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母乳育児でアレルギー予防ができる?

母乳育児でアレルギー予防ができる?

母乳育児とアレルギーの関係

厚生労働省の調査によると、母乳育児をしたいママは43.0%、母乳が出ればしたいママは50.4%、併せて母乳育児を考える妊娠中のママは93.4%に上ります。実に9割を超えるママが母乳育児をしたいと考えているようですが、その理由とは何でしょうか。(※1)

 

母乳育児には主に以下のようなメリットが挙げられます。

 

肌の触れ合いによる赤ちゃんの情緒の安定
免疫力の向上
ミルク代の節約
ミルクを作る手間がかからない
子宮収縮を促進し、産後の回復が早くなる
産後ダイエットにもつながる

 

このほかにも、乳児突然死症候群のリスクを減らすことができるなど、母子ともにメリットが多いと言われています。
一説には「アレルギー予防になる」という話もあり、母乳育児の良さが強調されていますよね。何らかのアレルギー症状に苦しんだ経験のある方は、少しでもわが子のアレルギー症状を予防できれば嬉しいと考えるママもいるでしょう。

 

そこで今回は、母乳育児とアレルギーの関係や母乳育児を推奨する「母乳神話」の危険性について詳しくご紹介します。

 

(※1参考文献:厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000134208.html

母乳育児はアレルギー予防に効果的?

前述したとおり、母乳で育てることには様々な利点がありますが、アレルギー予防という観点についてはどうでしょうか。
実は、これまでは母乳育児は、子どものアレルギー予防に効果的とされてきましたが、2019年に厚生労働省が発表した最新のデータによると、「母乳を飲ませたからと言ってアレルギー予防にならない」としています。(※2)

 

食物アレルギーに関しては、むしろ母乳育児というよりは、アレルギーが心配で離乳食の開始時期を遅らせたり、特定の食べ物(卵や乳製品)を極端に避けたりすることで起こると言われており、これまでの考え方が大幅に変わりました。

 

そのため、母乳不足で母乳育児ができないからと言っても、決して赤ちゃんの健康に悪影響というわけではありませんので、安心してくださいね。

 

(※2参考文献:厚生労働省「2019年改訂版授乳・離乳の支援ガイド」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html

母乳でも起こる「消化管アレルギー」とは

粉ミルクだけでなく、母乳を飲んだ赤ちゃんでも起こるアレルギー症状があるのはご存知ですか?
新生児・乳児消化管アレルギー」と言って、母乳やミルクを飲んだ時に現れるアレルギー症状です。日本では、年間2,000人以上が発症していると言われており、難病指定された病気です。

 

「アレルギー」と言っても、食物アレルギーとは全く異なる病気で、1995年以降から急増しつつある胃や腸内の消化管で起こるアレルギー疾患です。
母乳やミルクを飲み始めると、何度も吐く、血便が出る、体重が増えない、腹部膨満、下痢が長く続くなどの症状が現れます。赤ちゃんが吐いたものは、胆汁性嘔吐のため黄色や緑色などの胆汁の色をしています。
また、哺乳力が弱まる、不活発など、わかりにくい症状のみの時もあるようです。

 

食物アレルギーとは異なり、一般的なアレルギー検査では確定診断を下すことが難しいとされています。原因となる物質は人それぞれですが、新生児・乳児消化管アレルギーの場合は、牛乳由来の粉ミルクが原因であることが多いようです。しかし、なかには母乳が原因となることもあるようです。

母乳育児もメリットばかりではない

日本では、昔から「母乳で育てる方が良い」というような風潮が根強く残っているため、ママは皆、母乳で育てなければいけないというプレッシャーに押しつぶされそうになっています。

 

もちろん、前述したように、母子ともにメリットの多い母乳育児ですが、当然メリットばかりではありません
母乳育児におけるデメリットをご紹介します。

 

乳腺炎などのリスクが高まる
ママが摂取したものがそのまま赤ちゃんの栄養となる
卒乳、断乳後も定期的なケアが必要

 

ママが口にするものすべてが、母乳を通して赤ちゃんの栄養となるため、授乳中は薬の服用、アルコールやタバコなどの有害物質は特に注意が必要です。

母乳神話が問題視されている!

日本では「母乳育児で育てないといけない」という考え方、いわゆる「母乳神話」が存在します。母乳で育てなければいけなかったというのは、ひと昔前までのことです。数十年前は、粉ミルクの質が悪く、母乳と比べて味や栄養面で劣っていたため、このような考え方が主流となりましたが、現在は、粉ミルクもかなり改良されているので、母乳に近しい成分を持ち、完全ミルクで育てたとしても、特に赤ちゃんの健康に害があるわけではありません。

 

しかし、このような母乳神話が先行していることで、様々な弊害が起こっています。その1つが母乳のインターネット販売です。
母乳不足のママが、藁にも縋る思いで購入するようですが、管理状況も不明なものを赤ちゃんに与えるのは大変危険なことです。もしかしたら病気を持っている女性の母乳かもしれません。これらは、消費者庁からも注意喚起がなされていますので、皆さんも注意してください。

まとめ

赤ちゃんへの愛情を育むため、赤ちゃんとの絆を深めるためには、母乳育児をすることは良いことです。しかし、それがママたちを精神的に追い詰めてしまうことになるのは、非常に悲しいことですよね。完全母乳育児ができないママを不安にさせるようなことがないようにな社会にしたいものです。
母乳育児による知識を正しく理解し、無理のない授乳を心がけましょう。

 

赤ちゃんにとっては、ママの笑顔が1番大切ですよ。

この記事を書いたライター

月子
月子

親の病を機に九州へ舞い戻る一児のママライター。 おかしな方言の使い方をする子どもに笑い、癒されながら、バタバタ過ごす毎日です。 趣味は料理とベランダ菜園。育てたものはおいしく食べています! 心がほっとするような、楽しく役立つ情報をたくさんお届けしていきたいです。

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