赤ちゃんへ贈るひな人形はどう選ぶ?
女の子の赤ちゃんが生まれたら、桃の初節句「ひな祭り」を盛大に祝いたいものですよね。
女の子らしい華やかなイベント。
この日に欠かせないのがひな人形の存在です。
ひな人形は、毎年1月上旬くらいから店頭に並び始めますので、新年が明けてから探し始める方も多いと思います。しかし、実際にお店に行ってみると、種類の多さに目移りし、どのひな人形を選べば良いか迷ってしまうかもしれませんね。
そこで今回は、赤ちゃんへ贈るひな人形の選び方についてご紹介します。初節句のお祝いでもありますから後悔しないものを選んでくださいね。
①ひな人形はサイズで選ぶ
ひな人形にはいくつか種類がありますので、飾る場所や保管場所も考え、サイズから選び始めると上手に選ぶことができるでしょう。
【親王飾り】
親王飾りは、お内裏様とおひな様2人のシンプルでコンパクトなひな飾りのことです。 飾るスペースや収納場所を確保するのが難しい家庭におすすめです。
親王飾りだけを購入しておき、先々で3人官女や5人囃子を買い足していく方法もあります。
【収納飾り】
ひな人形を飾る台の部分が収納ケースにもなっているため、片付け・保管がしやすいのが特長です。
親王飾り・3段飾りの2タイプがあります。 親王飾りか3段飾りかは、飾れるスペースの有無や保管場所のサイズに合わせて選ぶと良いでしょう。
【ケース飾り】
収納飾りよりさらにコンパクトなのがケース飾り。ガラスやアクリルケースに入ったひな人形で、ケースごと出し入れするだけで飾りつけができる手軽さが特長です。
ひな人形が汚れにくくお手入れも簡単な上、ちょっとしたスペースにも飾ることができるため、忙しいママや保管スペースの確保が難しいマンション住まいの方におすすめです。
②ひな人形の予算で選ぶ
ひな人形は、数千円単位から何十万円もするものまで、価格に幅があります。
好みや見た目で比較して選ぶと価格が高くなりがちなので、ある程度予算を決め、その予算の範囲内で選ぶと良いでしょう。
【衣装着ひな人形(いしょうぎひなにんぎょう)】
多くのひな人形がこちらのタイプ。 十二単などの女びな、烏帽子や束帯をした男びななど、着物装束のひな人形のことです。
衣装着ひな人形の価格は比較的高めで、売れ筋の価格帯は5~12万円ほどになりますが、段飾りでは数十万円というものも多くあります。
一般的には、人形が着ている衣装の素材によって価格が異なると言われていて、
高額な順に
帯生地>正絹>化学繊維
となります。
見た目にも華やかで光沢感のある素材の方が、やはり高級感が出ますよね。
着物の素材だけでなく、柄が染めや手描き、金糸刺繍、金箔といったものはより高額になり、人形の重量も重くなる傾向にあります。
ひな人形1つ1つにこだわりたい…という方は、着物の素材や柄にも注目して選びましょう。
【木目込みひな人形(きめこみひなにんぎょう)】
木目込み人形とは、桐の粉と糊を混ぜて固めた胴体に溝を掘り、金襴や友禅の布地をヘラで溝に入れ込んで木目込む木製人形のことです。
人形に着物を着せつけていないため型崩れがなく、木製なので軽いのが特長です。
また、一般的な衣装着ひな人形よりもサイズがコンパクトなものが多いため、保管や飾りる場所に困らないのがメリットでもあります。
予算はおよそ3~15万円ほどになり、豪華というより素朴な味わいのあるかわいらしい印象のものが多いようです。
【陶器製ひな人形】
ヨーロッパ由来の陶器製ひな人形は、その名の通り、陶器で作られたひな人形です。 伝統的な衣装着ひな人形とはまた違った上品さや美しさがあり、人気も高くなっています。
コンパクトなものであれば、10万円以下で購入することができるようですが、有名ブランドのものだと30万円以上のものも多いようです。
最近は、和室がないご家庭も多いため、洋室のインテリアとして飾りたいと、あえて一般的なひな人形ではなく、陶器製を選ぶ家庭もあるようです。
③ひな人形の顔や小道具にこだわって選ぶ
ひな人形は、よく見ると顔立ちや衣装、小道具などに違いがあります。よく見比べて、気に入ったものを選ぶようにしましょう。
【ひな人形の顔立ち・表情】
ひな人形の某有名ブランドのCMにもあるように「ひな人形は顔が命」。
よく見てみると、顔立ちが上品でクラシカルな雰囲気のものや、現代風にかわいらしい顔立ちのものがあります。これらは好みによるものが大きいので、実物を見て決めるといいでしょう。
【小道具の素材や細工】
おひな様が持っている扇子は、紙・プラスチック・木・胡粉を塗ったものなどがあり、開閉できる細工のものと閉じられないものがあります。
また、お内裏様が腰に付けた刀は、抜ける細工がしてあったり、抜けない細工だったりとものによって異なります。
基本的に、細工が凝ったものは価格が高めになりますので、そのあたりもこだわりたいという方は、色々と見比べてみると良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんの初節句のお祝いに贈るひな人形。 一生に一度の贈り物となりますから、後悔しないように予算や住宅事情も考えながら選ぶようにしましょう。