ママだけでなくパパの意見も尊重しながら、家族全員が気持ちよく生活できる環境を探せると良いですね。