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乳児の体重の変化傾向を知ろう

乳児の体重の変化傾向を知ろう

乳児の体重の変化傾向を知るには

我が子を初めて抱いた時から、成長とともに体重の変化に関して心配したり不安に思うことがあるかもしれません。

 

乳児の体重の変化の傾向を知るには「カウプ指数」や母子健康手帳の成長曲線を参考にします。
カウプ指数とは体重を身長の二乗で割って10を乗じた数値のことで、乳幼児の肥満度を評価する指数として健診などでも用いられています。
BMIと異なり、肥満の基準となる値が一定ではなく成長に伴って調整されます。

 

カウプ指数や成長曲線で標準枠内に入っていないと健診などで指摘を受けることがありますが、即、何か問題があるというわけではありません。
その子なりに、身体発育曲線のカーブに沿った増え方をしていれば良いのです。
気を付けなければならないのは、ある時点から身長体重の伸びが止まっている、横ばいになっている場合です。

 

乳児の体重増加の目安

乳児の体重増加の目安を見ていきましょう。

 

【生後1ヶ月まで】
出生直後の乳児の体重は男女ともに3㎏ほど。
その後、退院するまでの間に尿や便、汗などの排泄により一時的に体重が減っていきますが、これは生理的なものなので心配はなく、1週間ほどで出生時の体重に戻ります。
その後の体重増加は1日20gほどです。

 

【生後1〜4ヶ月頃】
皮下脂肪が増え、ふっくらした体つきになってきます。1日あたり20〜30gほど体重が増えます。

 

【生後5〜8ヶ月頃】
体重増加のペースは少し落ち、1日あたり10g〜15gの増加となります。
運動量の違いや離乳食の進度によって体重増減の個人差が大きくなってきます。

 

【生後9〜12ヶ月頃】
体重の増加はますます緩やかになり、1日あたり7〜10gほどです。
お誕生日を迎える頃には、出生時の3倍前後の体重になります。

 

乳児の体重が増えない原因

体重の増え方のペースには個人差があります。体重の増減に一喜一憂せず、食欲や機嫌、睡眠、運動状態などを総合的に観察するようにしましょう。
しかし、体重が増えていないと健診などで指摘されることが多いようです。
増えない原因には何があるのか、あてはまる項目はないか、チェックしてみましょう。

 

【授乳量】
「生理的体重減少」の後、1週間過ぎても体重の増加傾向が見られない時は、授乳量が足りていない可能性があります。
特に母乳は、飲んだ量がはっきりわかりません。母乳量が安定していない(少ない)、赤ちゃんが母乳を上手に吸えていないことなどが原因となることが多いのですが、ぐっすり眠ってくれる赤ちゃんの場合、授乳間隔が開き過ぎて1日や1週間といったスパンで考えると授乳量が足りていないという場合もあります。

 

【運動量】
低月齢の頃からよく体を動かしたり、よく泣く赤ちゃんは想像以上に多くのカロリーを消費しています。
授乳量が十分であっても、消費カロリーが多すぎると体重は増えません。
また、体をよく動かすことでお通じがよくなりうんちの量も増えるので、体重が増えない場合もあるようです。

 

【病気の可能性も?】
授乳量や排泄に問題がないのに体重が増えない場合は、何らかの病気の可能性もあります。
例えば風邪や胃腸炎で嘔吐や下痢が続けば、体重が減ることがあります。これは大人と同じで、症状がおさまれば基本的には心配ないでしょう。
しかし、まれに下記のような疾患が原因で体重が増えない場合があります。

 

肥厚性幽門狭窄症
ミルクをよく吐く場合に考えられる病気です。胃の出口あたりが厚くなりミルクの通り道をふさいでしまうので、胃に溜まったミルクを噴水のように吐くこともあります。
吐くことで気が付きやすい病気ですが、部分的にふさがっている場合だと症状がわかりにくく、発見が遅れる場合があります。

 

先天性甲状腺機能低下症
先天的な甲状腺ホルモン不足が原因で、元気がない、便秘、体重が増加しないという症状があり、身体的、知的な発育不全につながることがあります。
日本では新生児検査(マスクリーニング)が実施されており、症状が出る前に早期発見されることが多くなっています。

 

その他、心臓疾患や代謝異常などの疾患でも体重が増えない場合があります。

 

乳児の体重に関する相談先は?

体重の変化が気になる場合は、以下のような機関で相談してみましょう。身長や発達状況など総合的な所見でアドバイスをもらえるでしょう。
疾患がある場合は、早期発見、早期対応が可能になります。

 

小児科
今後長くお付き合いする場合も考えて、小児科のかかりつけ医で相談してみましょう。

 

保健センター、子育て支援センター
保健師、看護師、栄養士などによる保健指導や相談を受け付けています。集団健診も行っています。

 

健康福祉センター
乳幼児の健康調査、助産師や保健師による家庭訪問などのサービスを受けることができます。自治体によっては福祉健康センターと呼ぶ場合もあります。

 

まとめ

成長曲線などの数値はあくまでも目安にすぎません。ミルクを飲む量や離乳食の進みあ具合、運動量、そして身長の伸びとも大きく関係しています。
他の赤ちゃんとつい比べてしまいますが、心配し過ぎず、成長を長い目で見守ってあげるようにしましょう。

この記事を書いたライター

北村 美涼
北村 美涼

関西在住、1男1女を持つワーキングママです。 産休、育休、フレックス、時短、在宅、テレワーク、といろいろな勤務体系経験済み! ハワイとたこ焼きと太陽の塔が大好き!どれも私のパワーのみなもとです。

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