母乳の量が減った?!母乳不足の原因は?
「前よりもおっぱいが張らなくなった」
「赤ちゃんが授乳後、またすぐに欲しがる」
など、母乳に関して量が足りていないのでは?と不安になることはありませんか。
母乳はミルクと違って赤ちゃんがどのくらい飲んでいるか分かりにくく、量についてはなかなか判断がしにくいもの。
基本的には赤ちゃんの体重変化や、おしっこやうんちの量などが正常であれば気にする必要はありませんが、何か前とは違う飲み方、おっぱいの張り方だと心配になりますよね。
そこで今回はどのようなことが母乳量減少の原因となりうるのか、またその対策をまとめました。
母乳量が減る原因になりうるのは?
母乳量が減る原因は様々で、赤ちゃんの月齢や授乳回数、ママの体の状態などにより異なることが多いものです。
主な原因とともに、母乳量を増やすための対策はあるのかについてみていきましょう。
【原因①赤ちゃんが飲んでいない】
母乳は赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、乳頭が刺激され、プロラクチンというホルモンが多く分泌されることによって作られます。
そして、それを赤ちゃんが吸い、乳房から母乳が出た分、また母乳が作られるのです。
そのため、以下のような理由で、実際に赤ちゃんが母乳を飲んでいない場合は、母乳量が減ってしまうことがあります。
・赤ちゃんが上手に飲めていない
授乳を始めて間もない頃は、ママも授乳に不慣れなのと同じく、赤ちゃんも飲むのに不慣れです。
そのため、吸ってみてはいるものの、母乳が上手に飲めていないということもあります。
授乳の体勢を工夫したり、母乳外来等で飲ませ方のアドバイスをもらうなど対策してみましょう。
また、搾乳などで自分で刺激を与えて、母乳量を増やすようにするのもいいかもしれません。
・ミルクでお腹がいっぱいになっている
混合育児などでミルクを飲ませている場合、ミルクでお腹を満たしているため、母乳を欲しがらないのかもしれません。
母乳に比べてミルクは腹持ちもいいですし、おっぱいよりも哺乳瓶の方が簡単に飲むことができます。
そのため、おっぱいはスキンシップのように吸っているだけで、実際は飲んでいないため、ママの母乳量が減っているのかもしれません。
母乳外来等で赤ちゃんの体重の増え方などを見てもらった上で、ミルクの量を相談するといいでしょう。
【原因②ママの水分不足】
ママの水分が足りていない場合も、母乳量の減少につながりやすいです。
母乳はママが食べたもの、飲んだものから作られるため、ママ自身が極端に栄養や水分をとれていないと作られる量が減少されてしまいます。
忙しくて自分の食事や水分補給に気が回らないこともあるかもしれませんが、授乳期は意識して水分補給しましょう。
【原因③ママのストレスや疲労によるもの】
母乳量にはママのストレスや疲労も大きく影響します。
特に母乳育児にこだわりすぎると、「母乳で育てなきゃ」という強い思いが逆にストレスとなり、母乳量が減ってしまう原因になることがあります。
育児中は完全にストレスや疲労から逃れられられないかもしれませんが、できるだけ小まめに休み、ストレスや疲労を解消できるよう心がけてみましょう。
時には家族に赤ちゃんのお世話をお願いし、リフレッシュしに外出するのもいいですね。
また、育児中に起こりやすい肩こりなども血流が滞る原因になるため、軽い運動やマッサージをしてみましょう。
母乳量は実は減っていないことも
おっぱいの張りを以前よりも感じられなくなると、母乳量が減ったのでは?と心配になる方がいますが、実は母乳量が減らなくても張りを感じなくなることもあります。
産後1ヶ月くらいまでは「溜まり乳」といって母乳が溜まるとおっぱいの張りを感じることが多いですが、産後1ヶ月以降は徐々に授乳や搾乳のする際のみに母乳が作られるという「差し乳」に変化し、おっぱいの張りを感じることが少なくなります。
このように、おっぱいが張らなくなったのは母乳の量が減ったからではなく、溜まり乳から差し乳へ変わっただけということもあります。
また、赤ちゃんはおっぱいをお腹が空いている以外にも、スキンシップのように吸うだけのこともあります。
頻回授乳だから量が足りていないのでは?とすぐ心配するのではなく、赤ちゃんの様子などを見て判断してみてください。
まとめ
母乳は量を目で見ることができないため、最初のうちは特に「量が足りているのだろうか…」と心配になることが多いかもしれません。
でも赤ちゃんが機嫌よく、夜もよく眠れていて、体重も増えていれば、なんの心配もありませんよ。
赤ちゃんの健やかな成長を感じながら、赤ちゃんと過ごす日々を楽しんでいきましょう。
ママが笑顔で健康でいることも大切です。
慣れないうちは不安も多く、神経質になり過ぎてしまうこともありますが、そんなときは遠慮せず、家族や友人に頼ったり、子育て支援サービスを利用したりして過ごしてみてください。