赤ちゃんと迎える初めての端午の節句
男の子の赤ちゃんのいる家庭であれば、5月5日「端午の節句」は特別な日となります。特に初めて迎える年は、初節句と言い、赤ちゃんの健やかな成長を願ってお祝いをする成長イベントの1つでもありますね。
端午の節句と言えば、こいのぼりや兜人形を連想しますが、このほかにどのようなものを用意してお祝いすれば良いのでしょうか?
ママにとってはあまり馴染みがないので、お祝いの準備に悩んでしまうこともあるでしょう。そこで今回は、赤ちゃんと初めて迎える端午の節句のお祝いの仕方についてご紹介します。
地方によって若干異なることもありますが、今回は一般的なお祝いの仕方をご紹介しますので参考にしてみてください。
端午の節句のお飾りの準備の仕方
こいのぼり、鎧人形、兜飾り、五月人形…地方によって、または各家庭によってさまざまなお飾りを準備しますよね。どれも、端午の節句の由来に基づいたもので、厄払いや立身出世などの意味があり、非常に大切なものです。
まずは、これらのお飾りの準備の仕方についてご紹介します。
【お飾りを購入するのは誰?】
兜や五月人形などのお飾りを準備するのは、母方の実家であることが多かったようです。しかし、最近ではあまりこだわらず、パパとママの好みで購入したり、両家で折半して購入することも多いようです。
考え方は各家庭によって異なりますので、準備する際は、誰が購入するかを事前に双方の実家と相談してから決めるといいでしょう。
また、これらのお飾りをすべて準備する必要はありません。こいのぼりだけ、兜飾りだけ、というように各家庭の事情に合わせて準備しましょう。
【五月人形を飾る時期は?】
ひな人形とは異なり、兜や五月人形などを飾る時期に特に決まりはありません。一般的には4月中旬の気候の良い時期から飾り始めるご家庭が多いようです。
ただし、前日に飾り付けるなどあまり遅くなりすぎないように気を付けましょう。
端午の節句のお祝い膳の準備の仕方
節句のお祝いには縁起の良い食材を使ったお料理を用意することが多いですよね。桃の節句では、ちらしずしやハマグリのお吸い物などを用意します。
では、端午の節句のお祝い膳はどのような料理を用意すれば良いでしょうか。
下記は、伝統的な端午の節句のお祝い膳となりますが、忙しいママは準備する時間がないため、仕出し弁当やレストランでの食事で済ませるのも1つです。
【粽(ちまき)または柏餅】
端午の節句の代表的な食べ物と言えば、粽(ちまき)と柏餅です。
どちらも子孫繁栄の願いが込められた縁起の良い食べ物とされています。
関西地方では粽、関東地方では柏餅を食べることが多いようですが、どちらを選んでも構いません。
【ぶりの煮つけ】
ぶりは、昔から「出世魚」と言われていることから立身出世の縁起を担いで食べられていたそうです。
【カツオのたたき】
カツオ=勝つ男の語呂合わせから、縁起のよい食べ物とされています。
【たけのこの煮物】
たけのこのように、まっすぐにぐんぐん成長するようにと願いを込めて食べられています。
【赤飯】
小豆は邪気払いの効力があり、「まめに働けるように」という願いも込められているそうです。
【その他】
離乳食が始まっている赤ちゃんの場合は、赤ちゃんが食べられる食材を使い、お祝い膳を考えるママもいるようです。卵焼きをこいのぼりに見立てて作ったり、離乳食ケーキを用意するご家庭もあるようですよ。
端午の節句の当日の過ごし方
端午の節句の当日は、これをしなければいけないという決まりはありません。赤ちゃんの健やかな成長を願うという気持ちを大切にしましょう。
以下に端午の節句の過ごし方の一例をご紹介します。
【家族で食事】
記念すべき初節句であれば、家族・親せきとお祝い膳を食べるのも良いでしょう。
おじいちゃんおばあちゃんが近くに住んでいる場合は、招待してあげると喜んでくれると思います。
【記念撮影】
お祝い膳やお飾りと一緒に家族で記念写真を撮るのもおすすめです。新聞紙で兜を折って赤ちゃんに被せるのも思い出に残ります。最近では、フォトスタジオで撮影するご家庭も増えているようです。
赤ちゃんの負担を考えて、端午の節句当日ではなく、別日で撮影してもいいと思います。
【菖蒲湯に入る】
菖蒲湯には、厄除けや子どもの健康を祈るという意味がありますが、昔はショウブ=勝負という語呂合わせから、武士が出陣前に菖蒲湯に入っていたのだそうです。
実際に、血行促進や腰痛・神経痛などにも効能があるそうなので、家族で菖蒲湯を楽しむのも良いでしょう。
《菖蒲湯の入り方》
①菖蒲湯に使うショウブ(サトイモ科の植物)を準備する。(※アヤメ科のハナショウブとは異なりますので注意しましょう。)
②10本ほどに束ねた菖蒲を浴槽に入れ、42~43度のお湯をはり、入浴する。
まとめ
赤ちゃんと迎える初めての「端午の節句」。これからも健やかに育つよう心を込めてお祝いできるといいですね。
初節句の際は、親戚などからお祝いをいただくこともあるかもしれません。
食事に招いた場合は、それがお祝いのお返しとなりますので後日お返しをする必要はありませんが、お祝いの席に参加していない人からいただいた場合は、その金額の3分の1から半額程度の品をお返しするのも忘れないようにしましょう。