赤ちゃんの卒乳と断乳の違い
赤ちゃんにとってママのおっぱいは一種の精神安定剤。
大好きでいつまでも吸っていたい…赤ちゃんにもよりますが、1歳前後で自然と離れる子もいますし、2歳、3歳まで飲んでいるという子もいます。
でも、ママの体力や体調、入園などの事情により、卒乳を考える時期がいずれやってきますよね。
赤ちゃんのおっぱいを辞めようと考えた時、以下のような2つの方法があります。
それぞれ考え方が異なりますのでまずは違いを確認しておきましょう。
【卒乳】
赤ちゃんが自分からおっぱいを辞めるのが卒乳。
離乳食をしっかり3食食べられるようになり、自ずとおっぱいへの執着がなくなって辞めるケースもありますし、ママが少しずつ授乳の回数を減らして赤ちゃんのペースに合わせて辞めていくというケースもあります。
【断乳】
ママの都合で強制的におっぱいを辞めることです。
例えば薬を飲まなければいけなくなったり、仕事に復帰煤ために授乳が困難になるといったケースです。
また、「この日からはおっぱいはバイバイだよ」と日にちを決めて辞めるのも、断乳となります。
卒乳のメリットとデメリット
卒乳は赤ちゃんが自然とおっぱいを辞めるのを待つ方法。
断乳と違って赤ちゃんのペースでおっぱいとバイバイできるので、赤ちゃんの精神的な負担が少なくなります。
ママとしてもある日突然授乳をストップさせるわけではないので、胸が張って辛くなるということもなく、赤ちゃんと同じペースで授乳をストップできるというメリットがあります。
一方で、赤ちゃんがおっぱいへの執着が大きいとなかなか卒乳できず、いつまでも与え続けることになる可能性も。
薬を飲みたいと考えていたり、授乳によって疲れを感じているママにとっては、いつやってくるか分からない卒乳を待つのは大変かもしれませんね。
また、次の赤ちゃんを考えているという場合にも、卒乳を待つよりも断乳に踏み切った方がいいという考えもあります。
卒乳のためのステップ
赤ちゃんの卒乳は無理にさせる必要はありませんが、離乳食や幼児食が3食しっかり食べられるようになったら、卒乳してもいい時期。
意識し始めたら、少しずつ卒乳に向けた準備もしてみましょう。
【日中の授乳回数を減らす】
食事がきちんととれているようなら、日中の授乳の回数を少しずつ減らしてみましょう。
おっぱいを欲しがったら別の遊びで気を引いたり、白湯やお茶で代わりの水分補給をします。
おっぱいは赤ちゃんにとっての精神安定剤ですから、その代わりに、たくさん抱っこをして甘えさせてあげるのも重要です。
【夜の授乳を減らしていく】
日中の授乳の回数が減り、飲まなくても過ごせるようになってきたら、夜の寝かしつけや夜間の授乳を減らしていきましょう。
寝かしつけでおっぱいを飲ませている場合、最初は大変かもしれません。
寝つきが良くなるよう、日中は太陽の光を浴びさせてたくさん遊んだり、お布団に入ったら絵本を読んであげるなど、気持ちを落ち着かせる対応を。
おっぱいを欲しがった時には代わりに飲める白湯やお茶を用意しておくといいでしょう。
【卒乳についてのイメージを持たせる】
授乳の回数が減ってきたら、卒乳についての絵本も取り入れたり、「お兄ちゃん・お姉ちゃんになってきたね」という認識を持ってもらうようにしましょう。
もしかしたら赤ちゃんは寂しい気持ちになるかもしれませんが、「大きくなったね」「ご飯いっぱい食べられるようになったね」など、ポジティブな言葉もかけてあげるといいかもしれません。
赤ちゃんの卒乳の注意点
卒乳にはいくつかの注意点もあります。
【赤ちゃんの気持ちを第一に!無理はしない】
赤ちゃんが泣いてしまってどうしようもないと思ったら、まだ卒乳は早いのかもしれません。
ママの方でまだ卒乳する必要がないのだったら、無理に進めていく必要はないでしょう。
赤ちゃんにとっても、泣いている赤ちゃんをあやしているママにとっても大きなストレスになってしまいます。
少し回数を減らす程度で様子を見て、ゆっくり進めていきましょう。
【赤ちゃんの心のケア】
先述でも触れていますが、おっぱいを飲むことで精神的に安心を得ていた赤ちゃんです。
おっぱいを辞めてもママから安心感を得られるよう、代わりのスキンシップをたっぷりとってあげたいですね。
【ママのおっぱいのケア】
赤ちゃんの授乳のペースに、ママの体も少しずつ慣れてはきますが、最初のうちはおっぱいが張るということもあります。
適度に搾乳し、しこりができていないか確認などを怠らないようにしましょう。
赤ちゃんのペースで焦らず卒乳しよう
卒乳は赤ちゃんとママのペースで自然と辞めていけるのが最大のメリット。
無理に頑張って卒乳させる必要はありません。
負担になるようだったら「まだ早かったな」と思って、おっぱいを続けていても大丈夫。
赤ちゃんも成長と共に理解できるようにもなってくるので、体も心も成長した時に「そろそろバイバイしようか?」と、また始めてみてもいいのです。
焦らずじっくり卒乳を目指しましょう。