みかんを離乳食で使えるのはいつから?
冬になると旬を迎えるみかん。
みかんはビタミンCが豊富な食材です。
他にも、便秘の解消に効果的な食物繊維や、疲労回復効果が期待できるクエン酸も含まれています。
甘くおいしく食べられる時期には、離乳食として取り入れて、赤ちゃんにも味合わせてあげたいですね。
みかんは皮に包まれているので日持ちもしますし、房に分かれているため使いたい分だけ取り分けられます。
調理に使いやすいという意味でも、離乳食に向いている食材と言えるでしょう。
みかんは、赤ちゃんが離乳食初期のころから食べさせることができます。
どのように取り入れていけばよいのか、みかんを使う際のポイントやレシピを一緒に見ていきましょう。
離乳食にみかんを使う時のポイント
みかんを離乳食に使う際のポイントを、まずはおさえていきましょう。
【薄皮の食べさせ方に気を付ける】
みかんの薄皮は食物繊維が豊富なのですが、赤ちゃんにとっては食べにくく、消化がしにくい部分です。
離乳食で初期に取り入れる時には、薄皮は剥いて使うようにしましょう。
赤ちゃんの咀嚼がしっかりできるようになるまでは、果肉と果汁の部分だけ使ってあげるようにしてください。
1歳以下の赤ちゃんの場合、奥歯(臼歯)がまだ生えていないことが多いため、薄皮を噛み切ることができません。
そのため、赤ちゃんのうちは、薄皮を剥いて食べさせてあげた方が安全でしょう。
【酸味に気を付ける】
みかんの中には、酸味が強い品種もあります。
酸っぱいと、赤ちゃんも嫌がってしまうかもしれませんね。ただし酸っぱいという味覚も大事な味覚なので、少しずつ酸味も経験させてあげましょう。
かぼちゃなど甘みのある野菜や、ヨーグルトに混ぜてあげると食べやすいので、調理を工夫しながら与えてみましょう。
【冷凍保存の仕方】
みかんは冷凍保存が可能ですが、ある程度も日持ちもしますし、もともと房に分かれていて使いやすいので、わざわざ冷凍しなくても、さほど手間にはなりません。
もし冷凍をしておく場合は、薄皮を剥いて一食分ずつに分けてフリージングしておくと便利です。
薄皮付きで冷凍する場合は、外皮は剥いてしまって、一房ずつに分けておくと使いやすくなります。
【体調が悪い時の与え方】
下痢が悪化することがあるため、吐き気や下痢の症状がある時には向いていない食材です。
消化の良い別の離乳食を与えるようにしてくださいね。
【離乳食別】みかんのレシピ
みかんを使ったレシピを紹介します。
【離乳食初期:バナナみかん】
《材料》
バナナ(1/4本)、みかん(2、3房ほど)
《作り方》
1.バナナを食べやすいようにフォークなどでつぶす
2.みかんは皮を剥き、ほぐしておく
3.電子レンジで様子を見ながら1分ほど過熱する
酸味のあるみかんも、口当たりの良いバナナと和えることで、赤ちゃんも食べやすくなります。
ヨーグルトなどにトッピングしても、おいしく食べられますよ。
3の工程は、赤ちゃんがバナナやみかんに食べ慣れてきているようでしたら、加熱しなくても構いません。
【離乳食初期:みかんのにんじん煮和え】
《材料》
みかん、にんじん(各適量)
《作り方》
1.にんじんは柔らかくなるまで煮込み、赤ちゃんが食べやすいようにすりつぶしておく
2.みかんは皮を剥き、ほぐしておく
3.1と2を和えて完成
みかんとにんじんは味の相性が良く、両方の素材の風味をおいしく味わえるレシピです。
にんじんは、フリージングして小分けにしておくと、みかんと和える際にも手軽に使えて便利です。
【離乳食中期:みかんサラダ】
《材料》
みかん、キャベツ、きゅうり(各適量)
《作り方》
1.キャベツ、きゅうりは細かく刻み、柔らかくなるまで煮込む
2.みかんは皮を剥き、ほぐしておく。この時、果汁もとっておきます
3.1と2を和えて完成
味の薄い野菜も、みかんの甘みと酸味が合わさることで食べやすいサラダになります。
みかんや果汁は多めにした方が、赤ちゃんもおいしく食べられますよ。
【離乳食後期:みかんのパンケーキ】
《材料》
みかん(1個)、小麦粉(60g)、牛乳かミルク(60cc)、ベーキングパウダー(1g)、砂糖(お好みで大さじ1)
《作り方》
1.みかんは皮を剥き、ほぐしておく
2.小麦粉をふるいにかけておく
3.小麦粉、牛乳(ミルク)、ベーキングパウダー、砂糖をボウルに入れて軽く混ぜる
4.3に1を入れ、軽く混ぜる
5.フライパンで焼く。フライパン用のアルミホイルを使えば、油を使わずに焼くことができます
6.弱火で片面3分、表面にふつふつと泡が出始めたら、ひっくり返してさらに2分焼く
手づかみ食べが始まるころの赤ちゃんも、自分で食べられ満足感を得られるレシピです。
パンケーキにはみかん以外の材料を入れても、おいしく食べられます。
まとめ
みかんは、赤ちゃんが好む味なだけでなく、保存が効きやすく、ママにとっても使い勝手が良い食材です。
離乳食のおかずとしてはもちろん、デザートとしても大活躍することでしょう。
1年を通して手に入りやすい食材ですが、旬の美味しい時期にはぜひ離乳食に取り入れて、味わいたいですね。