産後ドゥーラを知っていますか?
産後ドゥーラ、という言葉は初めて聞いたという方も多いと思います。
ですが、核家族で孤独な育児になりがちな現代にはとても頼りになる存在です。
産後ドゥーラは、産後間もないママに寄り添って、子育てのスタートを円滑にしたり、産後の生活を支えてくれる専門家です。
ドゥーラの語源は、ギリシャ語で「他の女性を支援する、経験豊かな女性」という意味です。
アメリカでは、産後ドゥーラだけでなく出産ドゥーラも存在し、1つの職業として確立されているほど知名度があります。
海外では産後のケアの必要性が周知され、ポピュラーになってきていますが、日本はまだまだ手が足りません。
育児や産後の家事にやり場のない苦しみや焦りを感じ、1人で抱えているママも少なくありません。
だからこそ、この記事で産後ドゥーラについて、ママ本人だけでなくパパや周りの家族も知ってほしいのです。
1人でも多くのママが快適で幸せな産後が送れるように、基本情報をまとめました。
産後ドゥーラにはどんな人がいるの?
産後ドゥーラは、主に女性で、資格をとって開業しているケースが多く、フリーで活動しています。
自分が母になった経験から産後ドゥーラになる事を決めた女性も多く、経験があるからこそ「母になる女性を支えたい」という思いを持っているのです。
「妊娠」「出産」「子育て」という3つの知識を座学と実習で学び、筆記試験と面接をクリアした人だけが産後ドゥーラになれます。
15日間の養成講座を経て、認定までは約5ヶ月かかります。
産後ドゥーラになる為には、およそ40万円以上の費用がかかりますが、その分志を持った女性達であると言えるでしょう。
そのような人だからこそ、安心して育児や家事を任せられるのです。
産後ドゥーラのメリットは?
資格を持っているプロとはいっても、他人を家に招くのはちょっと気が引ける・・・というママも少なくないかもしれません。
しかし、手が足りないからこそ、第三者にお願いするのが得策なのです。
【産後ドゥーラの手を借りるメリット】
・栄養たっぷりの料理を作ってもらえる
・上の子のお世話もしてもらえる
・家事全般をサポートしてくれる
・新生児の沐浴もできる
・おっぱいのマッサージができる
・産後の骨盤ケアができる
・検診などへの付き添い
・育児方法のアドバイス
・相談相手になってくれる
これ以外にも、実際にメリットを実感しているママは多くいます。
産後ドゥーラは、実母や義母の経験とはまた違う、専門的な知識を持っています。
産後に必要な栄養素を把握した上で食事を作ってくれますし、体のケアについても知識が豊富です。
その人その人によって特技や専門知識には違いもありますが、資格を持っている限り最低限の知識を持っていることは確かです。
【産後ドゥーラは口コミ評価も高い】
産後ドゥーラはまだ広く知られていない為、周りの人に感想を聞けないことも多いと思います。
産後ドゥーラを利用することに「贅沢かな、おおげさかな」と二の足を踏んでしまうママも、利用者の声を聞けば産後ケアの大切さが分かりますよ。
インターネットやSNSでは、産後ドゥーラと検索すれば様々な口コミが出てきます。
個人のブログに一連の流れを綴っているママもいて、リアルな利用者の感想からドゥーラの様子が垣間見れます。
SNSでも情報収集してみると、思ったより生の声が寄せられている事が分かります。
特に、産後になってから必要性を感じて探したいと思ったときに、赤ちゃんを抱えて情報集めに出かけるのは大変です。隙間の時間で情報収集ができるという点でインターネットは強い味方になってくれるでしょう。
産後ドゥーラの料金は?
いざ利用を考えたときに、最も気になるのが産後ドゥーラの料金ですよね。
個人で開業しているので、人によって料金はまちまちなのですが、平均的な料金はこのようなものです。
・ベビーシッター 1時間1,500~2,000円
・産前産後ケア 1時間2,000~3,000円
平均以下の料金体制になっているドゥーラもいます。
地域によっても価格帯が変わる為、まずは近くでお願いできるドゥーラを探してみましょう。
基本的には、仕事内容によって別途料金がかかりますが、上の子の送り迎えといったイレギュラーな業務なども依頼ができる事が多いです。
人によって、仕事内容も違うので、自分のニーズに合った人を選ぶ事が一番です。
産後ドゥーラを利用しよう!
産後ドゥーラは、インターネット上から便利に探す事ができます。
・顔写真
・料金
・仕事内容
・出張範囲
・保育可能月齢
・ベビーシッター経歴
・サポート回数
・仕事の時間目安
このような内容が分かることが多いので、事前に料金や仕事内容を確認して安心して選べるのが嬉しいポイントです。
ドゥーラを選んだら問い合わせを行い、返信が着次第打ち合わせをして、顔合わせとなります。
初回訪問では、産後のプランニングや仕事内容を改めて一緒に決めていける為、一度会って話してみて利用をするかどうか検討する事も可能。
誰かに頼る事は甘えではありません。
産後の体に無理をさせない事を優先しましょう。