ベビーマッサージと体の発達
赤ちゃんにとってマッサージは運動と同じなので、適度な疲労で母乳をよく飲みよく眠るようになります。寝ている間に成長ホルモンが分泌されるため、体の発育にも良い影響を与えてくれます。
また、血流が良くなることで筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果も高まります。さらに、リンパの働きが良くなるため、老廃物の排泄が高まり、免疫力も高まります。これにより、赤ちゃんが病気になりにくい体になると言われています。
加えて、マッサージによる心地よい皮膚刺激は、内臓の発育を助けてくれる効果もあります。胃腸の働きが活発になり、食物の消化吸収率が高まると、便秘や下痢を解消することができます。そのほかにも、赤ちゃんの呼吸機能を高めてくれるという効果もあるようです。
成長に遅れのある赤ちゃんの場合は、特にマッサージを受けることで体重が増え、手足の運動機能が発達すると言われています。一般的に、マッサージを受けない子どもたちよりも、マッサージを受けた子どもたちの方が健康で発育が良いとされています。
ただし、赤ちゃんにも個人差がありますので、機嫌よくマッサージを受けない場合は控えた方が良いでしょう。
ベビーマッサージと脳の発達
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだニューロン(神経細胞)が少なく、脳に情報があまり届かないため、複数のことを同時に処理することが難しいとされています。
ベビーマッサージの心地よい皮膚刺激によって、脳内のニューロンに新しいネットワークが作られると、脳への情報が増えるため、複雑な動きができるようになっていきます。
このようにして、脳の働きが活性化されると、自然と運動神経も発達していきます。複雑な手足の動きができるようになると、動きも機敏になり、「おすわり」→「はいはい」→「立つ」→「歩く」と、成長にしたがって運動能力が充実していきます。
また、ママとのスキンシップにより、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が脳内に分泌されるため、赤ちゃんの情緒が安定するという効果もあります。ただし、ベビーマッサージの効果や成長具合には個人差があります。
ベビーマッサージと心の発達
ベビーマッサージをされた赤ちゃんは、情緒が安定し、ママへの信頼感や安心感が生まれます。ママからの愛情で満たされた赤ちゃんは、不安がなくなり、体もリラックスすることで、深い眠りにつけるようになります。
個人差もありますが、寝つきが良くなり、夜泣きもしなくなる赤ちゃんが多くなるようです。 よく眠れるようになった赤ちゃんは、機嫌の良い時間も長くなるため、泣く時間が短くなるようです。
赤ちゃんがいつもニコニコとした笑顔でいてくれることで、ママの心も穏やかになるでしょう。