赤ちゃんの指さしが始まるのはいつ?
赤ちゃんの成長の重要な段階は、指さしです。
声を発するようなった後、赤ちゃんは指さしができるようになります。
その時期というのは、生後10ヶ月頃からと言われています。
赤ちゃんが指さしできるようになると、コミュニケーションの幅が広がって、さらに赤ちゃんとのスキンシップが楽しくなりますよ。
実は、指さしとは赤ちゃんが成長していくうえで重要な発達段階。
1歳半健診では必ずチェックされるのが「指さしできるかどうか」です。
もし、なかなか赤ちゃんが指さししないとき、促す方法があるのでしょうか?
赤ちゃんの指さしには成長段階がある
実は、赤ちゃんの指さしは、成長によって内容が進化していきます。それぞれの成長段階と指さしの意味を見ていきましょう。
【生後10ヶ月頃~:自発の指さし】
まず初めは、自分の興味のあるものを指さす「自発の指さし」です。
これが赤ちゃんの初めての指さしとなります。
赤ちゃんが何かを指さしたときには、「わんわんだね」など言葉にしてあげることで、発語の促しにもなりますよ。
【1歳頃~:要求の指さし】
続いては、欲しいものや食べたいもの、遊びたいものを指さす「要求の指さし」です。
1歳頃になると始まるもので、この時期は自我が芽生え始めています。
また、単語を話す赤ちゃんは指をさしながらおしゃべりしてくれたりもしますよ。
例えば、何か食べたがっている様子で指さしをしているなら、「パンが食べたいの?」などの言葉にしてあげると良いでしょう。
【1歳過ぎ頃~:共感の指さし】
さらに成長すると、ママに見てほしいものを見つけたときに指さす「共感の指さし」が始まります。
共感の指さしは、自分・他人・物との関係が理解できるようになっている証拠。
赤ちゃんとのコミュニケーションがさらに楽しくなるでしょう。
赤ちゃんが何を見て、何を欲しているのか?指をさしているその先を見てみましょう。
ものの名前や気持ちを代弁するように返事してあげると、赤ちゃんの言葉の表現力が高まっていきます。
【1歳6ヶ月頃~:応答の指さし】
最後は、質問に対して指をさして答える「応答の指さし」です。
質問の内容を理解して、さらに答えられるほどコミュニケーション能力が格段に上がっています。
応答の指さしは、1才半健診で行われる発達のチェックでもあります。
赤ちゃんの指さしを促す方法は?
もし赤ちゃんが一向に指さしをする気配がないと、ママは不安になりますよね。そういう場合には、赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら指さしを促してみてはいかがでしょうか?
【見えるものを指さししながら話す】
散歩をしながら赤ちゃんの視界に入るものを指さししながら、「ブーブーだね」など声をかける方法です。
さまざまなものを見ながら、指をさして言葉にしてあげることで赤ちゃんにとって良い刺激になります。
【指をさしながら絵本を読む】
続いては、指をさしながら絵本を読む方法です。まずはママが絵本のイラストを指さしながら「バナナだね」など赤ちゃんに話しかけましょう。
そのあとに赤ちゃんの手を取って、イラストを指さしてみます。
赤ちゃんとのスキンシップにも繋がるので、おすすめの方法ですよ。
【実物を見せる】
身近な食べ物やおもちゃなどを用意して、指をさしながら「バナナだね」など物の名前を赤ちゃんに教える方法です。
まずは目の前に置いて指をさすところからはじめて、徐々に物との距離を開けて、赤ちゃんの手を使って一緒に指をさしながら物の名前を伝えましょう。
こうして遠くのものを指さすことを教えていくと良いですよ。
【2つのものから1つを選ばせる】
赤ちゃんの目の前におもちゃなど、2つのものを用意します。そのときに、「どっちがいい?」「どっちが好き?」と問いかけてみましょう。
赤ちゃんがどちらかを選んでしっかりと意思表示出来たら、「こっちが好きなのね」など笑顔で答えてあげてくださいね。
ものを選ばせるときには、赤ちゃんの注意が向くように声をかけて目を合わせましょう。目線があっていないときは、ママの言葉が耳に入ってこないことがほとんどです。
また、このときには選択肢のもの以外のものを片付けたり、テレビなどの音を消したりして、赤ちゃんが集中しやすい環境を作りましょう。
まとめ
今回は赤ちゃんの重要な成長段階である指さしについてご紹介しました。
赤ちゃんの頃というのは特に成長のスピードに個人差が大きく、他の子と比べがちです。
なかなか赤ちゃんが指さしをしないときは、遊びの1つとして上記で紹介した促し方を試してみるといいかもしれませんね。
もし、1歳半健診で指さしできずに指摘された場合でも、のちのち他の子どもと変わらない成長になることもあります。
万が一、発達の遅れを指摘されても、専門医や療育などのサポートを受けて改善できることもありますので、不安な時は積極的に相談してみましょう。
赤ちゃんが指さしできるようになるまで、楽しみに待ってあげてくださいね。