新生児の抱っこの仕方
生まれたばかりの新生児は小さくて柔らかくて、首がすわっていないので、初めてだとどうすればいいのか分からないという方もいますよね。時には抱っこするのが怖いという方も。でも赤ちゃんはママやパパの抱っこが大好きです。
抱っこの仕方を確認し、慣れてくれば簡単です。まずは横抱き、縦抱きという2つの基本的な抱っこの方法をご紹介します。
【横抱きの仕方】
新生児の基本の抱き方である、横抱き。横抱きは授乳するときの基本の姿勢でもあります。ぜひマスターしてたくさん抱っこしてあげましょう。
①赤ちゃんの首の下に手を入れます。
②赤ちゃんの股の間にもう片方の手を入れます。
③後頭部とお尻をしっかりと持ち、抱き上げましょう。
④後頭部を持ち上げている手を少しずつずらし、赤ちゃんの頭を腕で支えます。
⑤赤ちゃんを自分の体の方へ引き寄せ、密着させれば横抱き完了です。
【縦抱きの仕方】
縦抱きは授乳後、げっぷをさせる場合にする抱っこの仕方です。横抱きではぐずっていても、縦抱きにすると視界が変わって機嫌がよくなるという赤ちゃんもいます。
①両脇の下から両手を入れます。
②後頭部を手のひらや指で支えながら抱き上げます。
③自分の肩に赤ちゃんの頭を寄りかからせます。
④片方の手で赤ちゃんの首を支え、もう片方の手を少しずつずらし、お尻を支えてあげれば縦抱き完了です。
新生児を抱き下ろすときには
抱っこで赤ちゃんが眠ってしまった、そんな時は赤ちゃんが眠りから覚めないように、ゆっくりと下ろしてあげましょう。
まず、赤ちゃんのお尻を最初にお布団に下ろします。その次は腰、最後にゆっくりと頭を付けてあげましょう。
一気に下ろすと危険ですし、赤ちゃんもびっくりしてしまいます。また、下ろしたときに赤ちゃんとお布団の間の手をゆっくりと抜きましょう。この時にママの体が赤ちゃんにできる限り近づいていると、そっと抜くことができます。
新生児を抱っこするときの3つのコツ
新生児を抱っこするときには以下のような3つのコツがあります。
【首と頭を支える】
新生児は首がすわっていないので、首と重たい頭を支えるようにして抱き上げましょう。この点を意識していると、横抱きでも縦抱きでも安全に抱っこできます。
【体を密着させる】
体を密着させると、抱っこに安定感が出ます。慣れないうちは、バスタオルやおくるみを使うと、より安定して抱っこができます。
【抱っこをする前に声かけをする】
抱っこする前には赤ちゃんの目を見て、「抱っこするね」などと声をかけてあげてから抱き上げると良いでしょう。赤ちゃんの心の安心感も生まれます。
新生児を抱っこするときの注意点は?
新生児を抱っこするときは、以下の点に十分注意しましょう。
【手首だけに力を入れない】
抱っこに慣れないと、抱っこするとき手首だけに力が入りがちです。しかし、いくら軽い新生児とはいえ毎日抱っこしていると、手首に負担がかかります。腱鞘炎になってしまうママも多いので、しっかりと体ごと赤ちゃんを迎えに行くようなイメージで抱き上げ、手首だけでなく体全体で支えましょう。授乳時には授乳クッションを使うと抱っこしやすくなります。
【鼻や口をふさいでいないか確認する】
ぎゅっと力を入れて抱っこしていると、いつの間にか赤ちゃんの鼻や口をふさいでしまっていることも。窒息してしまいますので注意しましょう。
【足はM字型を意識する】
赤ちゃんの関節はまだ柔らかいため、脱臼しやすいと言われています。よくあるのが足をまっすぐ伸ばした状態、また足が自由に動かしにくい状態で抱っこすると、股関節が外れ股関節脱臼を引き起こします。
抱っこをするときは赤ちゃんの足がM字型に開いているか、また自由に曲げ伸ばしできる状態であるかをチェックしてみてください。股の間から手を入れ支えて抱っこすると、足はM字型を取りやすいです。縦に抱っこするときは、赤ちゃんの足でママやパパの体を挟んでもらうように抱っこするといいでしょう。
【抱っこ紐は使用対象月齢、使用方法をチェック】
抱っこ紐があるとママもパパも両手が空いて、家事やおでかけが便利ですよね。新生児期は首がすわっていないので、首をしっかり支えられるタイプの抱っこ紐なら使用可能です。
抱っこ紐を選ぶときには記載された対象月齢をしっかり確認し、「首すわり前から」や「0ヶ月から」と書いてあるものを選びましょう。
0ヶ月から使えるものであっても、赤ちゃんの体の大きさによっては新生児には向いていない使用方法もあります。しっかりと説明書を読み、月齢とその子の体に合った使用方法を守りましょう。
また、抱っこ紐は便利ですが長時間の使用は赤ちゃんの体に負担がかかります。上手に時間を決めて使いましょう。
まとめ
新生児の抱っこは慣れないと怖いと思われがちですが、コツや注意点さえ守っていれば問題はありません。昔は抱っこをたくさんすると、”抱き癖”がつくと言われていたこともありましたが、今では赤ちゃんの情緒の安定のために、たくさん抱っこをする方が良いと言われています。たくさん抱っこして、親子の絆を深めていきましょう。