ベビーのお食い初め用食器とは?
お食い初めは、生後100日前後に、赤ちゃんが一生食べ物に困らない様にという願いを込めて行われる行事です。
地域によっては100日ちょうどの日程で行うところもあり、使う食器についても古くからのしきたりに従って行うこともあります。古くからの歴史のある地域に住んでいる、など心配な事情があれば、両親や親戚などに事前に確認しておくと安心です。
昔から、お食い初めの食器としては、漆器が選ばれてきました。最近ではもう少し簡略化したり、お食い初めが終わっても長く使い続けられる食器を選ぶ場合もあります。
お食い初めの食器を自分達で用意する場合には、どんな食器を選べば良いのでしょうか。長く使い続ける為にはどういった素材を選べば良いのか、お食い初めの食器選びにまつわる情報をお届けしていきます。
お食い初めに必要な食器と配置
お食い初めの際のメニューは、和食の一汁三菜が基本です。ご飯、汁物、煮物、和え物、尾頭付きの魚盛り付け、歯固め石を置く為に、6つの食器を用意しましょう。漆器の食器を使う場合は、男女で色の違いがあります。
〈女の子用〉内が朱塗りで外が黒塗り
〈男の子用〉内外ともに朱塗り
正式には女の子は外側が黒塗りであるという違いがあります。
また、食器に置く料理や意味に加えて、それぞれの配置も把握しておきましょう。
【ご飯物の食器】
魔よけや邪気払いの意味が込められた赤飯を盛る事が多く、位置としてはお膳の左手前に置きます。
秋なら栗ご飯、春は筍ご飯など季節に合わせたご飯を用意するのもおすすめです。
【汁物の食器】
お膳の右手前に置き、旬の食材を使った汁物を入れます。
お食い初めの場合には、ハマグリや鯛、鯉などを使った汁物を用意するのがおすすめです。
【煮物の食器】
煮物など温かい料理を盛り付ける器も必要です。食器はお膳の左奥に置きます。
縁起が良いといわれている筍や昆布を使った煮物を乗せる事もあります。ちょっと難しいですが、飾り切りにチャレンジすると華やかになりますよ。
【和え物の食器】
お膳の右奥に置き、酢の物などの和え物を入れます。煮物の器とは別に冷たい料理を置く食器で、お刺身を選ぶ場合もあります。
【鯛を盛り付ける食器】 鯛は七福神の恵比寿様が釣っている事もあり、お祝いには欠かせません。
大きさがあるだけに、ご飯物などの食器とは分けて、別のお盆に置かれる事もあります。
【歯固め石の食器】
丈夫な歯が生える様にと願いがこもっている歯固め石(福石とも呼ばれます)や香の物を添える食器も必要です。
お膳の中央にくる食器で、地域によってはしわができるまで長生きできる様に梅干しを一緒に置いたり、勝栗を置く事もあります。
長く使う為のお食い初めの食器選び
お食い初めの食器は漆器が伝統ですが、最近では長く使うことを見越して漆器以外の素材を選ぶ場合もメジャーになっています。
プチプラの時代だからこその風潮にも感じられますが、せっかく購入するなら普段使いができる方が合理的ともいえますね。
【実用的な陶器の食器】
陶器の食器は、電子レンジやオーブン、冷凍まで可能なものもある為、さまざまな料理に使う事ができます。
割れてしまうリスクがあるのは仕方がないですが、重さがある為、お皿をひっくり返してしまう心配は減ります。
また、電子レンジに対応するものを選んでおけば、赤ちゃんが大きくなっていろんな料理を食べる際にも制限なく使えます。
【軽くて丈夫な木製の食器】
プラスチックの食器には抵抗があるけれど、割れにくいものを選びたい場合には木製の食器がおすすめです。
木製の他に竹を使った食器もあり、軽くて丈夫なので長く使う事も可能です。
何より、誤って落としてしまった時に割れる心配がなく、ぬくもりが感じられるのが木製の食器のメリットです。
中には、食洗器対応の木製の食器があったり、陶器の食器は種類も多いので、いろいろな食器を見て比べてみるのも良いですね。
お食い初めの食器はどこで買えば良い?
【ネットでお食い初めセットを購入】
色やテイストなどを統一したい場合には、お食い初めセットと銘打ってあるものから選ぶと安心です。その中には、木製のものや陶器のものなど様々な素材のお食い初めセットがある為、より取り見取りです。 漆器の食器を揃えようとすれば、相場は5000円~となっている為、長く使えて低コストで済ませたい場合にはネットで探すのがおすすめです。
【100円均一でお食い初めの食器を購入】
100円均一には漆器の様なお椀が売られていたり、お盆も揃っている為、椀物も問題なく購入する事ができます。 汁物には蓋のついたもの、ごはん物と煮物の椀は深さを変えるなどすれば、100円均一で揃えたと思えないほど上品になります。
まとめ
お食い初めは赤ちゃんが100日を迎えるまで健康に過ごせた証であり、大切なお祝いの儀式です。
お食い初めの儀式は、これから命を支える「食」を満足に、上質なものにできるようにという願いも込められています。
正式なマナーに100%合致しなくても、オリジナルのアイデアで赤ちゃんのお祝い膳を用意するのもおすすめです、幅広い選択肢の中から最適な食器を選びましょう。