3歳までは自宅保育がいい?
「3歳までは母親が子育てをした方がよい」ということを聞いたことがある人も多いでしょう。
また「3歳までに脳の8割が出来上がる」や「3歳までの生活で将来が決まる」なども言われています。
これは俗に「3歳児神話」とも呼ばれています。
実際に「3歳までは子育てに専念をする」という人もいる一方で、3歳を待たずに保育園に入れるというママもいます。
どっちがよいのかという研究結果があるわけではなく、親の価値観や生活環境によって「親が判断をする」ということが正解と言えるでしょう。
そこで、自宅保育と保育園でどちらにしようか迷っている人のために、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介します。
自宅保育のメリットとデメリット
ママが赤ちゃんのお世話をしながら、いろいろな経験をさせることができる「自宅保育」のメリットとデメリットについてチェックしてみましょう。
【メリット1:赤ちゃんの成長を間近で見守ることができる】
24時間赤ちゃんと一緒に過ごすことができます。
「初めて寝返りができた」、「初めてコップで飲めた」など、赤ちゃんの「初めて」にたくさん立ち会うことができます。
【メリット2:赤ちゃんの成長のペースに合わせたスケジュールを組める】
早生まれの赤ちゃんやマイペースな性格の赤ちゃんでも、赤ちゃんのペースでスケジュールを組んであげることができます。
お散歩や遊ぶ時間に関しても、赤ちゃんの生活スタイルに合わせて決めることができます。
【メリット3:保育園でできないことも自宅ならできる】
保育園ではいろいろな体験をすることができますが、電車やバスに乗って遠くへ行ったりと園の外での活動には制限があります。
「今日は電車に乗ろうか!」など赤ちゃんのご機嫌にも合わせて身軽に動けます。
【デメリット1:親がすべて教えるので負担が大きい】
自宅保育で赤ちゃんに何かを教えようと思った場合、ママやパパが教えることになります。
月齢に合った内容を調べたり、材料を集めたりなどもすべて親がすることになりますので、親の負担は大きくなります。
【デメリット2:他の赤ちゃんと接する機会が少ないので集団生活の経験ができない】
どんなに小さい赤ちゃんでも他者との関わりはとても大切です。
「これをしたら痛い」、「これをしたら楽しい」など他者がいることで学べる「集団生活」は、自宅保育で学ぶ機会を積極的に作らない限り少なくなってしまいます。
保育園のメリットとデメリット
共働き夫婦の味方である「保育園」。
園によって方針が異なる場合がありますが、一般的に多くの人が感じる保育園のメリットとデメリットについてご紹介します。
【メリット1:たくさんの子ども達と集団生活を経験できる】
保育園には同世代から年長さんまでたくさんの子どもたちがいます。
色々な人と接しながら集団生活のルールなどを身に着けることができたり、刺激を受けることができます。
赤ちゃん自身が自分より月齢が大きい赤ちゃんの様子を見て「自分も!」と意欲的になってくれることもあります。
【メリット2:仕事の時間に合わせて預かってもらえる】
仕事をしているママやパパにとって一番心強いのが、開園時間内であれば「延長保育」などで長時間預かってもらうことができます。安心して働くことができるでしょう。
【メリット3:保育のプロとして月齢に合った保育をしてもらえる】
保育士さんは、たくさんの子どもを見てきた「保育のプロ」として月齢に見合ったトレーニングをしてくれます。
その代表例がトイレトレーニング。さらに、離乳食に対応する園であれば、その子の進みに合わせた指導もしてくれます。
また、保育士から月齢に合った育児のアドバイスもしてもらえます。
【メリット4:毎日バランスの良い給食を作ってくれる】
離乳食に対応している園であれば、栄養バランスの良い給食を作ってくれることもあるでしょう。
家庭ではマンネリしがちな離乳食も、保育園では様々な工夫を凝らし、献立を考えてくれます。
【デメリット1:保育料や教材費などの費用が掛かる】
3歳児クラスより大きいクラスは保育料が無料となっていますが、0歳児・1歳児・2歳児クラスは保育料がかかります。
保育園は世帯の収入に合わせて保育料が決まりますので、世帯によって金額がかわることから負担に感じることもあります。
また、保育園によっては保育料だけでなく、延長保育代や教材費、後援会費などもかかる場合があります。
【デメリット2:子どもと接する時間が少なくなる】
子どもを保育園に預けることで、赤ちゃんと接する時間が少なくなってしまいます。
そのため、赤ちゃんが初めてできたことを、ママやパパが目の当たりにする前に、保育士から聞くこともあります。ちょっぴり寂しく感じるかもしれませんね。
まとめ
結局のところ保育園と自宅保育では、どちらが良いということはありません。
夫婦の仕事の状況を含めた家庭環境も大きく影響しますので、家族にとって何が一番良いかを考えることが大切です。
住んでいるところによっては保育園に入りにくい地域もありますので、パパとママで早めに相談して決めておくとよいでしょう。